ポジャギと伝統料理の文化散策

ソウルの大学路で伝統工芸工房・ダムル工房を経営し、韓国宮中飲食研究院の郷土料理講師でもある李賢淑先生が毎日の生活のなかで感じた徒然雑記を日本語で紹介します。(たまに…、いや最近は結構な頻度でゴーストライターのダムル工房日記になることも…苦笑)

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旧正月挨拶(설날인사)

ソルナル挨拶20140131-006
↑ 何時のまにか2匹に増えていた李先生宅のトイプードル。

可愛いんだけど、ちっともジッとしていてくれないので可愛い写真を撮るのが難しい~っ!!

「즐거운 명절 설날입니다.

다사다난했던 2013년 무거운 짐들은 모두 벗어버리시고, 새로운 희망, 새로운 마음으로 새해 힘차게 출발하시기 바랍니다.

즐거운 설날을 맞이하여 건강과 함께 밝은 한 해, 가정에 행복이 가득하시길 기원합니다.

새해 복 많이 받으세요.」


(楽しい名節、旧正月の日です。

色々大変なことがあった2013年の重たい荷物を全て捨て去り、新しい希望、新しい気持ちで新年を元気に出発することが出来ますように。

楽しい旧正月を迎えるにあたり、健康であるとともに明るい一年になりますよう、皆様のご家庭に沢山の幸福が訪れることをお祈りしております。

新年明けましておめでとうございます。)

ソルナル挨拶20140131-004
↑ 昨日から二大名節のひとつ、ソルナル(旧正月)連休中の韓国デス!!

今年の連休は4日。ま、去年の5連休に比べれば1日短いだけですが、日本の年末年始大型連休を知る身としてはちょっと淋しいデスカネ…。

連休初日の昨日、ソウルは本当に暖かく、大学路では多くの人が出歩き賑わっていました。

数年前までは地方へ民族大移動する人が多かったので、閑散としていたものですが…。

ソルナル挨拶20140131-005
↑ 李先生宅も実家に帰省せず、ご自宅でソルナル準備をされていたそうです。

こちらは名節料理の定番、モドゥムジョン(모듬전)。

ソルナル挨拶20140131-007
↑ 一般的な家庭では本日ソルナル当日の朝、トック(떡국:雑煮)を食べます。

雑煮の中身は各家庭色々ですが、今回の具は餅、牡蠣、ひき肉、大根などで作ったそうです。珍しい~。

ソルナル挨拶20140131-001
↑ けれども幽のような単身者は、なかなか名節料理など作ることは出来ません。

それでもソルナル連休中は食堂がお休みになることが多いので、自炊しなければなりません。

数年前まではソルナル連休中ずっと休むスーパーが多かったので、その間の生活が大変でした。

けれどもここ2~3年はソルナル当日のみ休日というところが増えているのです!!

ソルナル挨拶20140131-002
↑ ロッテマートも~

ソルナル挨拶20140131-003
↑ ホームプラスも、大学路周辺に点在するスーパーは全部開いてイマシタ!!

幽にとっては便利で嬉しい限りだけど、これぞソルナル!!という特別感は感じなくなっちゃいましたねぇ~。

それでは韓国在住の皆様、楽しいソルナル連休をお過ごし下さいネ!!!

そして、ブログ読者の皆様、今年もどうぞ宜しくお願いします!!
m(_ _)m

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[ 2014/01/31 10:15 ] 雑談(その他) | TB(-) | CM(2)

ケソンマンドゥ(개성만두;開城餃子)[再録]

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

この回顧シリーズに際して、同じ記事の再録なんて読者さまに受け入れてもらえるだろうか??と、少々心配もしておりましたが、新規生徒さん方には概ね好評のようでホッとひと安心しております。

常連の生徒さんからもご理解頂いているようで本当に有難うございます。m(_ _)m

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓

開城餃子03
↑ 仁寺洞にある「宮」のケソンマンドゥ

これも料理教室のリクエストです。

ケソンマンドゥ(開城餃子;개성만두)は、名前が示すとおり、現在では北朝鮮の地域にある黄海道・開城という古都で食べられていた郷土料理です。

この地域は高麗時代の首都として、また高麗が滅亡した後も商業の中心地として栄えた都市でした。

もともと朝鮮半島の人々は、小麦粉ではなくそば粉で作ったそば餃子を食べていました。

それが高麗の都だった開城に伝えられ、ここで小麦粉の皮でつくる餃子に変わったと言われています。

さらに開城は豚肉の名産地でもあったため、餃子の具に豚肉も入れて作られるようになりました。

それが第二次世界大戦後にソウルに伝えられ、現在ではそば粉の餃子は姿を消し、小麦粉で作る餃子となりました。

開城餃子01
↑ ケソンピョンス

開城のもうひとつのマンドゥ料理は「ケソンビョンス(개성편수;開城片水)」と呼ばれ、四隅を合わせた菱形の独特の形をしています。

これは肉をあまり入れず、カボチャなどの野菜をたっぷりと入れ、夏に食べられることが多い料理です。

冷たくして食べることもありますし、あたたかく食べることもあるそうです。

開城餃子02
↑ 仁寺洞のケソンマンドゥ専門店「宮」

現在のソウルでも肉や野菜がたっぷり入ったケソンマンドゥは人気の料理で、あちこちに専門店があります。

特に有名なのは仁寺洞にある「宮」という食堂で、ここは北方からやってきた名物お祖母さんが作っている美味しい餃子の店として有名です。

※開城餃子の作り方
開城餃子05
しょう油スープの材料;牛のしり肉 150g、ねぎ、しょう油
餃子の皮の材料;小麦粉2カップ、冷水 1/2カップ、塩少々
餃子の具の材料;牛のひき肉、豚のひき肉、もやし、豆腐、キムチ、しいたけ
ヤンニョム(1);たたいたネギ、たたいたニンニク、こしょう、ごま塩、塩、しょう油
ヤンニョム(2);しょう油大さじ2杯、酢大さじ2杯、水大さじ2杯、砂糖少々、松の実を砕いた粉

1) 小麦粉2カップに塩水を入れかきまぜ、30分ほど冷蔵庫へ入れ熟成させる。
2) 牛肉、豚肉、しいたけをたたいて潰す。キムチはたたいた後、水気を切る。
3) 豆腐は布巾に巻いて、水気を除く。
4) もやしは沸かしたお湯に入れた後、すぐに取り出し、冷水に浸した後に細かく切る。
5) 大きな器に 2)、3)、4)を全ていれ混ぜ合わせ、ヤンニョム(1)を入れ、具を作る。
6) 冷蔵庫に入れておいた餃子の皮を出し、8cm程度の餃子の皮を作る。
7) 餃子の皮に具を入れ、半月形に包んだり、両端をつまんで帽子の形に作る。半月形に包んだ時は片側に松の実をはさむ。
8) 牛のしり肉でしょう油スープを作り、ゆでた餃子を入れる。
9) 器に盛り付けて、薄くそいだネギ、金糸玉子、千切りの唐辛子などで綺麗に飾りつける。
※ヤンニョム(2)は水餃子を作るときに必要になる調味料です。

開城餃子の美味しい食べ方は、餃子を皿にとり、スープとしょう油タレをかけ、4等分して食べます。

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[ 2014/01/30 10:10 ] 韓国料理 韓国料理豆知識 | TB(-) | CM(2)

ノクトゥチヂミ(緑豆チヂミ)[再録]

