牡丹の花(모란꽃)

ソウルの大学路で伝統工芸工房・ダムル工房を経営し、韓国宮中飲食研究院の郷土料理講師でもある李賢淑先生が毎日の生活のなかで感じた徒然雑記を日本語で紹介します。(たまに…、いや最近は結構な頻度でゴーストライターのダムル工房日記になることも…苦笑)

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牡丹の花(모란꽃)

牡丹花00
↑ 牡丹の絵を描いた布で作ったチョガッポ

4~5月に咲く牡丹は、韓半島では富貴を象徴するとされ、富貴花(부귀화)などとも呼ばれます。また牡丹は古くから花の中の花と考えられ、繁栄や長寿、美と幸福の象徴として、広く愛されてきた花でした。そのため韓国では様々な逸話が残されているだけでなく、伝統工芸のモチーフとしてもよく使われています。※韓国で牡丹(모란)という時には、よく似た木芍薬(목작약)を含むことも多いです。

牡丹花01
↑ 牡丹の刺繍がされている鍵入れ(열쇄패)

有名な逸話としては、中国の代表的な美女として名高い則天武后にまつわるものがあります。彼女が全ての花が華麗に咲いている花畑を見たいと言ったため、臣下たちは、こぞって花を咲かせる神にお願いします。けれども、誇り高い牡丹の花だけはその願いを聞き入れず咲かなかったといいます。則天武后は自分のいうことを聞かない牡丹に腹を立て、牡丹の葉、茎、根を燃やしてしまうのですが、その高貴な精神は焼かれた後に薬剤に変化し、人々の役にたったという話です。現在でも牡丹皮という漢方薬には鎮痛作用があるとされ、広く使われています。

牡丹花02
↑ 牡丹の刺繍がされている眼鏡入れ

もちろん韓半島にも牡丹にまつわる逸話が伝えられています。韓国の歴史書である『三国史記』に、統一新羅時代の学者である薛聰(설총)という人物が書いた『花王戒(화왕계)』という説話譚があります。この説話は昔話を通じて王の心構えを説くという性質の物語なのですが、この話の中でも牡丹は花の国の王として登場しているのです。このように韓半島の人間にとっても牡丹はとても高貴な花として考えられていたことが伺えるのです。

牡丹花04
↑ 牡丹の刺繍がされているスジョチプ(수저집:箸スプーン入れ)

現在でも伝統婚礼式をする時、新婦の礼服となっている圓衫(원삼)や闊衣(활옷)は、必ず牡丹の刺繍が施してあります。他に民画のジャンルでも、牡丹は重要なモチーフとして繰り返し登場します。特によく描かれるのは朝鮮王朝時代のソンビ(선비:科挙の準備をする知識人)が科挙に合格することを願って描いた冊架図(책거리:文房具や書籍を書いた民画)で、その絵は贈られた人物の繁栄や幸福を願う気持ちを、牡丹の花で具現化していると言えるでしょう。

牡丹花03
↑ 牡丹の刺繍がされているトルティ(돌띠:子ども韓服の腰帯)

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