ポジャギと伝統料理の文化散策

ソウルの大学路で伝統工芸工房・ダムル工房を経営し、韓国宮中飲食研究院の郷土料理講師でもある李賢淑先生が毎日の生活のなかで感じた徒然雑記を日本語で紹介します。(たまに…、いや最近は結構な頻度でゴーストライターのダムル工房日記になることも…苦笑)

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針刺し(바늘겨레)

針入れ08
↑ 刺繍が施された針刺し

韓国では少し前まで、針が日常生活になければならない道具のひとつでした。もちろん衣服の繕い物などに使用することもありましたが、それ以外に食あたりや胃もたれを解消したりする簡易な民間鍼治療の道具として利用することも多かったからです。

針入れ02
↑ 魚には財産に恵まれ、精神的な余裕が一生涯維持されるという意味があります。

そのため針は老若男女を問わず、皆が日常的に携帯する必要があるものだったのです。けれども昔の針は、よく針先が曲がったり錆びたりすることが多く、これを防ぎ、かつ安全に携帯するために作られたのが針刺し(바늘겨레)でした。

針入れ07
↑ 装飾的な面が強調された針刺し

大抵は子どもの指の大きさに合わせて、丸か楕円形につくることが多く、子どもから大人まで携帯がしやすいように小さく作られていました。しかし朝鮮王朝時代のソンビ(知識階級)たちが携帯するようになると、段々大きく、また装飾的なものになっていきます。

針入れ04
↑ ヌビの針刺しもあります。

彼らは体面を非常に重要視した人々であったため、自然と針刺しも凝った装飾品のひとつと考えるようになりました。そして美しい装飾を施した針刺しを腰に結び、人に見せるアクセサリーのような役割を担うようにもなっていきました。

針入れ01
↑ これは長方形のヌビ針刺し

また、現在の針刺しの中には綿が入っているのですが、少し前までは綿の代わりに髪の毛を入れていました。これは髪の毛の持つ油分やタンパク質が針を錆びないように防いでくれたからです。おそらく韓半島の祖先たちは長い歴史の経験上から、この知恵を得たのでしょうね。

針入れ05
↑ 現在のピンクッションに似た形状のものもありました。

また針刺しに使われた材質は、衣服を作って余った端切れを使ったため、絹や木綿で作られました。けれども男性用の針刺しだけは麻布(마포천)で作られることが多かったと伝えられています。何故なら麻布には昔から疫病を防ぐ力があると信じられていたからです。麻布の針刺しには、家を離れて旅をする旦那や息子たちの無事の帰郷を祈った妻や母たちの気持ちが込められていたのです。

針入れ03
↑ これは18世紀の墓から出土したものを見て、復元した針刺しです。

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蓮の花(연꽃)

蓮の花001
↑ 10等分12面に分け、蓮の花を描いてみました。

蓮の花をモチーフにした手まりを作りました。蓮の花はインドが原産地というところからも分かるように、仏教思想とともに韓国に入ってきたと言われています。そして韓国の仏教界では、蓮の花が泥水の中から生じていながらも、清浄な美しい花を咲かせることから仏の智慧や慈悲を象徴するものとされて来ました。

蓮の花002
↑ こちらは20等分に分けたうえに蓮の花を描いています。蓮の花のモチーフは子どもの成長を祈願して作られています。

しかし時代がくだるにつれて世俗的な観念と結びつき、幸福や夫婦和睦の美徳などを象徴するものに転じ、民画や閨房工芸など生活文化のモチーフとして広く使われるようになりました。

蓮の花003
↑ これは8等分に分けたうえで蓮の花を描いています。直径が8cm程しかない小さな手まりのため作るのが難しく、これを作ると指が痛くなります…

よく知られることとして、蓮の地下茎は日本とおなじく蓮根(연뿌리)と呼び食されますね。けれどもそれ以外に蓮の種も食用として食べられるのですよ。韓国ではどちらかといえば蓮の種を婦人病や鎮静作用、滋養強壮などに効果がある韓薬として使うことが多いのですが、中国や東南アジアでは日常的に生食しているといいます。

蓮の花004
↑ 眼鏡入れにも蓮の花の刺繍があります。昔の韓半島の人々は見た目と体面を重視していたため、このような小物にも豪華な刺繍を施し装飾品として愛用したのです。

蓮の種は緑色のどんぐりに似た形状をしていて、甘みと苦味があり生トウモロコシを食べたような味がします。中国では蓮の実を使って餡子を作り月餅や最中菓子によく加工するそうですが、その時に芯にあたる苦味のある部分を取り除き、それを集めて蓮芯茶というお茶も作るそうです。

蓮の花005
↑ こちらは針入れです。

韓国では蓮芯茶はあまり日常的に飲まれるお茶ではありません。けれども蓮根茶という蓮根を煮出したお茶は、便秘やコレステロール低下、あるいは胆石を除去するのに効果があるとしてよく飲まれる薬茶になっています。

蓮の花006
↑ 鍵入れにも蓮の花が描かれています。このように蓮の花は様々なところでモチーフとされて来たのです。

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[ 2012/05/30 10:10 ] ポジャギ 韓国の紋様 | TB(0) | CM(0)

糸巻き(실패)

糸巻き08
糸巻き02
↑ 刺繍が施された糸巻き

糸巻き(실패)とは、糸が絡まらないように巻きつける裁縫道具のひとつです。昔は黍の茎や小枝などに糸を巻きつけることから始まりましたが、次第に様々な種類の糸巻きが生まれました。

糸巻き09
糸巻き10
↑ 布の端切れで作られた糸巻き 

素材も骨や布や木など色々あり、中には華角のような芸術品と言ってもいいほどの細工が施された糸巻きなどもあります。

糸巻き03
↑ 廃材で作られた小枝の糸巻き

糸巻き06
↑ 丸い筒状のものもありました。

ほんの数十年前までの洗濯は、現在のようにそのまま衣服を洗いませんでした。洗濯する前は必ず衣服の糸をほどいてバラバラにし、それを川に運んで洗ったのです。その時にほどいた糸は捨てられることなく、糸巻きに巻いて糸束を作ります。そしてその糸は簡単な衣服の繕い物やしつけ糸として使われていたのです。

糸巻き01
↑ 上流階級が使っていたと思われる木材に漆を塗った後、螺鈿を施した糸巻き

糸巻き04
↑ 糸を巻く部分が上下左右の4箇所あり、より多くの糸を巻きつけることができる糸巻き

朝鮮王朝に広く普及していたと思われる糸巻きは、長方形で縦10~25cm×横3.5cm×厚み1.4cmのものでした。糸巻きの長さが短いものは1種類の糸だけ巻き、長いものは糸の太さ、用途、色などによって2種類以上の糸を巻いて使っていたようです。

糸巻き07
糸巻き05
↑ 朝鮮王朝時代に最も普及したいたと思われる木製の糸巻き

昔の迷信にも糸巻きの糸をしっかり沢山巻いておけば着る物に困ることはなくなるが、糸巻きをなおざりにすれば両親が早く死ぬといわれていました。他にも糸巻きの糸を広い間隔で巻けば旦那が浮気をするなどの迷信もあり、これは女性たちに糸巻きに糸を巻くという仕事はとても重要なものなので一生懸命こなしなさい…ということを伝えたかったのだと思います。

