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ポジャギと伝統料理の文化散策

ソウルの大学路で伝統工芸工房・ダムル工房を経営し、韓国宮中飲食研究院の郷土料理講師でもある李賢淑先生が毎日の生活のなかで感じた徒然雑記を日本語で紹介します。(たまに…、いや最近は結構な頻度でゴーストライターのダムル工房日記になることも…苦笑)
-別アーカイブ  [ 2014-02- ] 

韓国糸の手まり[再録]

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

この回顧シリーズに際して、同じ記事の再録なんて読者さまに受け入れてもらえるだろうか??と、少々心配もしておりましたが、新規生徒さん方には概ね好評のようでホッとひと安心しております。

常連の生徒さんからもご理解頂いているようで本当に有難うございます。m(_ _)m

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓

インドの糸で作った手まり01
インドの糸で作った手まり02
↑ インド製自然染色の絹糸で作った手まり「三羽根」と「菊花」

手まりを習っている生徒さんの一人、崔ウンスク氏にインド製の染色絹糸を頂いたため、この糸で手まりを作ってみました。

普段使っている糸と違い、太さが均一ではないので少々骨が折れましたが、いつもとは味わいが違う手まりを作ることができました。

インドの絹糸
↑ 崔氏が3年前、コエックスで開かれた『世界染色展示会』で購入したインドの絹糸

日本でよく使われる手まり絹糸
↑ 日本の手まり作家が多用する織手縫糸

私は約40年間、手まりを作る時の糸はフランス製の刺繍糸か、日本のリリアン糸を使って来ました。

何故なら、この2つは色数がとても多くて自分のイメージどおりの手まりが作りやすいという特徴があったためです。

よく使うリリアン糸
↑ 今まで一番多用した日本のリリアン糸

リリアン糸ほどいて使用
↑ ほどいて使います…

もちろんフランス製の刺繍糸はとても細くて、その分沢山かがらなくてはならない…という欠点もありますが、仕上がりの決め細やかさには群を抜いたものがあります。

またリリアン糸はその独特な光沢が華やかな仕上がりの手まりになります。
(↑以前幽は、日本手まり作家の第一人者である尾崎敬子先生にお会いできる機会がありました。その時に糸の選択についてお伺いしたことがあったのですが、尾崎先生の流派ではフランス刺繍糸やリリアン糸をほとんど使わないとのこと…。不思議に思って理由を聞くと、フランス刺繍糸やリリアン糸では100年以上経つと色が変わってしまうから…とのこと。100年単位で考えるスケールの大きさに本当に驚き、手まり世界の奥深さに感心した経験があります…。)

フランス刺繍糸
↑ フランス刺繍糸

けれども、昨年あたりから、より韓国らしい手まりができないだろうかと思案して、韓国の明紬糸を使った手まりに挑戦しています。

いくつか試作品を作っていますが、今までのフランス刺繍糸やリリアン糸で作ったものとはまた違う、韓国の天然色が持つ独特の風合いを持った手まりが出来ました。

韓国の糸
↑ 韓国の明紬糸

ただ目下の悩みとして、韓国の明紬糸は天候や湿度に非常に左右されやすく、全く同じ色の糸を安定的に購入することができません。

同じ色を注文しても毎回微妙にその色合いが違うのです。

韓国の糸で作品をつくり始め、途中で糸がなくなってしまった場合に、他の糸のように完全に同じ色の糸を手に入れるのが非常に難しいという最大の欠点のため、今までどうしても使うことが出来なかったのです。

韓国のまゆ
↑ 韓国の絹糸を作る繭

けれども長く手まりを作ってきて、次第にこのような弱点を克服、あるいは最大限に利用することで、何か新しい韓国の手まりが生まれないだろうか…と考えるようになりました。

これからは、この最大の短所を克服する方法を探すためにも、韓国の明紬糸を積極的に使って作品づくりをしていきたいと思います。

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[ 2014/02/14 10:07 ] 手まり | TB(-) | CM(2)
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Author:ダムル工房
日本人ゴーストライターが書く李賢淑先生の徒然雑記。

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damurukobo.pojagi0309@gmail.com
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