北方の郷土料理②[再録]

ソウルの大学路で伝統工芸工房・ダムル工房を経営し、韓国宮中飲食研究院の郷土料理講師でもある李賢淑先生が毎日の生活のなかで感じた徒然雑記を日本語で紹介します。(たまに…、いや最近は結構な頻度でゴーストライターのダムル工房日記になることも…苦笑)

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北方の郷土料理②[再録]

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

この回顧シリーズに際して、同じ記事の再録なんて読者さまに受け入れてもらえるだろうか??と、少々心配もしておりましたが、新規生徒さん方には概ね好評のようでホッとひと安心しております。

常連の生徒さんからもご理解頂いているようで本当に有難うございます。m(_ _)m

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓

解説する韓福麗氏
↑ 研究会後の調理実習の準備をする韓福麗院長

昨日は第2回目の北韓料理研究会の日でした。今回のテーマは北韓料理の関連資料についてです。

北韓料理の資料本
↑ 北韓料理関係の資料

韓国に住むものにとって、北韓の料理本は簡単に手に入れられるものではありません。

何故なら長い間、韓国では北韓の図書に対する規制事項がとても多かったからです。

北韓お粥セット
↑ 実習で作った平壌魚粥セット
[左上から牛肉のジョン(습편포)、チャムナムルのキムチ(前回参照)、平壌魚粥(평양어죽)]

けれども最近になってから、ようやく北韓資料センターで収集している所蔵資料を検索できるようになり、どのような料理本が発行されているのか少しずつ分かるようになってきました。

さらに、センターを訪問すれば閲覧も可能になったことで、以前に比べればかなり多くのことが分かるようになりました。

平壌魚粥
↑ 平壌魚粥(玉子入り)
魚粥というと、魚を材料にした粥と思いがちですが、この平壌魚粥は鶏肉を中心として作られているのが特徴です。とても栄養価が高く、真夏の暑い時期にこの熱い粥を食べることで夏バテしない体をつくる効果があるといわれています。

北韓の料理本は紙の質が若干悪いのですが、それでも色々な料理本があります。

そしてそれらの料理本を通して、北韓の食に対する現状や言語表現などの違いも分かります。

また、料理本の特徴として、国家の方針に沿って、国に認められた料理家たちが作っているものが大半です。

けれども料理の種類も多く、料理に対して並々ならぬ研究と努力をしている痕跡を資料から伺い知ることができます。

これらの料理本は、おそらく民間企業から各地に派遣された職員たちが現地で実際に食べた料理や、観光地で食べた料理を記録したものであり、それが北韓住民たちの家庭料理の資料になっているのではないかと想像できます。

三色サラダ
↑ 三色ナムル(삼색남새)
※北韓地方ではナムルのことをナムセ(남새)と表現します。

セミナーの中で宮中料理研究院の韓福麗院長が、北韓へ訪問した体験談を話して下さいました。

しかし、その時食べることができた料理は、あくまでも特権階級にいる者が口にする高級料理であり、接待用のパーティー料理だけだったそうです。

つまり、実際の北韓の住民たちの平凡な料理に接する機会は全く与えられなかったため、現在の北韓料理が実際にどのようになっているのかを知ることはとても難しいとのことです。

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[ 2014/02/25 10:08 ] 韓国料理 宮中飲食研究院 | TB(-) | CM(0)
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