糸巻き11
↑ これは数年前カナダへ旅行した時に買い求めた糸巻きです。

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釈迦生誕日

釈迦誕生日01
釈迦誕生日03

本日5月28日は釈迦生誕日です。韓国ではこの日を「お釈迦様がいらっしゃる日(=부처님오신날)」と呼び、公休日としてお祝いします。ソウルは約2週間前から様々な灯篭が通りに飾られ、とても華やかな雰囲気になるんですよ。

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そしてこの祝日に向けて、燃燈祭りが1週間ほどの日程で行われるのですが、先日一連の仏教行事の中で最も花形といえる提灯行列がありました。この提灯行列パレードは曹渓寺がある仁寺洞~鐘路1街~東大門の区間を、多くの参加者が提灯を片手に大燈篭とともに練り歩く行事です。

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お釈迦様の誕生を祝う行列ですが、各寺院や地域別に意匠を凝らした素晴らしい大燈篭が見ものなのです。私の自宅がこの行列のルートにあたるため、折角の機会だからと主人と階下に降りゆっくりと見物することができました。

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韓国では一般的に供養というと、祖先の前に食事をおいてもてなすという行動を意味しますが、仏教ではお釈迦様の前に満開の蓮の花を置くことが供養とされるそうです。そのため蓮の花をモチーフにした燈篭も沢山ありました。

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釈迦誕生日07

韓国の仏教界では、蓮の花が池で成長することから、汚れのない清潔・純潔の象徴と考えられたそうです。また朝鮮王朝時代には仏教思想の輪廻と生まれ変わりという象徴的な意味も併せ持つようになり、生まれ変わりを望む心を象徴する花となったそうです。

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そういえば、韓国の二大古典文学のひとつである「沈清伝」でも、主人公の沈清が海の国から人間界に帰還する時、蓮の花に乗って帰ってきますから…。もちろん、閨房工芸でも蓮の花は夫婦和合や幸福の象徴としてよく使われるモチーフにもなっています。

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とりとめのないことを考えながらも、とにかく提灯行列は見事なもので、本日の釈迦誕生祭りを彩るにふさわしい、素晴らしい行事を堪能することができました…。

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(幽のつぶやき)
幽はこの日にこの行事があることを全く知らずに、お仕事でした…(泣)。仕事が終わった後、やれやれ…と思いながらいつものバスに乗っていると、「本日は東大門のほうへ行けません」と突如途中でバスから放り出され…(苦笑) 。

あまりに突然だったので、「何事か?」と他の乗客も運転手に詰め寄っていましたが、何か行事があるから通行止め…程度のことしか分かりません。ある男性が「それなら何故地下鉄の入口付近で降ろさなかったんだ??こんなに何もないところで急に降ろされても困る!」と抗議しているのを聞きながら、まったくだぁ~、ついてないなぁ~っと思っていました。

仕方なく15名程いた乗客のうち7名程が一緒になってゾロゾロと20分ほど地下鉄入口まで歩く羽目に…。疲れていたのにさらに1時間ほど時間を費やし、ようやく帰宅…。李先生の記事を見て、「なるほど…」と事の顛末を知りました…(苦笑)。

日本だったら、その辺徹底的に告知しそうなもんだけど、韓国って本当にその辺甘いよなぁ~っと久々にタメ息がでた事件でした…。


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[ 2012/05/28 10:32 ] 雑談(その他) | TB(0) | CM(2)

北方の郷土料理⑨(その2)

鶏肉団子揚げ01
↑ 2つ目はタッコギワンジャティギ(닭고기완자튀기:鶏肉団子揚げ)

1999年に北韓で発刊された料理本に『ジャガイモ料理(감자료리)』(木蘭出版社)というのがあります。何でも北韓の一般住民たちにジャガイモ料理をより広く普及させることを目的に製作された本なのだとか…。

鶏肉団子揚げ03
↑ ジャガイモ澱粉を練ります~

この本にはジャガイモで作ることができる多様な料理が収録されています。この本の第1章には「ジャガイモは白米と同じです。」と書いてあるのですが、これは白米よりも栽培が簡単なジャガイモを主食として食糧難を乗り越えようという意図が見え隠れします。そういうことを考えてしまうと少々悲しくなりますが、それでもこの本に収録されている180種類を超えるジャガイモ料理は圧巻です。

鶏肉団子揚げ04
↑ 鶏肉や澱粉、玉子、ニンニクなどを混ぜて団子に~

章立てとしては、大きく「主食類」「副食類」「菓子&飲料」の三部構成です。中心材料であるジャガイモだけではなく、ジャガイモの澱粉や冷凍ジャガイモ粉、ジャガイモの葉や蔓などまで含め、ジャガイモを100%余すところなく活用しています。本当にジャガイモをよく理解できる本なので、今度中国に行く機会があったら是非購入したいと思っています。

鶏肉団子揚げ05
↑ 団子に付けるのは小麦粉でも米粉でも大丈夫です~

またこの本は北韓の両江道に食糧難解決のために作られたジャガイモ研究所の成果が反映されているとのこと…。この研究所の本来の目的は北韓全国の特性にあった優良ジャガイモ品種を作り出し、ジャガイモの収穫量を上げることです。しかしそれ以外にもジャガイモの加工食品も色々研究され、続々とジャガイモの澱粉、タンメン、飴、酒などが開発されているのだそうです。

乾燥ミナリスープ
↑ こちらは乾燥セリのスープ(말린미나리지개)。具にジャガイモを入れても美味しいです~

他にもジャガイモ料理を広めるためのジャガイモ専門食堂「鴨緑閣(얼록각)」をこの地に建設し、約60種類のジャガイモ料理を新しく開発・提供もしているのだとか…。その中でも冷凍ジャガイモ餅は子どもから老人まで、北韓の住人みなが大好きな人気料理なのだそうです。この本にもその作り方が載っていますから、今度是非一度作ってみたいと思っています。

チィティガク
↑ これは中々摂取できない青菜を保存するために作る菜揚げ(취튀각)です~。青菜に米粉や小麦粉などをまぶして乾燥させます。保存食で、揚げて食べます~

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北方の郷土料理⑨(その1)

北韓料理00001
↑ 今回も4種類の料理です~

恒例の北韓料理セミナーの日でした。今回のセミナーテーマは「両江道(양강도)のジャガイモ料理」の発表です。北韓は韓半島で最も高い白頭山を擁していることから分かるように、山岳地帯の厳しい気候条件を持つ地域が韓国よりもずっと多いところです。

北韓料理00002
↑ カムジャマッカリマンドゥ(감자막가리만두;ジャガイモ粉餃子)

そのため特に中国と国境を接し、内陸に位置する両江道(양강도)では多様な農作物を作ることができず、ジャガイモ(감자)に特化していきました。もちろん韓国においても江原道(강원도)というジャガイモが特産地の地域があり、そこでは様々な郷土ジャガイモ料理が作られています。しかし江原道よりずっと厳しい気候条件にさらされた両江道地方では、それ以上に多様なジャガイモ料理が発達していきました。

