「醤庫開門」のセレモニー

ソウルの大学路で伝統工芸工房・ダムル工房を経営し、韓国宮中飲食研究院の郷土料理講師でもある李賢淑先生が毎日の生活のなかで感じた徒然雑記を日本語で紹介します。(たまに…、いや最近は結構な頻度でゴーストライターのダムル工房日記になることも…苦笑)

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「醤庫開門」のセレモニー

セレモニー前の醤庫の門
↑ セレモニー準備中の醤庫の門前

景福宮には王宮で使うジャン(장;醤)と甕を管理・保管する醤庫(장고)と呼ばれる場所がありました。元々は景福宮にある咸和堂(함화당)と緝敬堂(집경당)の東側と西側、2箇所にあったのですが、2005年に復元した醤庫は西側のものだけでした。

水刺官役の人たち寒そう
↑ 水刺官役の人々。天気には恵まれましたが、風がとても冷たく韓服の人々は非常に寒そう~

そして復元後は、毎年4月~10月まで一般に公開しているのですが、先日2012年の醤庫開門の儀式が宮中料理研究院協力で行われ、私も参加することになりました。

セレモニー前の内人役の人たち
↑ セレモニー直前の内人役の人々

セレモニー直前の内人たちの談笑
↑ 風が吹かないとそれなりに暖かく、笑顔になります。

手伝いの研究員たち
↑ 手伝いの宮中料理研究院の研究生たち

醤庫開門のセレモニーは毎年多くのマスコミや観光客がやって来てとても賑わいます。今回も多くの来場者が集まりました。

テレビ局も来ていました
↑ テレビ局も来ていました。

先ずは醤庫を開門するために参列者が門の前に立ちます。大きな太鼓が3度鳴らされると、醤庫の門が開かれ10月まで一般観光客も入場できるようになります。

開門直前の韓福麗氏
↑ 開門セレモニー直前の韓福麗氏

醤庫は2001年の発掘調査によって明らかになったデータを元に外観を復元しました。

けれども、その内部は「地域別の甕」「美しい甕」「用途別の甕」置き場と分けて、一般客が分かりやすいように195個の甕を展示しています。

地域別の甕のある空間
↑「地域別の甕」が並べられている空間

用途別の甕が置かれた空間
↑「用途別の甕」が並べられている空間 

本日は開門セレモニーのため、入場後は醤庫に並べられた甕の地域別の違いなどについて、司会者からの説明を受けました。

その後、隣接する用途別の甕を陳列している空間へ移動し、水刺床(수라상;王の食事)に使われていた調味料の説明を宮中料理研究院・院長である韓福麗氏が行いました。

セレモニー直前の会場の様子
↑ セレモニー直前の会場

司会者役のアナウンサー
↑ 司会者役のアナウンサー

宮中でも料理の味付けは、一般家庭同様に醤油・味噌・コチュジャンの3つの調味料を使いました。

しかし、味噌やコチュジャンは行事や宴会などがあった時だけ使い、日常生活に口にする料理の調味料は、ほとんど醤油だけしか使いませんでした。

そのため醤油の種類はかなり豊富で、料理によって清醤(청장)、民醤(간장)、陳醤(진장)など、区別して使用しました。

宮中料理の調味料について解説
↑ 宮中料理の調味料について解説する韓福麗氏

次はそのように多様な醤油を宮中でどのように作っていたのかを、朴ジョンスク氏がアシスタントを使いながら実演しました。

宮中で醤庫を管理する尚宮を「醤庫媽媽(장고마마)」といいますが、彼女らは毎朝いち早く起きると身支度後、先ず醤が入っている甕を磨くことから1日を始めました。そして毎年吉日を占いで選び醤を作っていました。

他にも醤の味が良くなることを願って祭祀を行ったり、禁紐(금줄;唐辛子と炭と松を結んだ縄)を結わえるなど呪術的なことも行っていました。もともと醤庫は通常鍵がかけられ誰も入ることが許されない禁忌の空間でもありました。

醤油の作り方について説明
↑ 朴ジョンスク氏による醤油の作り方説明

朴ジョンスク氏の解説を聞きながら、私の母の時代は、全て自宅で醤油も味噌もコチュジャンも作らなければならなかったので、幼い頃、母が作っていた醤油の味を思い出していました。

みな熱心に聞いています
↑ 来場者たちも熱心に聞き入っています。

デモンストレーションが終わると、宮中料理研究院の研究生たちの協力のもと一般観光客たちに今年の醤油の味を見てもらう無料試食会をします。多くの人々に醤油を味わってもらうために、ナムルを準備して、醤庫訪問者たちに振舞いました。

来場者に振舞われるナムル
↑ 来場者に振舞われるためのナムルも準備しました。

ナムルに使用した野菜
↑ ナムルに使用した野菜

こうして無事に今年の醤庫開門の儀式が終わり、10月末まで一般公開されます。もし興味のある方がいらっしゃるようなら、王宮だけでなく、その奥にある醤庫まで足をのばしてみて下さい。

来場者ですごい人ごみに
↑ 多くの来場者で賑やかでした。

醤庫は慶会楼の奥にあります
↑ 醤庫は景福宮・慶會樓のさらに奥にあります。

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2001年に発掘されて調査されたようですが、いつ頃の年代なんですかね。
また、何をヒントに同じ物を再現といえるのですか?。

[ 2012/04/03 11:59 ] [ 編集 ]
詳しいことは知りませんが…
詳しいことは分かりませんが、醤庫の門である礼成門は1990年代初に朝鮮総督府博物館が撮影した写真を元に復元したようです。

また外観に関しては「복궐도형」「동궐도」などの絵画資料を参考にしたそうなので、おそらく朝鮮王朝時代後期ではないか…と思います。しかしあくまでも単なる一般市民である私の推測なので聞き流して下さい。本当にお知りになりたければ、復元事業の調査報告書があると思いますので、それを調べれば分かると思います。

それから質問者様にひとつお願いがあります。もし質問なりコメントを残す時は名前を書いて頂けると嬉しいです。記名することなく発言が記録されてしまうところに書き込むのは、読んでいる方としても気持ちが何となく落ち着きません。
[ 2012/04/03 13:07 ] [ 編集 ]
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