『神仙爐』展レポート

ソウルの大学路で伝統工芸工房・ダムル工房を経営し、韓国宮中飲食研究院の郷土料理講師でもある李賢淑先生が毎日の生活のなかで感じた徒然雑記を日本語で紹介します。(たまに…、いや最近は結構な頻度でゴーストライターのダムル工房日記になることも…苦笑)

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『神仙爐』展レポート

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↑ 先日告知させて頂いた『神仙爐(신선로)』展のオープニングセレモニーに参加して来ましたので、ご報告させて頂きます!!

場所はご存知のとおり「北村博物館」。階段を降り、地下へ行ってください。

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↑ 事後報告が圧倒的に多いこのブログですが、珍しく来週の水曜日1月29日(水)まで開催中デス!!

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↑ こちらの展示会はワンフロアで、神仙爐関係の様々な器や史料が総勢60点ほど展示されているそうです。

ちなみに写真撮影については全てを逐次撮影するのは控えて欲しいけれど、遠景からならばOKとのこと。

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↑ 宮中飲食研究院の代表として、李先生が注文されたお花もキチンと届いてました。

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↑ ダムル工房総勢6名は、午後2時からのオープニングセレモニーに合わせて時間通りに来ていましたが、諸事情により始まりが少々遅れることに…。

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↑ でも待っている間に展示をゆっくりと見てまわることが出来ました。

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↑ チョガッポも1枚だけですが、見つけました!!

李先生も言ってましたが、器などの展示に積極的に活用しても良かったかも…。

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↑ 約20分遅れてオープニングセレモニーの始まりデス!!

先ずは宮中飲食研究院の院長、韓福麗先生の挨拶から。

最近の食生活の急激な変化によって韓国人でもほとんど食べることがなくなってしまった神仙爐。

今回の展示の目的は、そんな神仙爐を若い世代の人たちに体系的に知ってもらいたい…ということなんだそうな。

確かに幽も日常生活で神仙爐を食べるってことはないですからねぇ~。

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↑ そして引き続き韓福麗先生によって、展示会の解説に移ります。

神仙爐は宮中料理の代表格であるため、最後の宮中料理人でもあり初代朝鮮王朝宮中飲食技能保有者であった韓熙順先生、二代目黄慧性先生、そして三代目の韓福麗先生に至るまで、全てに神仙爐調理中の写真が残っているんだそうな!!

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↑ 韓福麗先生が展示品ひとつひとつを丁寧に解説して下さったおかげで、自分で観ていただけの時よりもかなり勉強になりました。

展示品の大多数を占める神仙爐の器だけをとってみても、色々なエピソードがあり奥深い!!

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↑ 文字入りの器は実用品というよりは贈答品の色合いが強かったり…

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↑ 時代が下ると料理に向かない小さな器なども、装飾品として作られるように…。

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↑ 1950年頃になると、一般家庭にも徐々に知られるようになり、実用的な器が普及した時期もあったそうです。

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↑ 神仙爐に入る具材や調味料の実物展示もありました。

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↑ 一緒に行った新村A氏に教えてもらったのですが、宮中料理ではクルミの渋皮まで全て綺麗に取り除くんだそうな!!

全ての材料に細心の注意を払い作るなんて、何という手間隙をかけて作っているんでしょう!!

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↑ 少し前まで韓国料理のなかで一番美味しいもの…と考えられていたこともあり、1900年代前半からの料理本の表紙を飾ることも多かったそうです。

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↑ 色々手間隙かかる料理ではありましたが、食生活が劇的に変わる1980年代まではまだ家庭で作られることもありました。

そのため調味料の広告などにもまだまだ神仙爐が使われたことも…。

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↑ ちなみにこちらは日本人には馴染み深い調味料、味の素。

韓国語ではそのまま「アジノモト(아지노모도)」と言っても通じますが、漢字読みにしてミウォン(미원:味元)とも言います。

現在では手間隙かかることから、家庭ではほとんど作られることがなくなってしまった神仙爐。

展示会ではこの他にも神仙爐にまつわる様々な文献、文藝作品なども紹介されており、幅広い視点から神仙爐を見直すことが出来るようになっています。

韓国料理に関心がある方ならば、絶対に興味深い展示会となっておりますので、是非一度足を運んで下さいネ!!