北韓料理00003
↑ ジャガイモは皮を剥いて、茹でます~

北韓の料理関係資料によると、ジャガイモの特産地として知られる両江道のジャガイモ料理はゆうに80種類以上を数えます。その料理も単純にジャガイモを食材のひとつとして使ったものから、ジャガイモ麺、ジャガイモチヂミ、ジャガイモ粥、ジャガイモ団子、ジャガイモ鍋、ジャガイモキムチ、ジャガイモ飴、ジャガイモ餅、ジャガイモ飯、ジャガイモ菓子などなど様々な加工を施しているものまで、本当に驚くほど多種多様な料理があるのです。

北韓料理00004
↑ 緑豆粉と合わせて皮を作ります~

調理方法も焼く、炒める、揚げる、蒸すなど基本的なもの以外に、乾燥、冷凍、粉末なども駆使し、ジャガイモという1つの食材を徹底的に利用しようとする姿勢を見ることができます。もちろん他の農作物を得ることが難しいという地域的条件がそうさせたという面もあるでしょうが、それでも限られた食材を人間の知恵で様々な料理に変えていく姿を通して、人間の創造性の豊かさに思わず感嘆してしまうほどです。

北韓料理00005
↑ 餃子の具は豚肉とニラです~

先日の調理実習では、これら北韓地方の数あるジャガイモ料理のうち、カムジャマッカリマンドゥ(감자막가리만두;ジャガイモ粉餃子)他、4つの料理を作りました。その4つとも全てにジャガイモが様々な形で使われており、普段あまり意識することのなかったジャガイモの多様性を感じることができました。

北韓料理00006
↑ ジャガイモ皮で巻きます~

今回はカムジャマッカリマンドゥ(감자막가리만두;ジャガイモ粉餃子)をご紹介しますが、「막가리」とはジャガイモを「すぐに粉に挽いて(=막 갈아서)食べる餃子(해먹는 만두)」という言葉から付いた名前だそうです。味はとても淡白で素朴なものですが、普段食べなれている餃子と食感が違って、これはこれで美味しいものだと思いました。

北韓料理00007
↑ 最後に蒸してできあがり~。醤油ベースのタレに付けて頂きます~ 

(幽のつぶやき)
昨日は日本人の訪問者の方が続々いらっしゃって、非常に日本人密度が高い1日でした。日本人の訪問が個別で何と7名も!!私の知る限り団体客以外では最高記録じゃないだろうか…。

初期からブログでコメントを残してくださった「きんさん」も工房へ訪問してくださったのですが、何故か昨日は韓国人のお弟子さんも沢山やって来たため、李先生があまりお話できなくて申し訳なかった…と伝えてほしいと言われました(言い訳のようですが、普段はあれほど人が集中しないのです…)。

それから、李先生がきんさんにお土産を準備していたそうで、壁画を見学してきた後、工房が少々落ち着いた時、再度工房の前を通ってくれる時にお渡ししようと思っていたそうなのです…(爆)。幽が「もうここは通らないみたいですよ?」って言ったら、驚いてました…(苦笑)。

…というわけで、もしまだソウル滞在中にこの記事を読んで下さったら、工房に連絡頂けると嬉しい…とのことです。幽も何だか昨日は慌しくて、連絡先を聞くこともしなかったし、写真を撮ることも頭から抜け落ちていたため(爆)、ここに掲載しています。

李先生が何だか色々バタバタしてしまって、本当に申し訳ない…、次回は是非一緒に食事でもしましょうと伝えて下さいとのことです。う~ん、このメッセージが間に合うといいのですが…。


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窓枠模様のチョガッポ

窓枠模様01
↑ 我が家のリビングでカーテン代わりに使用している窓枠模様のチョガッポ作品~

チョガッポ作品の人気モチーフとして、韓国伝統建築に使われる窓枠や入口のドア模様を型どったものがあります。韓国の伝統建築では入口の門や窓、部屋と部屋を仕切るドアなどは、木枠の扉と韓紙などを組み合わせて作るものが多いのです。

窓枠模様02
↑ 工房のポジャギ部屋の入口にかけられている作品~

それを韓国語ではチャンホ(창호;窓戸)と呼びますが、実用的なだけでなく建築物の装飾としても見事なものが多いのです。韓屋や宮廷などで見かける代表的なチャンホだけでも20以上はあり、そのどれもが機能美を兼ね備えたとても美しい意匠が凝らしてあるのが特徴といえます。

窓枠模様03
↑ これはオクサでホッポ技法です~

その中で比較的短時間でつくれる窓枠模様のチョガッポを紹介してみたいと思います。どれも全てチョガッポ独特の技法であるホッポ(一重縫い)で作られる場合が多く、材料はモシやオクサなどが清涼感が出るため人気があるようです。

窓枠模様04
↑ 亜字窓(아자창)

ひとつ目はアジャチャン(아자창;亜字窓)です。これは名前のとおり漢字の「亜」の字の紋様で構成された窓枠です。主に部屋と部屋の間に取り付けられ、下から上に開く門として広く使われている窓戸です。

窓枠模様05
↑ ピッサルチャン(빗살창;斜箭窓)

ふたつ目はピッサルチャン(빗살창)。これは45度と135度で木材を組み合わせた窓枠模様です。主に王宮や寺院で使われた窓戸として知られています。

窓枠模様06
↑ ティサルチャン(띠살창;細箭窓)

みっつ目はティサルチャン(띠살창)。木枠を垂直に細い間隔で組み、窓枠の上中下の3箇所を水平に5間くらい水平な木枠を組み合わせる模様です。二重窓のうち外側にあたる窓(덧창호)によく使われる技法です。

窓枠模様07
↑ 幾つか斜線をアクセントとして入れるのも良いし…

他にもワンジャチャン(완자창;卍字窓)、スッテサルチャン(숫대살창;算木箭窓)、キィジャチャン(귀자창;貴字窓)、キィカプチャン(귀갑창;亀甲窓)などなど、沢山あるので、これらをモチーフに美しいチョガッポのカーテン作品が作れると思います。

窓枠模様08
↑ 整然と交差する模様も素敵です…

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[ 2012/05/23 10:48 ] ポジャギ | TB(0) | CM(2)

浦項への小旅行

ポハン旅行01
↑ 主人の両親の墓参りへ

主人の父親の命日だったため、墓参りへ行きました。皆で草を刈り掃除をし、祭祀を行いました。今年の2月末にも義母の墓参りに来ていますが、その時にはなかった松葉が青々と生い茂って眩しいほどの新緑です。

ポハン旅行02
↑ 2月末とは違い鮮やかな松葉、新緑の季節です~

墓参り後は毎回ソウルへ帰る道すがら、何処かで1泊することにしています。前回、良洞マウルで宿泊しようとして失敗したので、今回は別ルートで、慶尚南道梁山市のほうへ行ってみることにしました。