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

この回顧シリーズに際して、同じ記事の再録なんて読者さまに受け入れてもらえるだろうか??と、少々心配もしておりましたが、新規生徒さん方には概ね好評のようでホッとひと安心しております。

常連の生徒さんからもご理解頂いているようで本当に有難うございます。m(_ _)m

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓

ノクトチヂミ01

ノクトゥチヂミ(녹두지짐)は韓国ではピンデトック(빈대떡)と呼ぶのが標準です。

他にもピンジャトック(빙자떡:貧者餅)と呼ばれることもあります。

ピンデトックは祭祀床(제사상;法事料理)や交子床(교자상;季節行事の料理)などで、炒めた牛肉を高く積み上げる時、下に敷き詰めるために作られていました。

そしてその残りを貧しい人たちに振舞っていたことから、貧しい人が食べる料理と考えられてきました。

しかし今ではひとつの料理として独立し、美味しい料理という位置を獲得しています。

祭祀床
↑祭祀床(NAVER画像出典)

最近でも雨の降る日に東大門市場に行けば、マッコリを飲みながらピンデトックを楽しむ人たちが沢山います。
(幽談;韓国人は雨が降るとピンデトックを作り、マッコリを飲む風習が残っています。昔の農村社会からの慣習ですが、現代人でも雨が降ると「今日はピンデトックを食べなくては…」という気持ちになるそうです。)

韓国の歌でも「お金がないなら、家に帰ってピンデトックでも食べて…」と歌われるほどですが、今では緑豆が非常に高価になってしまい、とても安い料理とは言えません。

特別な日という雰囲気を出すために、必ず出される料理のひとつに変わってしまいました。

また地方ごとに名称が違います。黄海道(황해도)では「マップチ(막붙이)、平安道(평안도)ではノクトゥチヂミ(녹두지짐)と呼ばれます。

それでは、我が家のノクトゥチヂミの作り方を紹介します。

ノクトチヂミ02
(ノクトゥチヂミの作り方)

材料;緑豆、焼いたキムチ、牛肉のミンチ、コサリ(韓国ワラビ)、トラジ(韓国桔梗)、ねぎ、ニンニク、塩少々

1) 緑豆を水でふやかして、挽きます。
2) 炒めたキムチと全ての材料を細かく切って、緑豆を挽いたものと混ぜます。
3) 油をひいたフライパンに、お好みの大きさで両面を焼けば出来上がりです。

各家庭で作り方は違いますが、我が家ではこのように作ります。

しかし実際の平安道地方のノクトゥチヂミは緑豆だけを挽いて、祭祀床に出しています。

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[ 2014/01/29 10:36 ] 韓国料理 韓国料理豆知識 | TB(-) | CM(0)

チャプチェ(雑菜)の話[再録]

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

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チャプチェ02

チャプチェ(雑菜)は朝鮮王朝時代にイチュン(이층)という人物が王に献上した料理と言われています。

王がその味をとても気に入ったため、王の関心を得て戸曹判士(注1)にまで登りつめたという話もあるほどです。

チャプチェは1670年『飲食知味方(음식디미방)』(注2)という書籍の記録が最古の文献といわれ、正祖大王(注3)が顕隆園(注4)で行う行事内容を整理した『園行乙卯整理儀軌(원형을묘정리의궤)』に記載されています。

当時は現在使われているタンメンを使っていませんでした。

けれども1912年に中国のタンメン技術を学んだ日本人が、平壌にタンメン工場を建て大量生産をするようになり、チャプチェにタンメンを使うようになったといいます。

またチャプチェは慶尚道の郷土料理でもありますが、見た目より手間がかかる料理の代表と言われているからか、日常的に作って食べるというよりは何か特別なことがあった日に食べたと言われています。

(チャプチェの作り方)
チャプチェ01

材料:牛肉、シイタケ、玉ねぎ、人参、ホウレン草、タンメン、錦糸卵

ヤンニョム(調味料):ごま油、ニンニク、生姜、ねぎ、醤油、ごま塩、胡椒

1) 牛肉とシイタケを細切りにします。
2) 玉ねぎと人参も細切りにして、炒めます。
3) ホウレン草はゆでた後、塩とにんにくを入れて和えます。
4) タンメンはゆでてから、醤油と水を少しいれて引っ張りながら混ぜます。
5) その他の材料を全部入れて、ごま油と胡椒を入れて混ぜ合わせます。

後はお好みの器によそって食べて下さい。

(幽の補足説明)
注1;戸曹判士(호조판사)とは戸曹判書という高麗時代からある官庁の長官の役職です。主に国家財政や税金に関係する仕事をする部署で、現在の日本なら財務省の大臣が一番近い役職でしょうかね。

注2;『飲食知味方(음식디미방)』とは朝鮮王朝後期に安東地方にいた鄭某さんの奥さんだった安東張氏(1598~1680)という女性が書き残した料理書です。娘や嫁に家の味を伝えるために書いたそうです。146項目にもわたる料理法が書き残されているだけでなく、ハングルで書かれた最初の料理書でもあり、当時の朝鮮半島に住む人々が何をどうやって食べていたのかを知らせてくれる貴重な史料として有名です。

注3;正祖大王(정조대왕)は、現在NHKで深夜放送されている「イサン」を見ている人なら知っているでしょうか??そのドラマの主人公です(笑)。朝鮮王朝第22代目の王として、復興期を担った天才君主と言われた人物です。お父さんが殺されちゃうのを若くして目撃したりと、結構波乱万丈な人生を送った王様です。

注4;顕隆園(현륭원)とは王陵の名前です。正祖が政争で敗れて非業の死を遂げた父を水原のこの地に移したのが始まりといわれます。現在では水原の華城と呼ばれています。世界文化遺産に登録されているので知っている人もいるのではないでしょうか??日本人観光客も沢山訪問している観光地になっています。近くにある水原カルビのお店が美味しかったなぁ~(笑)。


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[ 2014/01/28 10:47 ] 韓国料理 韓国料理豆知識 | TB(-) | CM(4)

クジョルパン(구절판;九節板)[再録]

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

この回顧シリーズに際して、同じ記事の再録なんて読者さまに受け入れてもらえるだろうか??と、少々心配もしておりましたが、新規生徒さん方には概ね好評のようでホッとひと安心しております。

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クジョルパンの料理
↑ クジョルパン

クジョルパンは9つに分かれている漆をほどこした木器や、外側に華麗な螺鈿細工をほどこした器の名称です。

その真ん中に小麦粉で作ったミルチョンピョン(밀전병;小麦煎餅[クレープ])を置き、他の場所に牛肉、人参、シイタケ、錦糸卵、キュウリ、もやし、岩茸などを盛り付けます。

螺鈿のクジョルパン01
↑ 漆器の螺鈿細工で作られたクジョルパン~。李先生のお嫁入り道具です。しかし李先生は色々物持ちいいですねぇ~(^^)。

食べ方はクレープに具材を置き巻いて食べます。

主に交子床(교자상;お祝い料理)や酒案床(주안상;酒のつまみ料理)などの前菜料理として出されることが多い料理です。

螺鈿のクジョルパン02
↑ 表側には細かい螺鈿細工がほどこしてあります~

クジョルパンで最も重要になるのが、真ん中にある小麦粉のクレープです。

方信栄『朝鮮料理諸法(조리요리제법)』(注1)には、チャルチョンビョン(찰전병;もち米のクレープ)を作る方法が記載されており、次のように書かれています。

「もち米をすり潰して作った粉を冷水で混ぜ合わせ、箸で掬った時に少し落ちてくる程度のゆるさにします。そしてフライパンに油を引き、スプーンを使って綺麗に丸く焼きます。」