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[ 2014/01/23 10:57 ] 韓国料理 韓国料理豆知識 | TB(-) | CM(4)
見たかったです(T_T)
幽さん
神仙爐、何度か食べたことがありますけど、そのたびに作る手間を考えてめまいがしていました(笑)。
いつも宮中飲食研究院のイベントに参加できていいですね〜!
これも見たかったです(T_T)

お正月にソウルに行ってきました。
ダムル工房に寄る時間はなかったのですが(^^;) 、三清洞通りに新しくできた国立現代美術館で素晴らしい展示を見ました。
ブルーの透けた布で作った洋館の中に同じ布製の韓屋があって、全部透けて見えるんですΣ( ̄□ ̄)!
以下のURLで左上のブルーの家をクリックすると写真が見られます。
http://www.mmca.go.kr/main.do

ス・ドホ氏の作品で、ファブリック・アーキテクチャー・シリーズの一つだそうです。
5月11日まで展示されているので、是非見に行ってください!

この家に使っている布は美術館の人は「ノバン」と言っていたけど、HPには「은조사/ウンジョサ/銀條紗」と書いてあります。
「ウンジョサ」ってどんなシルクなんでしょうか?
すごく強いのかな〜?
先生にお聞きしてみてください。
[ 2014/01/23 11:01 ] [ 編集 ]
それほど強くはないのでは??
>shiva氏

お久しぶりデス!!

私は10年越えてソウルに住んでいても、神仙爐は3回程しか食べたことないです。

それもコリアンハウスで外国人観光客向けのモノを食べたから、期待感が大きすぎて、「え、これ??」というちょっと残念な結果に…(苦笑)。

ところで国立現代美術館の展示品、スゴイ素敵ですね??

写真だと外側の洋館の奥にもうひとつ何か建物があるらしい…くらいにしかみえませんが、韓屋だとは!!

必ず観にいきます!!いつも有益な情報を有難うございます。

ところで銀造紗についてですが、この布は日本にもある搦み織という製法で作られている布です。

普通の布は平織りといって縦糸横糸を交差して作るのですが、搦み織にするともじり目とよばれる交差点を作るわけです。

特にその中でも銀造紗は横糸1本ごとにもじり目を入れて織るので透け感が半端ナイ布ってことになります。(普通は横糸3本にもじり目1つとか…)

それを生糸が多いとはいえシルクで織り上げるわけですよね??

基本的には夏用の韓服に使われる素材で、必ず裏布を使い、その色あわせを楽しむんだそうです。

元々は服飾用の布なわけですから、少々強度を増すために加工してあったとしてもそこまで強くなるものではないでしょう。

なのでその展示作品の実物をまだ観ていないのではっきりとしたことは言えませんが、その作家のものすごい技術力の高さがなせる作品なのではないでしょうか??

おそらく作家は韓国の布の中でも一番の透け感を誇る布であることから銀造紗を選んだのであって、強度については二の次だったのかも知れません。

そう考えながら展示品を観ると、より楽しめそうですね??

あ、ちなみにチョガッポ作品ではスケスケすぎてステンドグラスどころではないので、ホッポ作品とかで見た事はないですねぇ~。

もしかしたら、二枚重ねで作品を作っていらっしゃる作家さんはいるかもしれませんが…。

今度、李先生にも聞いてみますが、ダムル工房のストック布にはない布です。
[ 2014/01/23 21:38 ] [ 編集 ]
ありがとうございます!
幽さん

銀造紗について詳しい説明をありがとうございました!
なるほど、そういう布なら強いはずはありませんね。

家の外枠は細い棒みたいなのが入っていて、上から吊るしてあるような感じでしたけど、見た途端に興奮しちゃって作り方を訊くのを忘れました(^^;)
一体どうやって作ったんでしょうね。
見に行ったら訊いてきてくださいませませ。

一昨年から去年にかけて、金沢21世紀美術館でス・ドホさんの大々的な展覧会があって、ファブリック・アーキテクチャー・シリーズが何点も出品されたそうです。
これを知らなくて見られなかったのが、死ぬほど残念です(T_T)

そのときの図録を買ったんですけど、ス・ドホさんはこのシリーズの家を作るとき、ポリエステルやコットンも使っているそうです。
[ 2014/01/26 13:21 ] [ 編集 ]
え!?金沢で??
> shiva氏

何と!!金沢21世紀美術館でそんな展示会があったのですか??

昨年末に金沢へ行ったのですが、そちら方面には行かなかったこともあり全然知りませんデシタ!!

ちょっと残念…。

毎年金沢へ行っているのですが、何故だか縁がない美術館なんですよね。

今年こそは行ってみたいものです。
[ 2014/01/31 00:36 ] [ 編集 ]
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