ポハン旅行05
↑ 途中大きな川に出ると、水上スキーをしていていました~

ポハン旅行04
↑ 金網に鍵がいっぱいあるので、不思議に思って近づくと…

ポハン旅行03
↑「愛の錠前(사랑의 죄물쇠)」という貼紙が…。若い人たちがやっていくのでしょうね。
 

今回の昼食はムルフェ(물회)と言って、白身魚の刺し身に、梨や人参、きゅうり、ネギなどの千切り、そしてヤンニョムと酢コチュジャンで味付けをし、削り氷を載せて頂く料理でした。冷たい氷のため頭がキンとするほどで、これから暑い夏には喜ばれる料理ですね。

ポハン旅行06
↑ 昼食のムルフェ(水刺身)。食べていく間に氷が解けて、最後まで冷たくてさっぱりする料理です~。

ポハン旅行07
↑ 今回も竹島市場へ~。ここのイカも美味しいです。

もちろん、帰省ごとに毎回海産物を買いに行っている竹島市場へも寄りました。お土産には恒例の蛸だけでなく、今回はトルムク(도루묵;ハタハタ)を買ってみました。

ポハン旅行08
↑ 竹島市場で、今回も蛸を購入~


この魚には名前に面白い逸話が残っています。朝鮮王朝第14代目である宣祖が、壬辰倭乱(文禄・慶長の役)のため地方へ避難した時、初めてこの魚を味わいます。その時はあまりの美味しさのため、銀魚(은어)と名付けたそうですが、戦乱後宮中でもう一度その時の味を求めて食すと以前と全く味が違う。

ポハン旅行10
↑ これがトルムクです~

それに失望して、これからはこの魚を「トルムク(도루묵)」と呼べと言ったそうです。そのため今では仕事が上手くいかなくて、無駄になってしまった時などに「말짱 도루묵!!(とんでもないトルムクだね(=全く無駄骨を折ったものだよ)」と言ったりします。

ポハン旅行11
↑ トルムクの佃煮~

ポハン旅行09
↑ もちろん蛸も食べました~


さんざんな言われようで、少々可哀想なトルムクですが、これを今回は韓国風佃煮にしてみました。こうして食べるとそれ程がっかりする味でもなく、美味しくいただける魚なんですよ。

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キット製作中~

キット作り01
↑ さすがに大人数なので、キットを作るだけでも大変ですね…

学期末に女子中学校でチョガッポ講座をお願いしたい…という依頼をうけ、現在180名分のキット作りで大忙しです。依頼主はこの女子中学校で、家庭科教師をしている友人です。彼女も大学路在住で、私が工房を開いて以来の交友関係があります。

キット作り02
↑ モシの壁掛けを作るつもりです~

家庭科教師である彼女は、夏休み直前で期末試験が終わった後、学生たちに韓国伝統手工芸であるチョガッポを体験してもらい、誰か1人でもいいから、長い夏休み中にそういう分野に関心をもって挑戦するような学生が現れればいいな…と思って、今回の依頼をしてくれたとのこと…。

キット作り03
↑ 幾つかキットも完成してます~

もちろん私も今まで各種学校の課外授業などに呼ばれて、何度か30名程度の講習会を行ったことはあります。けれども今回のように正式な学校授業のオファーとして、180名もの学生を一度に教えたことはありません。一体どのような授業になるか…とは思っていますが、とりあえずかなりの大人数になるので、今すぐ人数分のキット作りを始めないと間に合わないでしょう。

キット作り07
↑ まさか180名を相手に、デザインひとつというわけにはいかないので色々考えないと…ですね。

キット作り09
↑ 見本の完成品をそれぞれのデザインで作るだけでも時間がかかりそうです

キット作り10
↑ 単純な組み合わせでも、色の配列で全く違う雰囲気になることが伝われば嬉しいのですが…

キット作り04
↑ これも単純だけど、色の配列で個人差が出しやすい作品… 

キット作り05
↑ これはキットにしてしまうと、色の配列が制限されてしまいますね…

キット作り06
↑ 幾つも作っているうちに幾つ作ったか忘れてしまい、キットの数を数えなおすことも…(苦笑)

キット作り08
↑ 大量にキットを作ると、糸くずの量も半端ないものになり掃除が大変…


少々大変な作業が続いていますが、少しでも学生たちが喜んでくれることを願って、一生懸命キット作りをしなければなりませんね…。

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[ 2012/05/21 10:20 ] ポジャギ | TB(0) | CM(0)

北方の郷土料理⑧(その2)

ナスの味噌炒め
↑ 2品目はナスの味噌炒め(가지된장볶음)

また北韓の市場で売られる人気商品についても面白い話が聞けました。最近の北韓でとてもよく売れる食品はオトゥギ(오뚜기:韓国の食品会社)ブランドのリンゴ酢と醸造酢なのだそうです。1.8ℓ入りのリンゴ酢は北韓のお金で23,000ウォン(韓国ウォンだと約7,000ウォン相当)、醸造酒は19,000ウォン(同じく約6,000ウォン)で取引されているとのこと。韓国ではリンゴ酢は約3,000ウォン、醸造酢が約2,000ウォンで販売されているのを考えると、少々割高な感じですね。

ナスの味噌炒め材料
↑ ナスを半月切りにして、味噌やコチュジャン、ニンニクなどを入れて炒めます~

けれども実際のところ、この酢が本当に韓国産の酢なのかどうかは確認できていないそうです。もしかしたら中国で商標だけを作って付けたものを流通させている可能性も高いという噂があります。けれどもオトゥギブランドの酢が最も売れている商品だというのは事実で、他には韓国ブランドのコチュジャン、食用油、小麦粉もよく売れる人気商品なのだとか…。

プル冷菜完成写真
↑ 3品目はサンチュ冷菜(부루냉채)~。夏に食べると美味しそうですねぇ~。

そして数々の商品の中でも、北韓で非公式通貨の役割まで果たしてしまう商品があるという話に驚きました。それがオリオン製菓のチョコパイです。この「チョコパイ通貨」の始まりは、元々開城公団(注1)の労働者たちに、韓国企業がおやつとして配っていたことから広まっていった…とのこと。
(注1)開城公団とは金大中大統領時代の2000年より南北経済協力の象徴として作られた工業団地です。北朝鮮が土地と労働力を、韓国が資本と技術を提供して建設されました。けれども2008年以降の李明博大統領が対北強硬姿勢に転じてからは、事実上断絶状態となっています。

プル冷菜の材料
↑ サンチュ以外にこのような材料を入れます~

北韓の労働者のなかに、その配られたチョコパイを食べずに、高い価格で売ることで収入を増やそうとする人たちが現れたのです。オリオンのチョコパイは韓国でならば1個約300ウォン程度で売られているのですが、北韓では需要が高い大人気の嗜好品としてよく知られているため、非公式通貨として他の商品と売買交換することが可能なのだとか…。