これは小麦粉で作ったクレープも同じことで、ゆるく作らないとスプーンで丸く作る時に綺麗な形にならないのです。

陶器のクジョルパン
↑ 陶磁器のクジョルパンもあります~

また漆器のクジョルパンはお湯で洗っては駄目で、ぬるま湯に浸した布巾で汚れを落とした後、乾いた布巾でふき取ります。

陶器のクジョルパン弁当02
↑ こちらは李先生が最近気に入って購入したという陶磁器のクジョルパン弁当セットです。購入の決め手は陶磁器の質感がとても良かったからだそうデス~。

(幽の補足説明)
注1)方信栄(방신영)[1890~1977]は、韓国の女子教育者・韓国料理の大家として知られている人物です。

1929年に韓国の有名女子大学である梨花女子大学家政科が創設された時に、初代の教授として就任しました。

また、彼女は2年間東京栄養学校に通ったこともあることも知られ、その生涯で多くの韓国料理を記録しました。

その著書のうち『朝鮮料理諸法(조선요리제법)』は、1931年に執筆され現在でも多くの韓国料理研究家に読み継がれている料理本です。

陶器のクジョルパン弁当01
↑ 李先生のこの九折板弁当セットも素敵な作品でした!!こういうの見ると料理をしたくなりますよねぇ~。

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[ 2014/01/27 10:18 ] 韓国料理 韓国料理豆知識 | TB(-) | CM(0)

ラマダソウル鐘路

ラマダソウル鐘路20140124-001
↑ ラマダソウル鐘路のすぐ隣りがジュエリーシティ。ジュエリーシティ1階にはスターバックスコーヒーがありますよ!!

ダムル工房にて短期修行される方から度々質問を受ける工房近くの宿泊ホテル。

今回は何と李先生のご自宅「ジュエリーシティ」真横に新しく出来たホテル、「ラマダソウル鐘路」をご紹介します。

ラマダソウル鐘路20140124-002
↑ オープンは2013年12月!!まだ新しいので、施設も綺麗だと思います。

ジュエリーシティと選挙管理委員会の間、恵化警察署の真横にある建物です。

このビル地下に割りと安価な文房具店があったのになくなっちゃったのかな???

ラマダソウル鐘路20140124-003
↑ ホテル入り口

日本の宿泊予約サイトにもあちこち掲載されているので、関心のある方は一度宿泊してみて下さいね!!

ちなみにここからダムル工房まではホテルの目の前にあるマウルバス「鐘路08」か「鐘路12」に乗ってヘファ駅2番出口で降りて下さい。

ラマダソウル鐘路20140124-004
↑ マウルバス「鐘路08番」乗り場。後ろに見えるベージュの建物は選挙管理委員会。その隣りがホテルです。

乗車時間は08番なら8分程、12番なら20分程かかります。

徒歩だと15分~20分程度の距離です。

ラマダソウル鐘路20140124-005
↑ マウルバス「鐘路12番」乗り場。写真左端にちょっと写っている建物がジュエリーシティ。08番と12番乗り場は約50m程離れています。

でも12番に乗るとソウル大学医学部内を始めとして、あちこち迂回してくれるんデスヨ!!

ウンザリするようなルーティンワーク連続の日常生活でもちょっとした観光気分が味わえるので、幽は割と好きな路線デス(笑)。

時間に余裕のある方は12番の方にも乗ってみて下さい~。

ラマダソウル鐘路20140124-006
↑ 降りる場所は08番の場合、マロニエ公園前となる恵化駅2番出口のすぐ横です。

お値段はシングルだと若干割高なイメージですが、ダブルやツインの部屋なら割安だと思います。

ラマダソウル鐘路20140124-007
↑ 12番の場合は乗る場所、降りる場所、同じ停留所になります。08番もダムル工房から帰る場合はこちらのバス停に…。ソウル大学病院側、恵化駅3番出口の横から乗って下さい。

予約サイトは沢山ありますが、幾つかご紹介~

 ↓  ↓  ↓

「ラマダホテル鐘路」公式サイト

ユートラベルノート「ラマダソウル鐘路」

コネスト「ラマダソウル鐘路」

楽天トラベル「ラマダソウル鐘路」


何処に宿泊したらいいのか、見当も付かない…という方は、是非一度お試し下さい!!!

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[ 2014/01/24 10:06 ] 雑談(その他) 宿泊関係 | TB(-) | CM(0)

『神仙爐』展レポート

シンソンロ展示会20140123-001
↑ 先日告知させて頂いた『神仙爐(신선로)』展のオープニングセレモニーに参加して来ましたので、ご報告させて頂きます!!

場所はご存知のとおり「北村博物館」。階段を降り、地下へ行ってください。

シンソンロ展示会20140123-002
↑ 事後報告が圧倒的に多いこのブログですが、珍しく来週の水曜日1月29日(水)まで開催中デス!!

シンソンロ展示会20140123-004
↑ こちらの展示会はワンフロアで、神仙爐関係の様々な器や史料が総勢60点ほど展示されているそうです。

ちなみに写真撮影については全てを逐次撮影するのは控えて欲しいけれど、遠景からならばOKとのこと。

シンソンロ展示会20140123-003
↑ 宮中飲食研究院の代表として、李先生が注文されたお花もキチンと届いてました。

シンソンロ展示会20140123-005
↑ ダムル工房総勢6名は、午後2時からのオープニングセレモニーに合わせて時間通りに来ていましたが、諸事情により始まりが少々遅れることに…。

シンソンロ展示会20140123-007
シンソンロ展示会20140123-008
↑ でも待っている間に展示をゆっくりと見てまわることが出来ました。

シンソンロ展示会20140123-006
↑ チョガッポも1枚だけですが、見つけました!!

李先生も言ってましたが、器などの展示に積極的に活用しても良かったかも…。

シンソンロ展示会20140123-009
↑ 約20分遅れてオープニングセレモニーの始まりデス!!

先ずは宮中飲食研究院の院長、韓福麗先生の挨拶から。

最近の食生活の急激な変化によって韓国人でもほとんど食べることがなくなってしまった神仙爐。

今回の展示の目的は、そんな神仙爐を若い世代の人たちに体系的に知ってもらいたい…ということなんだそうな。

確かに幽も日常生活で神仙爐を食べるってことはないですからねぇ~。

シンソンロ展示会20140123-020
シンソンロ展示会20140123-010=
↑ そして引き続き韓福麗先生によって、展示会の解説に移ります。

神仙爐は宮中料理の代表格であるため、最後の宮中料理人でもあり初代朝鮮王朝宮中飲食技能保有者であった韓熙順先生、二代目黄慧性先生、そして三代目の韓福麗先生に至るまで、全てに神仙爐調理中の写真が残っているんだそうな!!

シンソンロ展示会20140123-015
シンソンロ展示会20140123-011
↑ 韓福麗先生が展示品ひとつひとつを丁寧に解説して下さったおかげで、自分で観ていただけの時よりもかなり勉強になりました。

展示品の大多数を占める神仙爐の器だけをとってみても、色々なエピソードがあり奥深い!!

