韓国の布~オクサ~

ソウルの大学路で伝統工芸工房・ダムル工房を経営し、韓国宮中飲食研究院の郷土料理講師でもある李賢淑先生が毎日の生活のなかで感じた徒然雑記を日本語で紹介します。(たまに…、いや最近は結構な頻度でゴーストライターのダムル工房日記になることも…苦笑)

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韓国の布~オクサ~

オクサ作品
↑ オクサで作った作品

一般的にジュ(주;紬)と呼ばれる布には2種類あります(注1)。ひとつはミョンジュ(명주;明紬)、もう一つはセンミョンジュ(생명주;生明紬)です。

ミョンジュの布
↑ ミョンジュ

シルク糸にはセリシン(sericin)という動物性たんぱく質の保護膜が含まれているのですが、それを除去した糸で織ればミョンジュとなります。柔らかい手触りの布になり、冬の韓服に使用されます。

それに対して、このセリシンを除去せずに織られた布をセンミョンジュと呼びます(注2)。ザラザラした手触りになってしまいますが、涼しげな風合いを持つ布になります。

オクサ(옥사;玉紗)はセンミョンジュのひとつと言えます。

オクサの布
↑ オクサ

オクサは2匹以上の蚕が1つの繭を作ったものだけから得た絹糸で織った布です(注3)。糸の太さが一定でないことから、光沢もなく生地に不規則な筋のようなものが表れます。けれどもその不規則な折り目こそが、この布に独特の風合いを与えています。

(幽の補足説明)
注1;ジュ(주;紬)というのは繊維学的な分類を指しています。簡単に言えば織り方の違いによって幾つかに分類されているのです。他にも今まで紹介してきた中では、ハンラのラ(라;羅)や、オクサ・スコサなどのサ(사;紗)なども織り方によって名前が付けられているわけですが、他にも覚えきれないくらい色々あります(苦笑)。他にポジャギでよく聞くのはヤンダンなどのダン(단;緞)ですかね?もっと詳しく知りたい人は繊維学辞典のようなものを調べれば分かります。日本のものでもOKだと思います。

注2;但し製品によってセシリンを取り除いたものとを混ぜる場合もあります。

注3;これも一般的な繭と混ぜ合わせる場合もあります。つまり、そういう微妙な違いが会社ごとに同じ名前が付けられていても手触りや質感の差異となって表れていると考えて下さい。


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[ 2012/02/20 10:16 ] ポジャギ 韓国の布 | TB(0) | CM(3)
まさか!ミョンジュとオクサが!
最初タイトル書き間違えたかと思いました。
いつも先生が『生地の種類が本当に多様だ!』
と言ってたのを思い出しました。
深いですね。勉強になります。
そして
わかりやすく翻訳してくれてありがとう(^o^)
[ 2012/02/20 01:08 ] [ 編集 ]
もうもう・・・
本当に、こちらに迷い込んでこられた事が幸せです♪

ミョンジュとオクサの関係なんて、誰も教えてくれないことです!
オクサの糸にそんな条件があったなんて!
勉強嫌いの私ですが、こちらには邪魔するのが楽しくて、楽しくて♪

私が知っている布は、ほんの少しだけ(後はノバンくらい?)・・・
まだまだ知らない沢山の布たちのお話しを聞かせて頂けたら幸せです

遅くなりましたが・・・
スコサの回答、ありがとうございましたm(__)m


[ 2012/02/20 01:22 ] [ 編集 ]
難しい…
繊維学は完全な門外漢なので、難しいです。

現代ではここに化学合成繊維まで入って来て、それこそ布地の種類は莫大な数になっています。これまで、服の布地のことなんて考えたこともなかったのですが、どの世界も本当に奥が深いんだなぁ~っと驚きました…。
[ 2012/02/20 19:23 ] [ 編集 ]
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