北方の郷土料理⑥(その2)[再録]

ソウルの大学路で伝統工芸工房・ダムル工房を経営し、韓国宮中飲食研究院の郷土料理講師でもある李賢淑先生が毎日の生活のなかで感じた徒然雑記を日本語で紹介します。(たまに…、いや最近は結構な頻度でゴーストライターのダムル工房日記になることも…苦笑)

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北方の郷土料理⑥(その2)[再録]

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

この回顧シリーズに際して、同じ記事の再録なんて読者さまに受け入れてもらえるだろうか??と、少々心配もしておりましたが、新規生徒さん方には概ね好評のようでホッとひと安心しております。

常連の生徒さんからもご理解頂いているようで本当に有難うございます。m(_ _)m

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓

トゥルプナムルパプ01
↑ 今回の実習料理のメニューは全部で3品。先ずはトゥルプナムルパプ(두릅나물밥:たらの芽炊き込みご飯)~。タラの芽…、幽も大好きだぁ~。

今日は南北間を問わず、2大民俗名節に数えられるソルナル(설날:節日[陰暦1月1日])とチュソク(추석:秋夕[陰暦8月15日])を、北韓ではどのように過ごすかについて話したいと思います。

昨日も書きましたが、北韓では分断後、民俗名節を祝うことは封建時代の残滓として、または地方主義や復古主義をなくそうとの目的から、ずっと祝うことが禁止されてきました。

けれども南北間の交流協力が徐々に増えるにつれ、1989年頃からお祝いの食事(=설식:節食)を食べることが許されるようになったそうです。

それでも、特にソルナルの方はしばらくの間、歓迎されることがなかったとのこと。

理由はちょうどソルナルの時期が、金正日の誕生日である2月16日とかなりの確率で重なりあうことが多く、生誕祭の邪魔になる…と考えられていたからだそうです。

トゥルプナムルパプ02
↑ 豚肉とかネギ、ニンニクなども入ってるんですって…。ヤンニョムカンジャンをかけて食べるそうですぅ~。

それでも、徐々に民俗名節を祝う風習は浸透していったとのこと。

北韓には「ソルナル(설날)はスルナル(술날:酒日)だ」という冗談があるそうですが、ソルナルの日は朝から晩まで酒に酔った男たちが溢れるところから出てきた言葉だといいます。

もちろん酒だけではなく、平壌では雉肉のマンドゥクッ、地方では様々なトックッ(떡국:雑煮)が食べられていると伝えられています。

カナリジャパン01
↑ 次はカナリジャパン(까나리자반:いかなごの炒め煮)。こちらはその材料~

また韓国では民族大移動と揶揄されるほどの帰省ラッシュが有名ですが、北韓ではそういう現象はないらしいです。

親戚同士行ったり来たりすることもあるようですが、ほとんどは自宅でノンビリ休み、故郷の人々に手紙を出す程度だといいます。

そして、この日は電気が特別供給されることから、1つしかないTV局の番組を見ることができると聞いています。

カナリジャパン02
↑ いかなごを油で炒めた後、甘辛く味付けするそうです。ビールのおつまみに最適だそうです~。 

チュソクについても同様です。

韓国ではチュソクが民俗最大の名節と言われるほど重要な名節ですが、北韓では他の公休日の1日とあまり変わりはないようです。

ただ違いがあるとすれば、1988年以降、チュソクの日は先祖の墓参りをする日となったことだけだそうです。

しかしその墓参りも、韓国のように茶礼(=名節の儀式)などをすることなく、そのまま直接墓地に向かうとのこと。墓参りのための大衆交通が増便されたりもすると伝え聞きます。

ヨンアンシッケ01
↑ 最後はヨンアンシッケ(연안식해:沿岸食醢)。魚貝類を入れた発酵食品なんだとか…。

しかし2008年5月に韓国に入国した脱北女性のインタビューによると、チュソクの過ごし方は貧富の差によってかなり大きな違いがあるそうです。

富裕層のチュソクは餅やジョンをはじめとした豪華な名節料理を準備するため、女性たちは前日から大忙しなのだとか。

幹部級の家になると近所の貧しい家や親戚の女性たちを呼んで作らせ、賃金を支払ったりすることもあると答えています。

ヨンアンシッケ02
↑ 発酵後は写真のようになります。これが日本に伝えられて鮒寿司に代表される寿司の原型になったんだそうです~。

それに対して貧しい家の人々は、チュソクの朝、酒1瓶とおつまみ1皿を持って墓参りに行く程度だそうです。

その墓参りも最近は経済的に困難だとの理由からほとんど行かなくなってしまったとのこと。

そのためチュソクは休日という以外、別段とりたてて違いはなく、ご飯、豆腐、わかめスープに、肉が1~2切れ配給されれば大喜びする…というのが、北韓の一般的なチュソク風景なのだそうです。

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[ 2014/03/06 10:54 ] 韓国料理 宮中飲食研究院 | TB(-) | CM(0)
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