シンソンロ展示会20140123-012
↑ 文字入りの器は実用品というよりは贈答品の色合いが強かったり…

シンソンロ展示会20140123-013
↑ 時代が下ると料理に向かない小さな器なども、装飾品として作られるように…。

シンソンロ展示会20140123-014
↑ 1950年頃になると、一般家庭にも徐々に知られるようになり、実用的な器が普及した時期もあったそうです。

シンソンロ展示会20140123-016
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シンソンロ展示会20140123-018
↑ 神仙爐に入る具材や調味料の実物展示もありました。

シンソンロ展示会20140123-019
↑ 一緒に行った新村A氏に教えてもらったのですが、宮中料理ではクルミの渋皮まで全て綺麗に取り除くんだそうな!!

全ての材料に細心の注意を払い作るなんて、何という手間隙をかけて作っているんでしょう!!

シンソンロ展示会20140123-021シンソンロ展示会20140123-022
シンソンロ展示会20140123-023シンソンロ展示会20140123-024
↑ 少し前まで韓国料理のなかで一番美味しいもの…と考えられていたこともあり、1900年代前半からの料理本の表紙を飾ることも多かったそうです。

シンソンロ展示会20140123-025
↑ 色々手間隙かかる料理ではありましたが、食生活が劇的に変わる1980年代まではまだ家庭で作られることもありました。

そのため調味料の広告などにもまだまだ神仙爐が使われたことも…。

シンソンロ展示会20140123-026
↑ ちなみにこちらは日本人には馴染み深い調味料、味の素。

韓国語ではそのまま「アジノモト(아지노모도)」と言っても通じますが、漢字読みにしてミウォン(미원:味元)とも言います。

現在では手間隙かかることから、家庭ではほとんど作られることがなくなってしまった神仙爐。

展示会ではこの他にも神仙爐にまつわる様々な文献、文藝作品なども紹介されており、幅広い視点から神仙爐を見直すことが出来るようになっています。

韓国料理に関心がある方ならば、絶対に興味深い展示会となっておりますので、是非一度足を運んで下さいネ!!

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[ 2014/01/23 10:57 ] 韓国料理 韓国料理豆知識 | TB(-) | CM(4)

飯床(반상)について[再録]

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

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以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓

9皿飯床
↑9皿飯床(9접반상)[NAVER出典画像]

最近の韓国でも、現代人たちは忙しいようで、長く続いてきた慣習が忘れられているようです。

そのためかは分かりませんが、飯床(반상)について聞かれることが多くなったのでまとめてみたいと思います。

飯床とは、ご飯とそれに合うおかずを準備して、食卓を整えることをいいます。

同じ意味ですが、王ならばスラサン(水刺床;수라상)、年寄りはチンジサン(진짓상)、子どもはパッサン(밥상)と呼ばれます。

一般的に3・5・7・9チョプ(첩)パンサン(반상;飯床)が基本です。

チョプ(첩)とはお皿を意味し、おかずを皿に盛り付け、その皿の数によりそれぞれの飯床に名前がつけられています。

パプサン01
↑ 3皿飯床(3첩반상)[NEVER出典画像を一部加工]

パプサン02
↑ 5皿飯床(5첩반상)[NEVER出典画像を一部加工]

パプサン03
↑ 7皿飯床(7첩반상)[NEVER出典画像を一部加工]

皿の数が奇数なのは、奇数は陽数として発生や成熟を意味し、吉数と考えられたためです。

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[ 2014/01/22 10:27 ] 韓国料理 韓国料理豆知識 | TB(-) | CM(0)

シンソンロ(신선로:神仙爐)[再録]

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

この回顧シリーズに際して、同じ記事の再録なんて読者さまに受け入れてもらえるだろうか??と、少々心配もしておりましたが、新規生徒さん方には概ね好評のようでホッとひと安心しております。

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以下、以前書いたものと同じ内容になります。

今回は明日行われると告知した展示会もあるので、予習も兼ねてシンソンロの復習です!!

↓   ↓   ↓

シンソンロ完成図
↑ シンソンロ

お祝いの日など、材料や薬味の全てが揃う時期にだけ作ることができる料理です。

シンソンロとは元々料理の名前ではなく、火爐(화로:火鉢のようなもの)と鍋を合体させて作った器のことを指していました。

そして神仙たちが使った器で食事をすれば、彼らのように寿命が長くなるだろうという願いが込められ、いつしか料理を指す言葉に変化しました。

また、別名ヨルグジャタン(열구자탕:悦口子湯)と呼ばれるように、食べて楽しいスープ料理と考えられています。

シンソンロ床
↑ 神仙爐床(신선로상)

シンソンロの文献としては、15~16世紀朝鮮王朝の文臣であった鄭希良(정희량)という人物が書いたものが残されています。

その文献とは『海東竹枝(해동죽지)』[1925年]という詩集で、その中に「山里近いところに住みながら、独特な火爐を使って料理を作っていた」という記述があるのです。

そして、その料理がとても美味しいだけでなく、見た目も華麗だったこと、そして彼が神仙のような風貌をしていたということから、シンソンロという名前が付けられたという説もあります。

李先生所有のシンソンロセット
↑ 李先生所有のシンソンロセット

またシンソンロは韓国人だけでなく外国人にも人気が高い料理の代表といわれています。

例えば薄田斬雲(1877~1956)という日本の小説家兼ジャーナリストが書いた『朝鮮漫畵(조선만화)』という本。

ここには「シンソンロが朝鮮料理の中で一番美味しい料理であり、日本人の口に合う料理である。日本人が朝鮮料理を食べる時はシンソンロから始めるとよい。」と書かれているそうです。

シンソンロ蓋をした状態
↑ シンソンロの器に蓋をするとこうなります。

また、1945年8月、植民地支配からの解放とともにソウルに入城してきた米軍兵士の口にもあったようです。

1945年12月2日付の東亜日報には「朝鮮料理で一番美味しいのはシンソンロ」と、米軍兵士が故郷に手紙を書いたという逸話が紹介されています。

シンソンロの器と火炉
↑ シンソンロの火爐と器

他にも1959年1月30日付の京郷新聞のインタビュー記事もあるそうです。

インタビューの対象者は当時韓国支部長婦人であったアメリカ人・ジェイムス女史。

彼女は「韓国生活ではオンドルがとても快適である。そして韓国料理の中では、シンソンロなら誰もが気に入る料理だろう。だから調理方法学び、器を買ってアメリカに持って帰りたい。シンソンロは国際的な料理になるかもしれない。」と賞賛しています。

シンソンロの器
↑ シンソンロの器拡大~

シンソンロを作る方法を学べば、それだけで色々な料理を作る方法を会得できます。

例えばスープ、肉団子、魚・キノコのジョン(煎)、錦糸卵の作り方、他にも料理を美しく見せる材料の切り方、盛り方など、料理に必要な基本を全て学ぶことができるのです。

つまりシンソンロは様々な料理法を駆使した総合的な料理と言えるのです。

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[ 2014/01/21 10:01 ] 韓国料理 韓国料理豆知識 | TB(-) | CM(0)

宮中の代表料理『神仙炉』展

シンソンロ行事案内
↑ 行事告知ポスター

李先生が所属されている宮中飲食研究院協力の行事を告知します。

日本人観光客にも人気が高い北村韓屋マウル(←クリック!!)ですが、この韓屋マウルの入り口にある「北村博物館(←クリック!!)」にて「宮中の代表料理『神仙炉』」展が催されます。

シンソンロ
↑ 神仙炉(宮中飲食研究院協力)

神仙炉(←クリック!!)に使われる数々の食器や、由来・歴史、さらには様々な種類の神仙炉やその美しいデザイン性まで、神仙炉の全てをご紹介します。

韓国で最も大きな名節のひとつである旧正月ソルナルを迎えるにあたり、見所満載の展示会となっております。

期間中こちら方面へいらっしゃるご予定がある方は、是非足をお運び下さい!!

