北方の郷土料理⑧(その2)

ソウルの大学路で伝統工芸工房・ダムル工房を経営し、韓国宮中飲食研究院の郷土料理講師でもある李賢淑先生が毎日の生活のなかで感じた徒然雑記を日本語で紹介します。(たまに…、いや最近は結構な頻度でゴーストライターのダムル工房日記になることも…苦笑)

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北方の郷土料理⑧(その2)

ナスの味噌炒め
↑ 2品目はナスの味噌炒め(가지된장볶음)

また北韓の市場で売られる人気商品についても面白い話が聞けました。最近の北韓でとてもよく売れる食品はオトゥギ(오뚜기:韓国の食品会社)ブランドのリンゴ酢と醸造酢なのだそうです。1.8ℓ入りのリンゴ酢は北韓のお金で23,000ウォン(韓国ウォンだと約7,000ウォン相当)、醸造酒は19,000ウォン(同じく約6,000ウォン)で取引されているとのこと。韓国ではリンゴ酢は約3,000ウォン、醸造酢が約2,000ウォンで販売されているのを考えると、少々割高な感じですね。

ナスの味噌炒め材料
↑ ナスを半月切りにして、味噌やコチュジャン、ニンニクなどを入れて炒めます~

けれども実際のところ、この酢が本当に韓国産の酢なのかどうかは確認できていないそうです。もしかしたら中国で商標だけを作って付けたものを流通させている可能性も高いという噂があります。けれどもオトゥギブランドの酢が最も売れている商品だというのは事実で、他には韓国ブランドのコチュジャン、食用油、小麦粉もよく売れる人気商品なのだとか…。

プル冷菜完成写真
↑ 3品目はサンチュ冷菜(부루냉채)~。夏に食べると美味しそうですねぇ~。

そして数々の商品の中でも、北韓で非公式通貨の役割まで果たしてしまう商品があるという話に驚きました。それがオリオン製菓のチョコパイです。この「チョコパイ通貨」の始まりは、元々開城公団(注1)の労働者たちに、韓国企業がおやつとして配っていたことから広まっていった…とのこと。
(注1)開城公団とは金大中大統領時代の2000年より南北経済協力の象徴として作られた工業団地です。北朝鮮が土地と労働力を、韓国が資本と技術を提供して建設されました。けれども2008年以降の李明博大統領が対北強硬姿勢に転じてからは、事実上断絶状態となっています。

プル冷菜の材料
↑ サンチュ以外にこのような材料を入れます~

北韓の労働者のなかに、その配られたチョコパイを食べずに、高い価格で売ることで収入を増やそうとする人たちが現れたのです。オリオンのチョコパイは韓国でならば1個約300ウォン程度で売られているのですが、北韓では需要が高い大人気の嗜好品としてよく知られているため、非公式通貨として他の商品と売買交換することが可能なのだとか…。

プル冷菜材料を細かく切る~
↑ 細かく刻んで酢、ニンニク、醤油、ゴマなどで味付けるだけ~

最近ではチョコパイだけを取引する臨時市場まで誕生していると伝え聞いています…。そのため韓国のチョコパイは、北韓のどの市場にでもある商品というだけでなく、公式通貨の代わりとして通貨のように利用することも可能となっているのです。ちなみに気になる北韓のチョコパイ価格なのですが、取材した韓国メディアによりますと、1個当たり北韓のお金で約5000ウォン分の通貨と同等の価値を持っているとか…。韓国ウォンに換算するとチョコパイ1個に1500ウォン相当の通貨価値が認められている計算になりますから、本当にビックリですね…。

プル汁完成
↑ 他にも同じ材料で、味噌で煮た料理もあります~。これはサンチュ汁(부루국)と呼ばれているそうです~。

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