プル冷菜材料を細かく切る~
↑ 細かく刻んで酢、ニンニク、醤油、ゴマなどで味付けるだけ~

最近ではチョコパイだけを取引する臨時市場まで誕生していると伝え聞いています…。そのため韓国のチョコパイは、北韓のどの市場にでもある商品というだけでなく、公式通貨の代わりとして通貨のように利用することも可能となっているのです。ちなみに気になる北韓のチョコパイ価格なのですが、取材した韓国メディアによりますと、1個当たり北韓のお金で約5000ウォン分の通貨と同等の価値を持っているとか…。韓国ウォンに換算するとチョコパイ1個に1500ウォン相当の通貨価値が認められている計算になりますから、本当にビックリですね…。

プル汁完成
↑ 他にも同じ材料で、味噌で煮た料理もあります~。これはサンチュ汁(부루국)と呼ばれているそうです~。

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北方の郷土料理⑧(その1)

北韓式おにぎり01
↑ 今回も調理実習は全部で3品。これは北韓式のおにぎりです~

恒例の北韓料理セミナーでした。毎週1回行っている勉強会ですが、毎回の研究テーマは私にとってとても興味深いものです。これまでほとんど知らなかった生まれ故郷のことを、食を通して勉強することで毎回何かしらの新しい発見があることが魅力の勉強会です。

北韓式おにぎり02
↑ 日本や韓国と違ってご飯はコチュジャンで味付けることもあるそうです~ 

今回のセミナーテーマは「北韓の在来市場」。もともと北韓は社会主義国家であるため、生産と分配の全てが、国家によって決定される計画経済体制です。しかし1990年代後半に入ると、この配給制度が徐々に崩れはじめているという報道が伝わり、ニュースでも数百万人が飢え死にしたと言われるようになりました。そしてこの時期から、一部だけだそうですが、北韓にも新しい形態の市場が登場しはじめるようになったといいます。

北韓式おにぎり03
↑ おにぎりの中身はよく似ていました。イカのキムチとか、漬物などが入っています~ 

2003年5月には常設市場の形態をもつ売買所を「総合市場」と名づけて合法化させたと言われています。そして、この合法化を受けて農民や一般住民だけでなく、企業や共同農場などでも市場で自主生産した品物を販売できるようになりました。当初は市や郡単位で、1つの農民市場だけを許可したそうなのですが、次第に農民市場以外の各種市場が誕生し、最近では各市郡単位ごとに5~7箇所の市場ができているといわれています。

北韓式おにぎり04
↑ 北韓式おにぎりは中身の具も、外側も細かく刻むのですね~ 

また北韓の市場は大きく分けて6つの形態があるそうです。1つ目は国家経営市場。別名国営商店と呼ばれます。中央配給体制の中で配給される統制品のうち、許可を受けた品物に限り一定量だけ安く売ることができる市場です。2つ目は農民市場。原則的には農民が作った農産物だけを取引できる市場なのですが、実際は幾らかの工業製品も活発に取引されているそうです。

北韓式おにぎり05
↑ 海苔も細かく切っておにぎりにまぶす形でした~

3つ目はジャンマダン(장마당)と呼ばれる売買所です。一般的に農民市場よりも規模が小さく、一定の施設がない、路上販売の形態をとる市場をこう呼ぶそうです。4つ目は総合市場。農民市場とジャンマダンを合わせたような市場といわれ、ここでは店舗を構えなければなりません。そして商取引も店舗内のみで可能です。つまり国家が管理できるような体制をもっている市場といえます。

北韓式おにぎり06
↑ 海苔のほかにはゴマやキナコもまぶすそうです~。日本にも似たようなおにぎりがあるそうですね~

5つ目はメトゥギ(매뚜기)市場です。メトゥギとは昆虫のバッタのことを意味します。この市場は基本的には無許可で、急に現れたり消えたりする形の市場です。主に職場に通勤する人たちを対象に商売がなされることが多く、売られる品物も移動が簡単な、小さな品物だけを販売するそうです。そして最後、6つ目の市場は夜市場(야시장)です。言葉どおりに夜から明け方にかけて営業するところから、こう名づけられました。基本的には臨時に現れる市場で、帰宅が遅くなる労働者や汽車で移動中の旅行者などが、商売の対象になっている市場だそうです。

北韓式おにぎり07
↑ ゴマは細かくすりつぶしてまぶします~

こうしてみると、十数年前まで似たような市場が韓国にもあったことが思い出されます。最近の韓国では、在来市場の数が大型スーパーマーケットなどに押されて、どんどんその数を減らしています。けれども、北韓ではまだまだ現役のようですね。

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牡丹の花(모란꽃)

牡丹花00
↑ 牡丹の絵を描いた布で作ったチョガッポ

4~5月に咲く牡丹は、韓半島では富貴を象徴するとされ、富貴花(부귀화)などとも呼ばれます。また牡丹は古くから花の中の花と考えられ、繁栄や長寿、美と幸福の象徴として、広く愛されてきた花でした。そのため韓国では様々な逸話が残されているだけでなく、伝統工芸のモチーフとしてもよく使われています。※韓国で牡丹(모란)という時には、よく似た木芍薬(목작약)を含むことも多いです。

牡丹花01
↑ 牡丹の刺繍がされている鍵入れ(열쇄패)

有名な逸話としては、中国の代表的な美女として名高い則天武后にまつわるものがあります。彼女が全ての花が華麗に咲いている花畑を見たいと言ったため、臣下たちは、こぞって花を咲かせる神にお願いします。けれども、誇り高い牡丹の花だけはその願いを聞き入れず咲かなかったといいます。則天武后は自分のいうことを聞かない牡丹に腹を立て、牡丹の葉、茎、根を燃やしてしまうのですが、その高貴な精神は焼かれた後に薬剤に変化し、人々の役にたったという話です。現在でも牡丹皮という漢方薬には鎮痛作用があるとされ、広く使われています。

牡丹花02
↑ 牡丹の刺繍がされている眼鏡入れ

もちろん韓半島にも牡丹にまつわる逸話が伝えられています。韓国の歴史書である『三国史記』に、統一新羅時代の学者である薛聰(설총)という人物が書いた『花王戒(화왕계)』という説話譚があります。この説話は昔話を通じて王の心構えを説くという性質の物語なのですが、この話の中でも牡丹は花の国の王として登場しているのです。このように韓半島の人間にとっても牡丹はとても高貴な花として考えられていたことが伺えるのです。

牡丹花04
↑ 牡丹の刺繍がされているスジョチプ(수저집:箸スプーン入れ)

現在でも伝統婚礼式をする時、新婦の礼服となっている圓衫(원삼)や闊衣(활옷)は、必ず牡丹の刺繍が施してあります。他に民画のジャンルでも、牡丹は重要なモチーフとして繰り返し登場します。特によく描かれるのは朝鮮王朝時代のソンビ(선비:科挙の準備をする知識人)が科挙に合格することを願って描いた冊架図(책거리:文房具や書籍を書いた民画)で、その絵は贈られた人物の繁栄や幸福を願う気持ちを、牡丹の花で具現化していると言えるでしょう。

牡丹花03
↑ 牡丹の刺繍がされているトルティ(돌띠:子ども韓服の腰帯)