期間:2014年1月22日(水)~29日(水)
時間:10:00~18:00(初日22日のみ14:00~)
場所:北村博物館(←クリック!!)


シンソンロ床
↑ 神仙炉床(宮中飲食研究院協力)

※オープニングセレモニー
日時:2014年1月22日(水)、14:00~
内容:参加者とともに展示内容の紹介・解説を楽しみます。


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[ 2014/01/20 10:38 ] 韓国料理 宮中飲食研究院 | TB(-) | CM(0)

ユンノリ(윷놀이)のチョガッポ作品(再録)

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

この回顧シリーズに際して、同じ記事の再録なんて読者さまに受け入れてもらえるだろうか??と、少々心配もしておりましたが、新規生徒さん方には概ね好評のようでホッとひと安心しております。

常連の生徒さんからもご理解頂いているようで本当に有難うございます。m(_ _)m

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓

ユンノリのマルパンとマル
↑ 貢緞(공단:模様のないヤンダンのこと)で、マルパンとマルを作って見ました。

ユンノリとは韓国の民俗遊戯の中で最も大衆的であり、広く普及されている遊びです。

主にソルナル(설날:旧正月)やテボルム(대보름:旧暦1月15日)にかけて遊ぶことが多いものです。

↓ ↓ ↓ (ここをクリック!!!)
ユンノリの遊び方(日本語)サイト

ユンノリは遊びの次元を超えて、協力する心を育てたり、ストレスを解消してくれる効果もあると言われています。

またファンヘド(황해도:黄海道)のチャンヨン(장연:長淵)地方では田作りや畑仕事の豊作・凶作を占う時節ユンノリ(시절윷놀이)と呼ばれる行事を今でもやっているそうです。

ユッとマルを入れる巾着も…
↑ ユンノリに使うユッ(윷:4本の棒からなるサイコロみたいな役割をするもの)を入れる巾着と、マル(말:駒)を入れる巾着も作ってみました。マルを作るのに結構骨が折れました…。

また最近、ダムル工房では韓国伝統模様30種のデザインを皆で協力して作り、そのデザインでチョガッポの壁掛けなどを作っています。

その中にはユンノリだけでなく、伝統遊戯のゲーム板を参考にチョガッポのデザインを起こしたものも入っています。

コンノリ板01
↑ コヌノリ板(고누놀이판)をもとにチョガッポ作品にしてみました。

そのひとつがコヌノリ(고누놀이)です。

この遊びは日本の十六武蔵というゲームとよく似ているとのことですが、地面に幾つかの図を書き、二手に別れ、駒を沢山とったり、駒が行く道を防いだりして戦う伝統遊戯です。

↓  ↓  ↓ (ここをクリック!!!)
コヌノリの遊び方解説サイト(韓国語)

開城にあるマンウォルデ(만월대:滿月臺[高麗時代の王宮跡地])の第7号建築の下に置かれていた礎石には、コヌノリのゲーム板が描かれているといいます。

コンノリ板02
↑ これもコヌノリ板をヒントにデザインしたチョガッポ作品です。

囲碁板モチーフ
↑ こちらは囲碁板をモチーフにしているといえますね。

囲碁のセット
↑ 囲碁は日本にもあるとのこと。日韓の将棋は大きな違いがありますが、囲碁のルールは両国とも同じようです。

韓国は囲碁がとても盛んな国なんですよ。


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[ 2014/01/17 10:38 ] ポジャギ 閨房工芸豆知識 | TB(-) | CM(0)

韓国の紙[韓紙](再録)

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

この回顧シリーズに際して、同じ記事の再録なんて読者さまに受け入れてもらえるだろうか??と、少々心配もしておりましたが、新規生徒さん方には概ね好評のようでホッとひと安心しております。

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韓紙20121115-01
↑ これはシルクに韓紙を混ぜて作られている布です。

宋時代の中国人は高麗紙と呼ばれた韓国の紙をとても丈夫なだけでなく、雪のように白くシルクのように滑らかだと賞賛していたそうです。

そのため当時の使節は必ず礼物として高麗紙を持っていくことが慣例だったそうですが、その秘密は紙に繭を仕込んでいたからなのだとか…。

韓紙20121115-02
↑ 現在、この布を使って窓枠模様のホッポ作品に挑戦中です。

その丈夫な韓紙を使って色々な工芸品を作るのが韓紙工芸と呼ばれるものですが、これは庶民の間で発達した室内文化でした。

当時の人々が紙一枚も捨てることなく大切に扱うなかで自然に生まれた生活文化のひとつといえます。

韓紙20121115-05
↑ これが図案。景福宮にある建物の窓枠です。

韓紙の特徴を最も生かすことができるものが裁縫道具入れといわれています。

道具入れの蓋を開けると立体的な区画に区切られ、小さくて可愛い引き出しひとつひとつに裁縫道具を入れることができるようになっています。

本当に美しい作品が多くて、眺めているとあれもこれも欲しい…となってしまう程です。

韓紙20121115-04
↑ 紙とシルクを混ぜて織ったことから生じる模様がいい味を出しています。

もちろん裁縫道具入れだけではなく、韓紙は傘、雨合羽、うちわ、紙靴などなど色々な作品がありますが、どれも実用に耐える優秀な材質と言えます。

韓紙20121115-03
↑ 実物の窓と同サイズにしたいと考えているので完成はまだまだ先ですね。

17世紀には韓紙を巡る上告記録も残っています。

それは肅宋9年(1683)に漢城判尹という職位にある人が訴えたという記録なのですが、当時閑良(한량)という上流階級の間で紙靴が大変流行りました。

そのため材料の韓紙が高く売れたことから士大夫の家にある書籍を盗み出そうとする泥棒が激増したのだとか…。

これを厳しく取り締まってくれ…と訴えた記録なんだそうですが、上流階級がこぞって買い求めようとするほどに紙靴の履心地は中々のものだったことが伺いしれるエピソードですね。

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[ 2014/01/16 10:16 ] ポジャギ 韓国の紋様 | TB(-) | CM(0)

モザイク配列技法[쪽매맞춤](再録)

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

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チュクメマッチュムのてまりとチョガッポ
↑ チョクメマッチュム技法の手まりとチョガッポ

チョクメマッチュム(モザイク配列技法:쪽매맞춤)とは、英語で「tessellation」などと翻訳されることもありますが、チョガッポや手まり製作に欠かすことができない技法です。

チュクメマッチュム02
↑ 隙間なく図形で埋め尽くすものをチョクメマッチュムといいます~

具体的には、ある平面・立体を問わず空間を図形で埋める時、模様間の隙間や重なりが全くないように埋める方法を言います。

もとは建築学などで、壁面をタイルやモザイク模様などで装飾する時などに使われた技法です。

チュクメマッチュム01
↑ 隣あう図形の合計が360度になるように~

理論的にはどのような図形でも、隣り合う図形どうしその各角度の合計が360度になれば、平面・立体空間を隙間なく美しく埋め尽くすことができます。

一番単純でよく見られる図形は、正四角形で埋め尽くすことですね。正四角形は1つの角が90度のものが4つ集まり、360度になるために整然と隙間なく空間を埋め尽くすことができます。

