五方色(오방색)について

ソウルの大学路で伝統工芸工房・ダムル工房を経営し、韓国宮中飲食研究院の郷土料理講師でもある李賢淑先生が毎日の生活のなかで感じた徒然雑記を日本語で紹介します。(たまに…、いや最近は結構な頻度でゴーストライターのダムル工房日記になることも…苦笑)

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五方色(오방색)について

五方色の作品03
↑ 五方色の作品

今日は韓国の様々なジャンルで使われる五方色(オバンセク;오방색)についてお話したいと思います。

高句麗の古墳壁画にもこの五方色が使われているように、朝鮮半島に住む人々は昔からこの色を多用してきました。三国時代には既に染色技術が発達していたため、王は五彩(五色)と呼ばれる色の衣服を着て、臣下は青や赤の絹の帽子に黄色がかった色(누런색)の革靴を履いていたことを示す絵画も残されています。

五方色の作品02
↑ 五方色の針山

朝鮮半島は四季がはっきりした環境をもっているため、色彩感覚も自然と同化した経験的なものになりました。そこに儒教の陰陽五行思想が加わり、陰と陽の思想が相互に作用することによって、色に吉凶禍福の意味が加えられるようになりました。

五方色の作品05
↑ 五方色のチョガッポ

そして次第に色彩と陰陽五行思想が体系化され、方位、季節、味、意味、身体部位、感情などと結びつくようになりました。

五方色とその象徴物01
↑ 五方色とその象徴物

よく知られたものとして、赤と青は「陽」に該当し、悪鬼を追い払い、陰陽を調和させる色として病を防いだり、治癒したりすると信じられてきました。

五方色の作品01
↑ 五方色の作品

他にも子どもに着せるセクトン(색동;色動)と呼ばれるものがあります。セクトンとは「色を全て入れた(색을 동 달았다)」を省略した言葉ですが、この「色」とは五方色を指しています。五方色の全てを使ったセクトンを子どもに着せることで、その子の無病息災と災厄防止を祈願したのです。

セクトンチョゴリ
↑ セクトンチョゴリ(doopedia韓国百科辞典より)

衣服だけでなく、料理にとっても五方色は重要な概念になりました。料理はできるだけこの五色を上手く調和させることが基本とされ、それを一番典型的に表しているのが宮中料理の神仙炉(シンソンロ;신선로)という料理です。

シンソンロ
↑ シンソンロ(宮中飲食研究院HPより)

このように韓国の色彩には様々な意味が込められ、それを見る人々とイメージを共有しているのです。

五方色の作品04
↑ 五方色の作品

(幽のつぶやき)
明日、修行を終えて日本へ帰るIma氏のリクエストでアグチム(아구찜;あんこう蒸し)を食べに行きました!!大学路から少々離れた仁寺洞の「馬山海産アグチム(마산해물아구찜)」という行列ができる有名店だったので、とても美味しかったです!!ここはお昼の12時を過ぎるとお客で一杯になり、待たねばならないほどらしいので、もし行きたい人は11時半ごろに行くとよいみたいです。

アグチムの店
↑ 馬山海産アグチム
(北村インフォメーションセンターの向かい側にあります!)

以前、幽が食べた時、あんこうがゴムみたいに硬く、とても辛くて「韓国人はこんなもの好きなの?」って驚いたのですが、ここのあんこうはとても柔らかく、それ程辛くもなく、締めの焼き飯までしっかりと美味しく頂きました!!店によって随分違うんだなぁ~って、ちょっと驚きました…。

アグチム
↑ アグチム

締めの焼き飯
↑ 締めの焼き飯(アグチムのタレをかけて頂きます!)

食後は工房へ帰って、作業の続きをしたのですが、今日のダムル工房は雨だったのにもかかわらず何時にも増して沢山のお弟子さんたちがいらっしゃいました。昨日も書いたけど、本当に春が来たな~って感じです。それでは、Ima氏、気をつけて日本へ帰ってくださいね!!またソウルでお会いしましょう~!!

本日のポジャギ部屋01
本日のポジャギ部屋02
↑ 本日のポジャギ部屋

本日の手まり部屋01
本日の手まり部屋02
↑ 本日の手まり部屋

李先生は2部屋を行ったり来たりで、大忙しでしたねぇ~(苦笑)。


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[ 2012/03/06 10:46 ] ポジャギ 韓国の色 | TB(0) | CM(0)
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