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天然染色の糸

自然染色001
↑ 天然染色の糸が送られてきました~

天然染色を生業としているお弟子さんのひとりから、この糸のデモンストレーションと宣伝を兼ねた作品作りを依頼されました。もともと天然染色とは、自然から採取する花・木・草・土・虫・貝殻などより抽出した天然物質を使い、布や糸を染めることです。天然物質は大きく分けて、動物性染料と植物性染料の2つがあり、昔から色々な色が作られて来ました。

自然染色005
↑ 藍を使って染めた糸~

今回依頼された糸は全て植物性染料によって染められています。青色は藍(쪽)で染めた糸だそうです。藍は昔から人類に知られていた代表的染料でした。この染料を使って染めた布で衣服を作れば、ウリ(으리)と呼ばれる薬が体に合わないことで皮膚に熱をもつ、薬では治せない皮膚病に効果があったと伝えられています。他にもアメリカの西部開拓時代の話が有名です。当時のアメリカでは蛇が多かったそうで、鉱夫たちが着ていた茶色のズボンをインディゴ藍で青色に染色し、蛇との接触を防いだそうです。現在でも「インディゴブルー」という色はよく知られていますね。

自然染色003
↑ 天然染色の糸で手まりを作ることにしました~

赤色は植物性の蘇方木以外にも、動物性染料の乾酪蟲(古くなったチーズに生まれる寄生虫)、コチニールを使うことが多かったようです。媒染として、明礬(ミョウバン)や塩を使うことでより鮮やかな赤色を手にすることができたとか。

自然染色004
↑ 黄色は梔子を使っているそうです~

黄色は黄鉛(クロム酸鉛を主成分とする染料)などの鉱物系のものもありましたが、植物性の鬱金(生姜科に属する植物から作る染料)、金錢花(トベラ)、梔子を使用することが韓半島では多かったようです。黄色には鬼神を追い出したり、病気を防いだりする力が宿ると考えられ、呪術関係には欠かせない色だったようです。

自然染色002
↑ 天然染色の手まりは化学染料よりもとても暖かな色合いですね

緑色は青色と黄色の複合色から作られました。韓半島の王室では王妃の唐衣や圓衫(女性の伝統礼服)に多く使用される色であり、王世子(皇太子)の衣服も緑色のものが多かったようです。そのため青色の材料となる藍を沢山栽培することになり、農地面積が少なくなるほどであったといいます。そして、しばしば農事に支障が出るほどの問題となり、中宗23年(1528)には濃い緑色の衣服を着用することが禁じられたという記録が残されているほどです。

自然染色006
↑ こちらが完成品の手まりですぅ~

このように人類は古くから天然物質を利用して多様な色を手にしてきたのだと考えると、普段当たり前のように身近に存在する色のひとつひとつが、とても感慨深いものに変わっていきますね。

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[ 2012/05/15 10:33 ] ポジャギ 韓国の色 | TB(0) | CM(2)

珍しい依頼

クロスの規定デザイン画
↑ クロスの規定デザイン(彩色は李先生)

とても珍しい依頼を受けました。私も長い間工房の仕事をしていますが、このような依頼は初めてだったためとても驚きました。

クロス01
↑ チョガッポの雰囲気を生かしつつ~

その依頼とは今度聖公会の新米牧師様として、沖縄に派遣される方が着る聖衣の紋章を韓国伝統のチョガッポで作って欲しいというものです。聞くところによると送り手側の牧師様は、ダムル工房の前の坂道を歩いていた時、偶然工房を見つけて、新しく日本で牧師様として働く方へのプレゼントとして思いついたとのこと…。

クロス02
↑ ヤンダンで作っていきます~

聖衣はミサの時に着る聖公会の礼服です。私も今まであまり詳しく知らなかったことなのですが、聖衣の模様は統一のものなのだとか…。しかし、それをどのようなデザインで描くかは、各自の好みで決めていいもので、そこに牧師様の個性が表れるのだそうです。

クロス03
↑ ヤンダンの上品さを出せているでしょうか…

依頼を受けて、早速聖衣の紋章となる規定デザインを頂き、チョガッポらしさを失うことなく、さらに聖衣として可笑しな浮ついた色合いにならないように、色々なデザインを考えてみました。牧師様の希望はヤンダンのチョガッポであるならデザインはこちらに任せるということでしたので、ヤンダンの高貴な雰囲気を生かしたいとも考えました。

クロス04
↑ クロスのデザインとあわせつつ~

とりあえず今は幾つか試作品を作って、牧師様に見てもらい、その中から気に入ったものを選んでもらいたいと考えています。しかし長く工房をやっていると、このようなことを依頼されることもあるのだな…と、久々に驚いた出来事でした。

クロス05
↑ こういうものを幾つかつくって選択してもらおうかと思ってます~

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[ 2012/05/14 10:01 ] ポジャギ | TB(0) | CM(2)

料理教室レポート

カルチチョリム01
↑ タチウオと野菜を入れて~
カルチチョリム02
↑ 味付けして煮るだけデス~


幽です!!昨日、埼玉県よりいらしたS氏が韓国料理教室に参加されたので報告したいと思います。今回も1人参加の料理教室で、通訳としてharu氏が入り、全部で3人というこじんまりした料理教室だったそうです。幽はお仕事のため参加できず、残念!!埼玉のS氏は韓国訪問多数の韓国通と聞いています~。また次回いらした時には是非お会いしたいデスネ!!

ケンニプキムチ01
↑ ケンニプをよく洗って~
ケンニプキムチ02
↑ ヤンニョムを作り~
ケンニプキムチ03
↑ 容器に綺麗に並べて~
ケンニプキムチ04
↑ ケンニプとヤンニョムをずっと重ねていきます~


ちなみに希望メニューは、先日ブログで紹介した北韓料理であるタラの芽炊込みご飯(두릅나물밥)、タチウオの煮付け(갈치조림)、ゴマの葉キムチ(깻임김치)の3品。どの料理も下ごしらえして鍋に入れ、煮えるのを待つ…という料理だったため、非常にノンビリとしたペースで進んだそうです。

トゥルプナムルパプ001
↑ タラの芽を綺麗に洗い~
トゥルプナムルパプ002
↑ 豚肉を炒めて~
トゥルプナムルパプ003
↑ ご飯の上に~
トゥルプナムルパプ004
↑ だし汁と一緒にご飯を炊いていきますぅ~


普通の料理教室では中々体験できない旬の山菜の扱い方や、コツを掴むまでがちょっと難しいといわれるヤンニョム簡単レシピなど、通訳のharu氏も聞くだけで色々タメになる李先生の豆知識を教えてもらえて、ラッキーだったなぁ~っと思ったくらいだったそうですよ?最近のソウルはとてもいい天気が続いていて、ソウル訪問にはとてもいい時期だと思います。残りのソウル観光も楽しんで下さいね~。

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北方の郷土料理⑦(その2)

オオバコスープ完成品
↑ 3つ目はオオバコスープ(길짱구지지개)

北韓地方の食材や料理について書かれた昔の文献のうち、もうひとつ代表的なものが『屠門大爵(도문대작)』という史料です。これは許筠(허균:1569~1618)という人物が書いた随筆書なのですが、この人物はハングルで書かれた最古の小説といわれ、韓国人で知らない人はいない言われるほど有名な『洪吉童伝(홍길동전)』を書いた人物なのです。

