金沢てまり紀行(3日目)②

ソウルの大学路で伝統工芸工房・ダムル工房を経営し、韓国宮中飲食研究院の郷土料理講師でもある李賢淑先生が毎日の生活のなかで感じた徒然雑記を日本語で紹介します。(たまに…、いや最近は結構な頻度でゴーストライターのダムル工房日記になることも…苦笑)

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金沢てまり紀行(3日目)②

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↑ 元々は公民館でのてまり教室の後、加賀てまり教室に予約を入れていました。

けれども思いがけず公民館の教室も参加させて頂いた後は、高原先生のアトリエに直行します。

本当は何処かで昼食を食べてから、再度予約時刻に訪問する…という話だったのですが、幽たちは朝食ブッフェでたらふく食べていたので、そんなにすぐお腹が減ることもない。

適当にコンビニでサンドイッチでも買って済ませます…と伝えると、「ではサンドイッチと一緒に主人のコーヒーを飲んで下さい。美味しいんですよ。」と…。

始めは申し訳ないので、辞退しようとしたのですが、気になさらないで…と言われて、そのままM氏運転の車でアトリエに直行してしまいました。

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↑ 宿題が全部終わっていなかった李先生は、そそくさとサンドイッチを食べて高原先生が休憩から戻っていらっしゃるまで作業続行中デス~。

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↑ 幽の方は高原先生のコレクションも今日が見納め…と思い、作品ひとつひとつを丁寧に見せてもらいました。

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↑ 今年の干支、巳のてまりもありますね!!

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↑ てまり雛人形もなかなか…

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↑ ちりめんで作るてまりも…

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↑ …などと、もう二度とお目にかかれないだろう…という意識も手伝って、なめるように作品ひとつひとつを見ていると…

金沢てまり紀行07-007
↑ ん??あれは…

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↑ わ!!李先生が昨日高原先生にプレゼントしたチョガッポパネルが飾ってあります!!

高原先生のコレクションに加えて頂けたようですね??

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↑ あっという間に高原先生の休憩時間が終わり、午後の教室の開始です~。

昨日からずっと行っている地割りの最終確認をしてもらい、3種類全てOKが出ます。

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↑ そしてお次はいよいよ刺繍部分に入るのですが…

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↑ 加賀てまりの刺繍糸は主にこの「都てまり糸」を使うことが多いのだとか…。

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↑ この糸の特徴は独特の光沢とちぢれがあること。ちぢれ具合がまた程よい風合いになるんですって…。

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↑ ちなみに数ある加賀てまりの中で、李先生が今回教えてもらいたい…と希望したのが、この3種類。

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↑ この作品は別にてまり糸を使う必要もないので、李先生が普段一番よく使って慣れているリリアン糸を使うことにします。

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↑ 必要な色合いを選択するだけでも結構大変な作業ですが…

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↑ 選び出した糸の色とかがる順番がとても大事なので、順番をしっかりと記憶していないといけないんですって!!

てまりってものすごく記憶力が試される工芸品だったんですねぇ~(汗)。

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↑ 高原先生の説明を熱心に聞いています…。

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↑ 実際に色糸かがりを始めます~。

李先生は早々に反復作業に入ることになり、幽は昨日よりもてまりについて色々高原先生からお聞きすることができました。

何でも昔は女性たちの経験と感で受け継がれて来たてまり工芸だったのですが、その体系化されていなかった技法を、高原先生が幾何学を応用した現在の合理的な技法に変えたのだそうです!!

昔から数学や計算が好きだったこともあり、てまりを見ていてある日「これ幾何学を応用すればもっと合理的にできるのでは??」と思いついたんだとか…。

そして色々試行錯誤した結果、多面体の組み合わせを計算式で分割、パターン化させることで球体に細かい模様をはめ込めることができるようになったのだそうです。

それをてまり愛好家の人たちに教えるようになると、あっという間に日本全国に広がり、現在では分割式を応用したてまり技法が基本となったのです。今てまりの本を見ると、分割パターンの説明がどの本にも書かれているのですが、それを最初に考え出したのが高原先生だったとは!!!

数学が大の苦手な幽は、高原先生の言葉をそのまま韓国語に翻訳していくのですが、自分で実は何を言っているのかさっぱり分かりません(爆)!!

李先生に「私が何のこと言ってるのか、分かります??」と聞くと、「え??分かるよ??」と!!

その旨を高原先生に伝えると「あら、そう??そんなに難しいことかしら…。」と言われてしまい…(爆)。この日ほど若かりし頃、もう少し数学を本気でやっておくんだった…と、後悔したことはありませんでしたよ!!

