針刺し[바늘겨레](再録)

ソウルの大学路で伝統工芸工房・ダムル工房を経営し、韓国宮中飲食研究院の郷土料理講師でもある李賢淑先生が毎日の生活のなかで感じた徒然雑記を日本語で紹介します。(たまに…、いや最近は結構な頻度でゴーストライターのダムル工房日記になることも…苦笑)

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針刺し[바늘겨레](再録)

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

この回顧シリーズに際して、同じ記事の再録なんて読者さまに受け入れてもらえるだろうか??と、少々心配もしておりましたが、新規生徒さん方には概ね好評のようでホッとひと安心しております。

常連の生徒さんからもご理解頂いているようで本当に有難うございます。m(_ _)m

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓

針入れ08
↑ 刺繍が施された針刺し

韓国では少し前まで、針が日常生活になければならない道具のひとつでした。

もちろん衣服の繕い物などに使用することもありましたが、それ以外に食あたりや胃もたれを解消したりする簡易な民間鍼治療の道具として利用することも多かったからです。

針入れ02
↑ 魚には財産に恵まれ、精神的な余裕が一生涯維持されるという意味があります。

そのため針は老若男女を問わず、皆が日常的に携帯する必要があるものだったのです。

けれども昔の針は、よく針先が曲がったり錆びたりすることが多く、これを防ぎ、かつ安全に携帯するために作られたのが針刺し(바늘겨레)でした。

針入れ07
↑ 装飾的な面が強調された針刺し

大抵は子どもの指の大きさに合わせて、丸か楕円形につくることが多く、子どもから大人まで携帯がしやすいように小さく作られていました。

しかし朝鮮王朝時代のソンビ(知識階級)たちが携帯するようになると、段々大きく、また装飾的なものになっていきます。

針入れ04
↑ ヌビの針刺しもあります。

彼らは体面を非常に重要視した人々であったため、自然と針刺しも凝った装飾品のひとつと考えるようになりました。

そして美しい装飾を施した針刺しを腰に結び、人に見せるアクセサリーのような役割を担うようにもなっていきました。

針入れ01
↑ これは長方形のヌビ針刺し

また、現在の針刺しの中には綿が入っているのですが、少し前までは綿の代わりに髪の毛を入れていました。

これは髪の毛の持つ油分やタンパク質が針を錆びないように防いでくれたからです。

おそらく韓半島の祖先たちは長い歴史の経験上から、この知恵を得たのでしょうね。

針入れ05
↑ 現在のピンクッションに似た形状のものもありました。

また針刺しに使われた材質は、衣服を作って余った端切れを使ったため、絹や木綿で作られました。

けれども男性用の針刺しだけは麻布(마포천)で作られることが多かったと伝えられています。

何故なら麻布には昔から疫病を防ぐ力があると信じられていたからです。

麻布の針刺しには、家を離れて旅をする旦那や息子たちの無事の帰郷を祈った妻や母たちの気持ちが込められていたのです。

針入れ03
↑ これは18世紀の墓から出土したものを見て、復元した針刺しです。

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[ 2014/01/03 10:09 ] ポジャギ 閨房工芸豆知識 | TB(-) | CM(0)
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