袈裟について

ソウルの大学路で伝統工芸工房・ダムル工房を経営し、韓国宮中飲食研究院の郷土料理講師でもある李賢淑先生が毎日の生活のなかで感じた徒然雑記を日本語で紹介します。(たまに…、いや最近は結構な頻度でゴーストライターのダムル工房日記になることも…苦笑)

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袈裟について

袈裟技法を応用したチョガッポ作品
↑ 袈裟技法をチョガッポに応用した作品

袈裟(가사)とは仏教の出家僧が着る装束のことです。以前「チョガッポの技法」をお話した時に少しご紹介しましたが、この袈裟を作る裁縫技法をチョガッポに応用した作品があります。袈裟のもつ独特な風合いと布の重ねがかもし出す雰囲気がチョガッポになっても魅力的なため、工房の生徒さんたちにも人気がある作品のひとつです。

袈裟のことが書かれている本
↑ 韓国の袈裟について書かれている本の1ページ
(出典『韓国の袈裟』p109より)

袈裟という言葉は、もともとは出家僧の衣服という意味ではなく、法服の色を意味したものだったそうです。袈裟の語源はサンスクリット語で「混濁色(鮮やかでない色)」を意味するカシャーヤ(Kasa-ya)と言われています。この梵語のカシャーヤが中国へ渡り、音訳されて袈裟となり、その漢字を韓国語読みでそのまま「カサ(가사)」と発音したようです。

袈裟技法のチョガッポ壁掛け
↑ 袈裟技法で作られた大作の壁掛け

袈裟は財産を持つことを禁じられていたインドの修行僧の時代はボロ布をつなぎあわせた衣服を指していたのですが、中国へ伝わるころには僧侶を意味する装飾的な衣装へと変化したようです。そして韓半島へ伝えられるころには、仏陀が衆生を教化するために着た厳粛な装いと考えられるようになり、いつしか袈裟をいつも着る者には、邪神が寄り付けず、聖賢(聖人や賢人)の守護を受けることができると信じられるようになりました。

尼僧さんが作ってる本物の袈裟
↑ ダムル工房の生徒さんで、尼僧さんが作っている実際に袈裟として使う予定のもの。太古宗袈裟とよばれるものを作っているのだとか…。※太古宗袈裟は韓国では結婚した僧侶が着る袈裟だそうです。

袈裟は基本的にはホッポ(홑보;一重縫い)で作られています。そして端切れをつなげる技法としては、カムチムチル(감침질;巻きかがり縫い)が中心ですが、部分によってはホムチル(홈질;ぐし縫い)やパンパグムチル(반박음질;半かえし縫い)なども使用します。

袈裟と李先生
↑ 最近尼僧さんは忙しいらしく、工房にしばらく顔を出せないのだそうです。そのためまだ作りかけで置かれているとのこと…。

袈裟を応用したチョガッポ作品でも、もとは僧侶が着るものであるということを考慮して、本物の袈裟同様に随所に通門を残してあります。これは袈裟には僧侶が知らないうちに殺傷をしてしまわないように、山中で小さな虫が修行中の僧侶の衣服と袈裟の間に入り込んでしまっても、何処からでも出て行けるように配慮して作られているからです。

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