チュクメマッチュムのてまり作品
↑ 平面でも立体でもOK~

しかしどのような形の模様であっても、埋める側のピースが合わさる角度の合計が360度になるように計算し、配列すれば必ず美しいチョクメマッチュムの作品を作りだすことができるのです。

チョガッポも手まりもこの技法を念頭においてデザインをすれば、より多様な作品を作り出すことができるでしょう。

チュクメマッチュムのてまりたち
↑ これもチョクメマッチュムの応用~

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[ 2014/01/15 10:58 ] ポジャギ チョガッポ運針技法 | TB(-) | CM(0)

プチェ(부채;団扇/扇子)の話②(再録)

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

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うちわ005
↑ 匠人に作ってもらった大きなプチェです。龍が描かれています。

他にもプチェをめぐる話は世界各国にあるようです。

例えばプチェは中国からヨーロッパに伝えられたらしいのですが、18世紀ヨーロッパの社交場では言葉を交わすことなくプチェの動きだけで意思疎通をしたそうです。

うちわ004
↑ 大きさは縦約100cm、横60cmほどもある大きなプチェです。

例えばプチェを口元に持っていけば機会があればいつかキスを許しましょう、あるいはプチェの紐を左手に巻いて折りたたんでもっていれば恋人募集中…などを意味したそうです。

うちわ006
↑ 宮中料理研究院の院長・韓福麗氏からプレゼントされたものです。親戚のお嬢さんが絵を描いてくれたとか…。

他にもプチェで前髪を触れば、今貴方のことを考えています…、プチェを広げて顔を隠していればあなたなんて大嫌いなんだとか…。

このためスペインには「扇言葉辞典」なるものが出版されたり、イギリスでは若い淑女たちのために扇言葉を教える学校まであったそうです。

うちわ003
↑ 裏側にも牡丹が描かれています。

一方韓半島の祖先たちを見ると、ヨーロッパの扇言葉ほどではないにしろ、それなりにプチェの用途は多様だったようです。

韓国文化の評論家として有名だった李圭泰氏の著作『8個の徳を持つプチェ』によると、韓国ではプチェを「八徳扇(팔덕선)」と読んで、8個の徳があると考え愛用していたそうです。

うちわ007
↑ 韓紙工芸が好きな生徒さんが作ってくれました。表は蝶ですね。

一つ目は風を起こして涼やかにしてくれること、二つ目は大切な時に地面に置けば座ることができる、三つ目は暑い日差しを防いでくれる、四つ目はプチェで指し示すことにより仕事を指図することができる、五つ目は遠い所にいる人を呼ぶことができる、七つ目は目上の人の前でのあくびを隠してくれる、八つ目は捨てても惜しくない程度のもの…なんだそうです。

うちわ001
↑ 裏はこれも牡丹をモチーフにしているようです。

八徳扇には納得できるもの、できないものもありますが、折角8個もいいことがあるという縁起がいい名前もついていることなので、今年の暑い夏は積極的に活用していきたいですね。

うちわ002
↑ 古道具屋で購入しました。号に「白唐」とあるのですが、どんな人か分かりませんでした。

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[ 2014/01/14 10:21 ] ポジャギ 閨房工芸豆知識 | TB(-) | CM(0)

プチェ(부채;団扇/扇子)の話①(再録)

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

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プチェ03
↑ 去年の端午の日に絵が得意な生徒さんがプレゼントしてくれました。

ソウルの夏の暑さを少しでも和らげてくれ、清涼感を手軽に味わえるのがプチェといえます。

プチェ05
↑ 実母が50年以上大切に使っているものです。

韓半島でもプチェはかなり前から使われていたようです。

韓半島の祖先たちは端午(旧暦5月5日)になると、互いにプチェを贈りあいました。

このプチェを辟瘟扇(벽온선)と呼び、鬼神を追い出し神を呼ぶ、あるいは天然病を追い出してくれるものと考えたと言われています。

プチェ04
↑ 細かい板片を組み合わせてつくったものです。

他にも婚礼式にかかせない道具だったといいます。

新郎が初めて新婦に出会う時、白馬から降りて婚家の門前で家人を待ちます。

この時青いプチェで顔を隠しました。

また新婦側も醮禮廳(초례청)という結婚式を行う場所に出てくる時、手母(수모)と呼ばれる女性によって赤いプチェで顔を隠されました。

つまり青いプチェと赤いプチェがそれぞれ男女の童貞と処女を表象する役割を果たしていたといいます。
※手母とは新婦の横で色々世話をする係りの女性のことです。

プチェ①20120710-001
↑ 国喪や親喪の場合はこのように絵や文字が何も描かれていない素扇(소선)というものを2年間持ち歩かなければなりませんでした。

これは君父を失ってしまった者は徳のない罪人として顔を出して歩けない…という意思表示の代わりになったそうです。


このように様々な用途に使われたプチェでしたが、太宗14年(1414)になると女性がプチェで顔を隠して外出することが禁じられるようになります。

その後の女性はヨンモ(염모)という頭から上半身を覆い隠す覆いを被って外出しなければならなくなりました。

それ以後、プチェは妓生(기생)や巫堂(무당)という特殊な立場の女性たちが使う道具となり、彼女たちを象徴する道具に変わっていきました。
※妓生(기생)とは酒の席などで踊りや歌を見せることを生業とした女性を指し、巫堂(무당)は神をその身に宿す女性のことを指します。

プチェ①20120710-002
↑ 息子が香港で買ってきてくれたお土産です。


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[ 2014/01/13 10:12 ] ポジャギ 閨房工芸豆知識 | TB(-) | CM(0)

蓮の花[연꽃](再録 )

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蓮の花001
↑ 10等分12面に分け、蓮の花を描いてみました。

蓮の花をモチーフにした手まりを作りました。

蓮の花はインドが原産地というところからも分かるように、仏教思想とともに韓国に入ってきたと言われています。

そして韓国の仏教界では、蓮の花が泥水の中から生じていながらも、清浄な美しい花を咲かせることから仏の智慧や慈悲を象徴するものとされて来ました。

蓮の花002
↑ こちらは20等分に分けたうえに蓮の花を描いています。

蓮の花のモチーフは子どもの成長を祈願して作られています。


しかし時代がくだるにつれて世俗的な観念と結びつき、幸福や夫婦和睦の美徳などを象徴するものに転じ、民画や閨房工芸など生活文化のモチーフとして広く使われるようになりました。

蓮の花003
↑ これは8等分に分けたうえで蓮の花を描いています。

直径が8cm程しかない小さな手まりのため作るのが難しく、これを作ると指が痛くなります…


よく知られることとして、蓮の地下茎は日本とおなじく蓮根(연뿌리)と呼び食されますね。

けれどもそれ以外に蓮の種も食用として食べられるのですよ。

韓国ではどちらかといえば蓮の種を婦人病や鎮静作用、滋養強壮などに効果がある韓薬として使うことが多いのですが、中国や東南アジアでは日常的に生食しているといいます。

蓮の花004
↑ 眼鏡入れにも蓮の花の刺繍があります。

昔の韓半島の人々は見た目と体面を重視していたため、このような小物にも豪華な刺繍を施し装飾品として愛用したのです。


蓮の種は緑色のどんぐりに似た形状をしていて、甘みと苦味があり生トウモロコシを食べたような味がします。

中国では蓮の実を使って餡子を作り月餅や最中菓子によく加工するそうですが、その時に芯にあたる苦味のある部分を取り除き、それを集めて蓮芯茶というお茶も作るそうです。

蓮の花005
↑ こちらは針入れです。

韓国では蓮芯茶はあまり日常的に飲まれるお茶ではありません。

けれども蓮根茶という蓮根を煮出したお茶は、便秘やコレステロール低下、あるいは胆石を除去するのに効果があるとしてよく飲まれる薬茶になっています。

蓮の花006
↑ 鍵入れにも蓮の花が描かれています。

このように蓮の花は様々なところでモチーフとされて来たのです。


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[ 2014/01/10 10:11 ] ポジャギ 閨房工芸豆知識 | TB(-) | CM(0)