高原先生は実際にてまりを作ることより、色々な計算式を組み合わせて新たな模様をデザインする時が一番楽しいのだそうです。

最近では視力が落ちてきたこともあり、主にコンピュータソフトを駆使して、てまりのデザインを色々考えることが中心になっているのだとか…。そして実際に作るのは、今朝お会いしたM氏のような助手の方々が高度な技術を駆使して作品に仕上げるのです。はあぁぁぁ~。

ホント…、3人の中で一番若くて、頭が柔らかくないといけないはずなのに、高原先生と李先生の会話は、幽にとっては呪文のようで、最後まで「???」、何の話をしているのか理解できませんでした…(涙)。

そんな風にあれこれ話しているうちに予約の時間をあっという間に過ぎてしまい…、2日間にかけて随分ご迷惑をお掛けしました!!と、慌ててアトリエをお暇します。

李先生は「もう一度ソウルへ帰って、じっくり研究した後、分からなかったらまた金沢に教わりに来ます。」と高原先生にご挨拶していました。

アトリエを出ると、もう陽が暮れかかっています…。こうして3日目のてまり修行が終了です~。

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↑ 予定時間を1時間以上遅れて、ホテルで待っているご主人と合流。

李先生もさすがに昼食を軽く食べただけだったので、それなりにお腹も減って来た…と、すぐに夕食に出かけます。

何を食べるのですか??と聞くと、ご主人が今日一日お一人で観光している時にパンフレットに載っていた『近江町市場の海鮮丼』を食べたい…、金沢に来たら寿司を食べなければ…とのことで、初日の夕刻に見学に行った市場へ行きます。

李先生はついでに市場でお土産も買えるね!!と賛成していたのですが…。

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↑ 途中、道すがらにあった九谷焼の店を見かけて、ご主人が見たい…というので、入ったりもしていたからなのか…。(ご主人、そんなに陶磁器が好きだったとは!!旅行ってその人の思わぬ嗜好が分かりますね??)

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↑ 近江町市場に到着したのは、まだ午後7時を少し過ぎたくらいだったのに、もうほとんどの店が閉まっていたのです!!(爆)

いやぁ~、市場の終わりって本当に早いんですねぇ~。びっくりしました。

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↑ 仕方がないので、市場の中でまだ営業していた回転寿司の店に…。

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↑ けれども回転している寿司はほとんどなく、カウンターの職人さんに注文して作りたてを食べるのでとっても美味しい!!

以前、日本中の都市に出張で住んだことがあるという知り合いに、「何処の都市が一番よかったですか??」と聞くと、迷わず「金沢!!あそこの寿司は本当に美味しいんだ…」と言っていたことが実感できました。

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↑ 余りに美味しかったので、写真も撮らずに10皿以上平らげてしまいました…。

こうしててまり修行の旅、3日目が終了です~。

明日はいよいよ最終日!!

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てまり紀行いいですね!
先生、本当に熱心ですね。そのエネルギーはどこからわいてくるのでしょう?本当に頭が下がる思いです。私も春に韓国行くかな、と今思案中です。てまり紀行とても興味深く読ませていただいています。あと、旦那様がいつもお一人で観光なさっているのもすごいなぁと思います。行動力のあるお二人ですね。幽さんは、いいですね、いつもエネルギッシュなお二人に囲まれて。私もがんばらなきゃな・・・。・・・少々お疲れモードのJUNです。
[ 2013/01/15 21:03 ] [ 編集 ]
JUN氏~、あんにょぉ~ん~
確かに李先生はパワフルですよねぇ~。私もその秘密を是非知りたいものです…。

JUN氏さえ良ければ、3月末にソウルに来るといいのに~。S氏も来るんで、また3人で何処かに遊びに行きましょうよぉ~。

もちろんチョガッポ修行に2人とも来るのでしょうが、修行の合間を縫って気分転換に、ネ??

S氏はノンバーバル系の映画や演劇、公演なんかも随分詳しいからきっと面白いもの推薦してくれるかもしれませんよ??

ちなみに旦那さんは、お仕事で世界中行ってるわけですから日本みたいに安全な国なら全然お一人でも問題ないですからねぇ~。

実際、後で話を聞いたところ日本語と英語を駆使して随分色々金沢を周ったみたいですよ??

限られた場所しか知らない幽より色々行ってますねぇ~。

仕事、大変そうですね??あまり考えすぎずにマイペースで行った方がいいかも!! 

では是非春に会えることを期待して…。
[ 2013/01/16 16:45 ] [ 編集 ]
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