韓国の布~ハンラ~

ソウルの大学路で伝統工芸工房・ダムル工房を経営し、韓国宮中飲食研究院の郷土料理講師でもある李賢淑先生が毎日の生活のなかで感じた徒然雑記を日本語で紹介します。(たまに…、いや最近は結構な頻度でゴーストライターのダムル工房日記になることも…苦笑)

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韓国の布~ハンラ~

韓国の布01ハンラ

韓国は四季が明瞭なため、季節に合わせて布の種類も色々あります。

春・秋はスコサ(숙고사)、チンジュサ(진주사)、カプサ(갑사)などの紗(사)の種類。夏はモシ(모시)、ハンラ(항라)、オクサ(옥사)、ノバン(노방)。冬は雲紋緞(운문단)、貢緞(공단)、桃榴佛手緞(도류불수단)などの緞(단)の種類が使われます。

このなかでチョガッポ(조각보; 注1)に多く使われる布からまとめたいと思います。

日本人が好きなハンラ(항라)は、紗(사)の種類の布と同様に、人によって作り出された布といえます。

絹糸4筋が1組となって織られた布で、かすみ網(새그물;注2)のような布だと言われることがあります。横糸数筋の平織りに縦織りを1度ねじ込み、再度平織りをすることで、規則的に繰りかえす横線の模様が表れる織物となります。

模様がないハンラは「ミンハンラ(민항라;無紋亢羅)」
模様があるハンラは「ムンハンラ(문항라;紋亢羅)」
シルクを沢山入れて織ったハンラは「タンハンラ(당항라;唐亢羅)」と呼ぶこともあります。

新羅時代(신라시대;注3)にハンラの製作が活発になり、冠帽や衣服によく使われたといわれています。

(幽の補足説明)
注1;韓国では、余った端布(조각)をつなぎ合わせたパッチワーク作品のことをチョガッポ(조각보)といいます。日本に誤って広がってしまったポジャギ(보자기)という言葉は、こちらではもともと「風呂敷」を意味する言葉です。つまり物を包んで運ぶ大きな布なら、パッチワーク作品でなくても全て「ポジャギ」というわけです。日本には間違った言葉が先に流入し、定着してしまったようです。

注2;かすみ網(새그물)とは、細い糸で編んだ網を空中に渡して、野鳥を捕らえる道具です。

注3;新羅時代(신라시대)とは、三国時代に朝鮮半島の南にあった新羅が、7世紀中ごろに半島全土を統一した時代を指します。10世紀に高麗という国家に滅ぼされるまで続きました。首都は金城(現在の慶州)で、この都市は韓国の古都といわれ、日本の京都のような位置づけにある都市です。


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[ 2012/02/17 10:12 ] ポジャギ 韓国の布 | TB(0) | CM(4)
선생님 고맙습니다.
生地の話 大変勉強になります。
[ 2012/02/17 02:21 ] [ 編集 ]
でもねぇ~。
でも私は翻訳しながら、自分の文章に今いち釈然としていないのですけど??それは私の翻訳能力&門外漢だからなのかなぁ~???

つまるところハンラっていうのは絹だけを材料にしたもので、織り方によって、写真のような横筋の模様が表れる織物のことをいうのかな??

確か以前、「ハンラ」ってシルクとモシとか、あるいは明紬、綿糸などが配合された混合布と聞いたような…。

だからこそシルクを沢山目に配合して織った布を「タンハンラ」っていう…という文章が生きてくると思うんだけどな…。
ちなみに私にはシルクと絹糸が同じものなのか、それとも微妙に違うものなのか、これもよく分からないんだよね…。

この辺のところは次の月曜日に工房に行った時に李先生に再度確認して補足説明を付け足すので、見逃して下さい(笑)。

世の中、見回せば、知らないことだらけ…。勉強しなくちゃいけないこと多くて大変だよねぇ~。
[ 2012/02/17 02:56 ] [ 編集 ]
勉強になります!
私、こういう事が知りたかったんです!
でも自分で調べるのには限界がありました
色んな事を教えて頂けるので、毎回楽しみにしています
ありがとうございます(*^_^*)

幽さまのポジャギとチョガッポのお話しですが、実は本当に知りたかった事でした
日本ではポジャギ、韓国に行くとチョガッポ・・・どっちが正しいの?
もちろん韓国なんでしょうが、何で日本ではポジャギって言うのか不思議だったんです
本やネットで調べてみるとチョガッポの中の1つがポジャギだとか、どちらを言ってもいいとか、なにやら曖昧な答えしか見つからなかったのです
お陰さまで今日はすっきりした気分で眠れます←まだ早いけど(^_^;)

[ 2012/02/17 17:23 ] [ 編集 ]
補足説明
月曜日まで待たなくても、別件で電話が来たので聞いてみました(笑)

>ハンラっていうのは絹だけを材料にしたもので、織り方によって、写真のような横筋の模様が表れる織物のことをいう
→その通りだとのこと!私が以前聞きかじった絹とモシを混ぜて作る混合布ってのは、チュンポ(춘포)のことなんだそうだ…(爆)!

いやはや、布の種類が多すぎて困るよ…、ホントに…。

それで「タンハンラ」の一文に違和感を感じたことについて聞いてみると…。つまり「タンハンラ」は他のハンラに比べて、布を織るときシルク糸を沢山使って織り目を詰めて作った布を指すとのことでした…。知識ないと翻訳って以外に難しい…。

結果、「タンハンラ」は普通のハンラより透け感が少なくなった布ってことになりますね。

ちなみにハンラも韓服の裏地に使われることが多いのだそうです。特に男性のズボンの裏地だとか…。う~ん、夢がなくなりそう…(苦笑)。

>きんさんへ
→あ、そうだったんですか??結構知られていることかなぁ~っと思って「補足」加えるかどうかちょっと考えたですが、とりあえず書いておこうかなぁ~っと…。

それがきんさんの安眠を確保することになるとは!ヨカッタです!(笑)

ちなみにこの「韓国の布」シリーズはsono氏のリクエストで始まりましたぁ~。こういうのに需要があるとは…、全然気が付かなかったなぁ~(笑)。
[ 2012/02/17 20:51 ] [ 編集 ]
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