牡丹の花[모란꽃](再録)

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牡丹花00
↑ 牡丹の絵を描いた布で作ったチョガッポ

4~5月に咲く牡丹は、韓半島では富貴を象徴するとされ、富貴花(부귀화)などとも呼ばれます。

また牡丹は古くから花の中の花と考えられ、繁栄や長寿、美と幸福の象徴として、広く愛されてきた花でした。

そのため韓国では様々な逸話が残されているだけでなく、伝統工芸のモチーフとしてもよく使われています。※韓国で牡丹(모란)という時には、よく似た木芍薬(목작약)を含むことも多いです。

牡丹花01
↑ 牡丹の刺繍がされている鍵入れ(열쇄패)

有名な逸話としては、中国の代表的な美女として名高い則天武后にまつわるものがあります。

彼女が全ての花が華麗に咲いている花畑を見たいと言ったため、臣下たちは、こぞって花を咲かせる神にお願いします。

けれども、誇り高い牡丹の花だけはその願いを聞き入れず咲かなかったといいます。

則天武后は自分のいうことを聞かない牡丹に腹を立て、牡丹の葉、茎、根を燃やしてしまうのですが、その高貴な精神は焼かれた後に薬剤に変化し、人々の役にたったという話です。

現在でも牡丹皮という漢方薬には鎮痛作用があるとされ、広く使われています。

牡丹花02
↑ 牡丹の刺繍がされている眼鏡入れ

もちろん韓半島にも牡丹にまつわる逸話が伝えられています。

韓国の歴史書である『三国史記』に、統一新羅時代の学者である薛聰(설총)という人物が書いた『花王戒(화왕계)』という説話譚があります。

この説話は昔話を通じて王の心構えを説くという性質の物語なのですが、この話の中でも牡丹は花の国の王として登場しているのです。

このように韓半島の人間にとっても牡丹はとても高貴な花として考えられていたことが伺えるのです。

牡丹花04
↑ 牡丹の刺繍がされているスジョチプ(수저집:箸スプーン入れ)

現在でも伝統婚礼式をする時、新婦の礼服となっている圓衫(원삼)や闊衣(활옷)は、必ず牡丹の刺繍が施してあります。

他に民画のジャンルでも、牡丹は重要なモチーフとして繰り返し登場します。

特によく描かれるのは朝鮮王朝時代のソンビ(선비:科挙の準備をする知識人)が科挙に合格することを願って描いた冊架図(책거리:文房具や書籍を書いた民画)で、その絵は贈られた人物の繁栄や幸福を願う気持ちを、牡丹の花で具現化していると言えるでしょう。

牡丹花03
↑ 牡丹の刺繍がされているトルティ(돌띠:子ども韓服の腰帯)

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[ 2014/01/09 10:05 ] ポジャギ 閨房工芸豆知識 | TB(-) | CM(0)

ペネチョゴリ[배냇저고리](再録)

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ペネチョゴリ01
↑ ミョンジュの布にヌビを施して作ったペネチョゴリ

ペネチョゴリ02
↑ まだヌビが右腕部分しかできていません。ヌビは時間がかかるため、いつ完成するのでしょうか?

ペネオッ(배내옷)と呼ばれることもあります。

子どもが産まれると、入浴をさせた後、最初に着せる服のことをこう呼びます。

少し大きめに作り、チョゴリの結び紐は太い糸を編み上げて作ります。

この組紐は長寿の意味を持っており、ペネオッは成長した後もお守り(부적)のような役割を果たすため、大事に保管されます。

夏用のペネオッ
↑ 夏用のペネオッ(材質は木綿)

夏用のペネオッ02
↑ このような夏のペネオッもあります。


お守りとしてペネオッがよく使われるのは大学入学試験の日です。

受験生たちは、お腹にこのペネオッを結びつけて試験を受けるのです。

もちろん私もそうしましたが、残念ながら大学入試に落ちてしまいました。

そのため1年後、もう一度試験に挑戦した時にはペネオッのお守りをしなかったのですが、その時は合格しました。

やはりどんなことでもお守り頼みだけ…というのは大した効果はなく、本人のやる気次第のようです。

李先生が着ていたペネオッ
↑ 子どもの頃、李先生が着ていたペネオッ。大学受験の時にお腹に巻いて行きました。

ペネオッの素材は、綺麗な織目の木綿(ガーゼ)、ミョンジュ(冬用)、糊をとった柔らかいモシ、木綿(夏用)などを使います。

新しい布で作ることが多いですが、時折長寿の老人が着ていた服をほどいてつくることもあるそうです。

冬用のペネオッ
↑ 長袖のペネオッ(材質は木綿)

冬用のペネオッの裏側
↑ 裏はこのようになっています。

またトゥロンチマ(두렁치마)と呼ばれるものもあります。

これは子どものお腹から下を巻いて着るチマ(치마;スカート)のような衣服です。

産まれてから7日過ぎた子どもに保温の意味もあり着せるものです。

トゥルンチマ01
↑ トゥロンチマ

トゥルンチマ02
↑ トゥロンチマの結び紐はちょっと変わった方法で作られており、紐を付けるのも少々難しいです。

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[ 2014/01/08 10:42 ] ポジャギ 閨房工芸豆知識 | TB(-) | CM(0)

韓国の婚約儀式(再録)

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新婦の図
↑ 韓国の新婦

暖かくなって来ると韓国でも結婚式が増えてきます。

南山にある韓屋村でも日曜日は韓国伝統婚礼式のデモンストレーションが行われ、とても華やかな婚礼式を見ることができます。

けれども今回は韓国伝統婚礼式でも中々見ることができない結婚前の婚約儀式の手順について話してみたいと思います。

昔の婚礼は先ず結婚適齢期の男女がいる各家が結婚の打診をするところから始まります。

これはホンダン(혼담;婚談)といいますが、男性側からメシ(매씨;仲人)を通して求婚をし、女性側はこれに対して同意か拒絶の返事を返します。

婚姻に同意した場合は許婚書(허혼서)を送ります。

四柱書
↑ 四柱書と四柱褓

婚約が成立した後は、新郎の四柱(사주)を書き、新婦側に納采(납채)します。

男性の四柱を受けた新婦側の家では、男性の四柱を元に婚姻の日取りを決めます。

これを澤日(택일)といいます。

李先生所有の凾
↑ 凾(함;着物や品物を入れる大型の箱)
※李先生が本当に使用したお嫁入り道具の凾だそうですぅ~。

結婚式の日取りが決まると、次は封采(봉치)の儀式です。

これは婚書(혼서)と采緞(채단)という赤や青の絹織物と一緒に、凾(ハム;함)という大型の箱を男性の家から女性の家に送る儀式です。

この箱は赤や青の色糸で結ばれ、この独特な結び方を同心結(동심결)と言います。

同心結の結び方
↑ 同心結の結び方

凾(ハム;함)の中身には色々な物が入れられています。

箱の一番下には韓紙を敷いて四隅に赤い紙に包んだ磨粉香(마분향)を置きます。

そして東西南北を意味する巾着(チュモニ;주머니)を入れます。

采緞褓
↑ 采緞褓  

黄色の巾着は真ん中に置き、中に黄色い豆を入れます。

これには尊い身分になって欲しいという意味が込められています。

東の位置には青色の巾着を置きます。

この中にはもち米を入れ、忍耐力を持って生活しなさいという願いを込めます。

オバンチュモニ
↑ 五方巾着(오방주머니) 