オオバコスープ材料
↑ オオバコを北韓ではキルチャング(길짱구)、韓国ではチルギョンイ(질경이)というそうです~

この人はもともと現在でいう大臣クラスの官僚だったのですが、派閥闘争に巻き込まれ謀反の首謀者として1618年に処刑されてしまいます。その彼が1611年にこれまでの人生で味わってきたものとして、全国8道の食品と特産物などについて語っているのです。

きびご飯完成品
↑ 4つ目はキビご飯(수수밥)

『屠門大爵(도문대작)』の意味は、中国の故事に由来し、肉が食べたいけれど食べられないため屠殺場の門を眺めながら食べた気になって自らを慰めるという意味なのだそうです。つまり許筠は昔自分が食べた全国各地の珍味を懐かしく思い出しながら、自らの人生を回顧しているエッセイを書いた…と考えてくれればいいでしょう。

きびご飯材料
↑ キビご飯の材料~

けれどもこの史料は朝鮮王朝時代中期当時の食材や調理法、加工品などが詳細に記されている非常に貴重な史料となっています。もちろん北韓地方だけについて書かれているわけではありません。北韓地方だけでなく韓国全土の多様な特産品についての話が書かれているため、非常に興味深い書籍になっています。是非機会があったらご覧になってみて下さい。
※そうそう、彼の同時代に生きた親戚には、ドラマにもなった医学者・薬学者として有名な『許峻(ホジュン:허준)』がいるのですよ~。

茄子の蒸し物盛り付け
↑ 昨日の茄子の蒸し物(가지찜)は切って盛り付け~

(幽のつぶやき)
ダムル工房の日本人弟子のひとりであるIma氏が主催者のひとりとなり、新潟で展示会を行うという連絡があったため、ご紹介したいと思います。


ima氏展示会ポスター
展示会名;『韓国伝統工芸ポジャギと日韓作品展』
期間;2012年6月21日(木)~6月27日(水)
時間:午前9時~午後5時(最終日は午後3時まで)
会場;北方文化博物館 屋根裏ギャラリー
住所;新潟市江南区沢海2-15-25
電話;025-385-2001
入場料;無料(但し博物館には入れません)


この展示会は韓国にある円光デジタル大学イウムの会と、新潟県にあるハンマウムの会が協力して行う国際交流事業のひとつだそうです。もともとは円光デジタル大学の韓国服飾科学学科の作品展として、忠清南道温陽市で展示会をした時、日本の手仕事紹介としてアイヌ刺繍、裂織、チクチク針仕事、ポジャギ等を紹介したことから交流が始まりました。今後は1年ごとに温陽と新潟市で交互に展示会を行っていく計画もあるそうです。

展示作品数もかなりの数にのぼり、見ごたえがありそうですね!!円光デジタル大学の作品が67点、日本のポジャギ教室の作品が10点、日本の手仕事作品(アイヌ刺繍、裂織等)5点、新潟市側の代表者の作品が10点程度…と沢山の作品が並ぶ予定です。

またポジャギ体験教室も行います。6月21日(木)、22日(金)は午前・午後、23日(土)は午前中に「携帯ストラップ」を作るとのこと。講習費は無料ですが、材料費としてだけ1500円が必要となります。関心がある方は6月5日(火) までに事前予約をお願いします。事前予約の連絡先;090-6458-6822(今泉)

詳しくはチラシに書いてあるのでご覧ください。可能なようなら、お誘いあわせの上、是非観に行って下さいねぇ~。


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北方の郷土料理⑦(その1)

本日の北韓料理のメニューです~
↑ 今回の調理実習も全部で4品ですぅ~

毎週行われている北韓料理セミナーでした。もう7回目になるのですね。月日が経つのは早いものです。本日の研究テーマ発表は「昔の文献に記されている北韓料理」でした。現存する史料のうち現在の北韓地域の食材や料理について記されているものはそう多くありません。

カジチム完成品
↑ ナスの蒸し物(가지찜)~。幽が思うに北韓料理ってすごく素朴な感じがするなぁ~。ひき肉が中に挟まれているみたい…。これは美味しそう~。

その少ない記録の代表的なものの1つが『貢膳定例(공선정례)』です。この史料は朝鮮王朝の王のうち最も長い在位期間を誇った英祖が崩御した1776年に、次の王となった正祖が編纂させた史料として有名です。正祖とは日本でも放映されたというドラマ『イサン』の主人公になった王様なんですよ。

カジチムの材料
↑ カジチムの材料ですぅ~。

『貢膳定例(공선정례)』の内容は、王家に献上された各種の物品名や数量、献上方法を簡略化したり改正したりして、関係機関や全国8道に配布したものです。その中に現在の北韓地方から献上された食材が記録されているのです。

オイポックム完成品
↑ こちらはキュウリの炒め物(오이볶음)~。キュウリを炒めるって何となく日本人はしませんよねぇ~。

有名なものとして、開城地方では松茸や白魚が特産品だと記載されています。記録には8月に松茸を3回に分けて30個ずつ、11月に白魚を3回に分けて40個ずつ献上しています。当時の王も松茸に舌鼓を打ったのかと思うと楽しくなりますね。

オイポックムの材料
↑ オイポックムの材料~

また黄海地方では海老や鯖などの魚貝類や、麦や黍などの雑穀などが色々記されており、多様な特産物が当時からあったことが分かります。咸鏡地方ではチョッカル(젓갈:塩辛)や海草類が豊富で保存方法も発達していたことが伺えるのです。

(幽のつぶやき)
昨日5月8日(火)は「両親の日(어버이날)」でした。韓国では父の日と母の日を一緒にして祝うのです。けれども両親にカーネーションを贈るのは日本と同じです。今日は何処のコンビニ前でもカーネーションが売っていましたよ~。

コンビニ前のカーネーション
↑ 何処のコンビニ前でも売ってマス!!

あ、でも日本と違って色は何色でもOKだそうです。現在の民主党政権ではこの両親の日を公休日にしよう…という計画が進められているそうです。韓国でも年々両親と離れて暮らす人々が増えているのに、平日だと夕食を一緒にすることも難しいから…なのだそうです。

何処へ行っても見かけます~
↑ あちこちにカーネーション~。紫のカーネーションって珍しくないかなぁ~???