南には赤色の巾着で、中には小豆を入れます。

赤色は厄災を払うという意味が込められます。

西は白色の巾着です。

この中には綿花の種がついている綿を入れ、子孫繁栄、多くの子どもが授けられることを願います。

最後の北には黒色の巾着です。

中に黒い香木を入れ、純潔を象徴させます。

婚書紙褓と婚書
↑  婚書紙褓(혼서지보)と婚書

これら巾着の上に采緞(채단)を入れ、内容物と数量を書いた目録封筒と婚書紙褓(혼서지보)に婚書を入れたものを載せ、蓋を閉めます。

凾に入れた巾着は子どもが生まれて、1年後のお祝いの時につくるトルティ(돐띠;赤ちゃんの腰紐)を作る時に使用します。

トルティ①
トルティ②
↑ トルティ

凾を受け取る側の女性の家では、先祖に報告するために餅を供えます。

その祖膳は、まず膳の上に赤い布を敷きます。

そして、その上に封采餅(봉치떡)と呼ばれる餅を鉹(시루;餅を蒸す時に入れる丸い器)に入れたまま置きます。

最後に青色の布で覆ってから供えるのです。

凾褓
↑ 凾褓(함보;ハムを包むポジャギ)  

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[ 2014/01/07 10:03 ] ポジャギ 閨房工芸豆知識 | TB(-) | CM(0)

韓国の昔の巾着(再録)

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

この回顧シリーズに際して、同じ記事の再録なんて読者さまに受け入れてもらえるだろうか??と、少々心配もしておりましたが、新規生徒さん方には概ね好評のようでホッとひと安心しております。

常連の生徒さんからもご理解頂いているようで本当に有難うございます。m(_ _)m

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓

巾着色々01
↑ 色々なチュモニ

チュモニ(주머니;巾着)の歴史は『三国遺史(삼국유사)』景徳王條(경덕왕조)の記録が最初だとされています。

そこに王が1歳の誕生日から王位に即位する時まで女性のような振る舞いをする時があり、絹織物の巾着を持ち歩くのが好きだったと記されているのです。

この記述から推察すれば、既に三国時代から巾着があったことが分かります。

印鑑入れチュモニ
↑ 印鑑入れのチュモニ

また『高麗図経(고려도경)』[注1]には、腰紐として、銀糸をよりあわせた紐を作り、鈴をつけたヒャンナン(香囊;향낭)[香り袋]をぶらさげている絵を見ることもできます。

このヒャンナンが沢山付けられていることを良いことだと感じていたことを考えると、人々がヒャンナン用の巾着をせっせと作っていたことが推測できます。

メミチュモニ
↑ メミチュモニ(蝉型のチュモニ)

朝鮮王朝時代にも巾着の佩用(持ち歩き)はそのまま続けられました。

何故なら韓国の衣服にはポケットが作られなかったため、巾着は実用的な用途からも必需品と言えたのです。

スルチュモニ
↑ スルチュモニ(酒のボトル入れ)

『宮中発記(궁중발기)』[注2]という史書によれば、新年を迎えた最初の上亥日に重臣たちに巾着を下賜したという記録も残されています。

この巾着には、災厄を免れ1年を無事に過ごせるようにという願いを込めて、赤い紙に炒った豆を1粒入れて与えたと言われています。

スジョチプ
↑ スジョチプ(スプーン&箸入れ)

<チュモニ(巾着;주머니)の種類>

ヒャンナン(香囊;향낭)は、華やかに美しく作り、上流層の装身具として愛用されました。

カウィチプ
↑ カウィチプ(ハサミ入れ)

スヒャンナン(繍香囊;수향낭)は見せるために作られた巾着で、美しい刺繍を施しました。

それに対して、見えない下着に付けたものはサヒャンナン(紗香囊;사향낭)と呼ばれ、甲紗(갑사)で作ったものをこのように呼びました。

カンルンチュモニ02
↑ 刺繍入りのカンルンチュモニ(海辺の江陵で作られた巾着)

他にも宮中には芳香剤として使用された大きな香囊が室内に飾られていたといいます。

その大きな巾着の中には韓紙で包んだ紗香(사향)や木香(목향)[香木の一種]を粉にしたものが入れられていたそうです。

男性色キィチュモニ
↑ 男性用のキィチュモニ

男性用の巾着;玉色(옥색[青緑色])、灰色(회색)、米色(미색[黄白色])、紫色(보라색)などを使用しました。

巾着の耳部分(尖っている部分)、へそ部分(真ん中の部分)を違う色で作ることも多いです。

色を変えて作る場合はそれぞれをつなげる時、サムチムという技法でつなげます (縫い方の技法については、いずれ解説したいと思います)。

他にも国喪の時は白い木綿の巾着などを使用しました。

カンルンチュモニ
↑ カンルンチュモニ

女性用の巾着;タホン色(다홍;茶紅[チェリーピンク])、プンホン色(분홍;粉紅[ピンク])、ヨンドゥ色(연두;軟豆[黄緑])、ボラ色(보라;紫色)などを使用しました。

見せるように使う時は耳部分や、へそ部分、さらにチュモニの内側もコッチャジュ色(꽃자주색;花紫朱色[明るい紫])などを使い、華やかな色彩で作られました。

見えない下着に付ける時は白い木綿生地です。

他にも結婚する時は、新婦が紫朱色の紐で締めた黄色い巾着を作りました。

そして中に小豆9粒と種付きの木綿の綿1房とを入れて、息子9人と娘1人を授かりますように…と願いを書いた徳談とともに、新郎に贈りました。

五方色チュモニ
↑ 五方色のチュモニ

五方囊子(오방낭자); 五方色で作られた巾着です。宮中や班家(両班)では、辟邪(벽사;邪鬼を退けること)のために持ち歩いていたと言われています。

正月になると王妃が五方囊子を作り、宰相(王に仕える2品以上の官吏)の子息に贈ったと言われています。

ポソン型紙チュモニ
↑ ポソンの型紙を入れるチュモニ

(幽の補足説明)
注1;『高麗図経(고려도경)』とは1123年、宗の徽宗という人物が高麗に国信使を送った時に随行した徐兢という人物によって書かれた記録書です。

彼が高麗で見聞きしたことを綴った史料ですが、随所に挿絵があるところから当時の風俗を知る重要な一次史料になっています。

注2;『宮中発記(궁중발기)』とは朝鮮王朝時代の宮中で使用されていた物品目録のことです。

その内訳は服飾、装飾類、食事、貿易品、巫俗などについて物品名や数量が詳細に記録されています。

特徴として高宗と純宗(←日本統治時代の王)の記録が多い傾向にありますが、それでも朝鮮王朝時代の宮中生活や、宮中の服飾、宮中の飲食などを研究する者にとっては必携の史料と言えます。


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[ 2014/01/06 10:31 ] ポジャギ 閨房工芸豆知識 | TB(-) | CM(0)
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日本人ゴーストライターが書く李賢淑先生の徒然雑記。

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