ま、日本に両親が健在の幽にとってはあまり関係がない話ですが、やっぱり日本の3分の1くらいしか公休日がない韓国なので、休日が増えるのは大歓迎ですけどねぇ~。どうなることやら…。


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モザイク配列技法(쪽매맞춤)

チュクメマッチュムのてまりとチョガッポ
↑ チョクメマッチュム技法の手まりとチョガッポ

チョクメマッチュム(モザイク配列技法:쪽매맞춤)とは、英語で「tessellation」などと翻訳されることもありますが、チョガッポや手まり製作に欠かすことができない技法です。

チュクメマッチュム02
↑ 隙間なく図形で埋め尽くすものをチョクメマッチュムといいます~

具体的には、ある平面・立体を問わず空間を図形で埋める時、模様間の隙間や重なりが全くないように埋める方法を言います。もとは建築学などで、壁面をタイルやモザイク模様などで装飾する時などに使われた技法です。

チュクメマッチュム01
↑ 隣あう図形の合計が360度になるように~

理論的にはどのような図形でも、隣り合う図形どうしその各角度の合計が360度になれば、平面・立体空間を隙間なく美しく埋め尽くすことができます。一番単純でよく見られる図形は、正四角形で埋め尽くすことですね。正四角形は1つの角が90度のものが4つ集まり、360度になるために整然と隙間なく空間を埋め尽くすことができます。

チュクメマッチュムのてまり作品
↑ 平面でも立体でもOK~

しかしどのような形の模様であっても、埋める側のピースが合わさる角度の合計が360度になるように計算し、配列すれば必ず美しいチョクメマッチュムの作品を作りだすことができるのです。チョガッポも手まりもこの技法を念頭においてデザインをすれば、より多様な作品を作り出すことができるでしょう。

チュクメマッチュムのてまりたち
↑ これもチョクメマッチュムの応用~

(幽のつぶやき)
韓国で毎年5月15日は「先生の日(스승의날)」です。毎日学校で顔を合わせる先生や、かつての恩師を敬い、感謝の気持ちを伝える日とされています。もともとは1964年5月24日、「恩師の日」として始まりましたが、翌1965年に世宗大王の生まれた5月15日に日付を変更、名称も現在の「先生の日」に改称されました。※ちなみに韓国では5月に「子どもの日」「両親の日」「先生の日」と贈り物を沢山買わなければならない日が集中することから、5月は懐事情が非常に厳しくなる月とも言われているんですよ。

李先生とプレゼント!!
↑「ありがとう~。有難く使わせてもらいますね~」

けれども最初は先生に感謝の気持ちを伝える日として始まったのですが、いつの間にか先生にゴマをするためのプレゼントを贈る日と変わっていってしまったといいます。さすが儒教の国といいますか…(苦笑)。ご存知のとおり韓国の教育熱は大変なもので、その分教師に対する期待も相当に大きいものになるという背景から出てきたのでしょうね…。そしていつの間にか感謝の気持ちは教師に対する賄賂に変化し、半強制的なプレゼント合戦となることで深刻な社会問題になっていったそうです。

刺繍のメッセージ
↑ このメッセージカードは手描きでなく、刺繍なんですよ!!スゴイ!!

数年前には保護者が学校を訪れることができないように、学期が終了する2月に「先生の日」を移そうという意見や、この日は休校にしてしまおうという意見なども提案されたそうです。ここ数年は教師の賄賂に対して厳しい目が向けられるようになり、禁止措置が奨励されるようになったことから沈静化に向かっていますが、それでも多くの人が教師たちに高価な贈り物をしています(←幽の通う大学院の研究室でも健在です…苦笑)。

シリコンスチームバック
↑ ルクエも色々なものがあるんだね~!!

もちろんそんな韓国の現象とは違いますが、昨日神戸のS氏から李先生にプレゼントが贈られてきましたぁ~。ルクエの新製品、スチームバックです!!S氏~、李先生がどうも有難うですって…。そして便利そうな製品なので是非使わせてもらいます、けれどもどうか気を使わないで…と伝えて下さいとのことです。


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ダムル工房ツアー

宿泊予定のペンション01
↑ 宿泊予定のペンション

毎年恒例のダムル工房韓国文化体験ツアーについて、概略が決まりましたのでお知らせします。どなたでも参加可能ですのでふるってお申し込み下さい。もし参加希望の方がいらっしゃいましたら、ここのコメント欄にて、管理人のみの閲覧にチェックを付け、メールアドレスとともにお知らせ下されば、こちらからおって連絡します。

宿泊予定のペンション02
↑ ペンション周辺風景

この韓国文化体験ツアーでは、李先生とともに毎回地方各地へ行っています。自然が豊かな地方都市でポジャギや手まりを習うだけでなく、陶芸、染色、料理、韓紙工芸などなど、毎年何か1つを選択体験しています。

体験教室01
↑ 金海粉青陶磁館パンフレット(金海市は利川に負けないほどの陶磁器の街だそうです~)

↓  ↓  ↓ ここをクリック!!
金海粉青陶磁館HP(韓国語)

今年は慶尚南道・金海に、李先生のご主人の友人が経営するペンションに宿泊予定です。日程は6月21日(木)~6月23日(土)の2泊3日となっています。

体験教室03
↑ 窯はこんな感じ~

おおよそのスケジュールは以下の通りです。

6月21日(木)
→ 午前7時 鐘路4街のジュエリーシティー1階スターバックス前に集合
→ 午後13時ごろ 全羅南道麗水で開催中の麗水EXPO見学
→ 午後18時ごろ 麗水出発
→ 午後22時ごろ 慶尚南道・金海市にあるペンション到着

6月22日(金)
→ 午前10時~ 金海陶芸村にて陶磁器体験教室
→ 午後~  金海市一帯の観光(伽倻文化探訪)
→ 夕食 ペンションにてバーベキュー

6月23日(土)
→ 朝食後 ペンション出発
→ 釜山の海辺に到着、釜山市観光など
→ 昼食後 ソウルへ向かって出発
→ 夕食 途中の地方都市
→ 午後20時にソウル市に到着


体験教室02
↑ ここ以外にも100近い窯があるそうです~

参加人数に制限はありません。家族連れでも参加OKとなっています。このスケジュールは参加者の希望によって変えることも可能です。参加費用は交通費、バスレンタル費、食費、体験費など全て含んで、約45万ウォンとなります。但し麗水EXPOへ行かなかった場合は約40万ウォンです。EXPOへ行くかどうかは参加者の意見を聞きたいとのこと。

体験教室04
↑ アクセス方法

この時期に韓国訪問を考えている方がいらっしゃいましたら、是非お誘いあわせのうえご参加下さい。

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北方の郷土料理⑥(その2)

トゥルプナムルパプ01
↑ 今回の実習料理のメニューは全部で3品。先ずはトゥルプナムルパプ(두릅나물밥:たらの芽炊き込みご飯)~。タラの芽…、幽も大好きだぁ~。

今日は南北間を問わず、2大民俗名節に数えられるソルナル(설날:節日[陰暦1月1日])とチュソク(추석:秋夕[陰暦8月15日])を、北韓ではどのように過ごすかについて話したいと思います。

昨日も書きましたが、北韓では分断後、民俗名節を祝うことは封建時代の残滓として、または地方主義や復古主義をなくそうとの目的から、ずっと祝うことが禁止されてきました。けれども南北間の交流協力が徐々に増えるにつれ、1989年頃からお祝いの食事(=설식:節食)を食べることが許されるようになったそうです。

それでも、特にソルナルの方はしばらくの間、歓迎されることがなかったとのこと。理由はちょうどソルナルの時期が、金正日の誕生日である2月16日とかなりの確率で重なりあうことが多く、生誕祭の邪魔になる…と考えられていたからだそうです。

トゥルプナムルパプ02
↑ 豚肉とかネギ、ニンニクなども入ってるんですって…。ヤンニョムカンジャンをかけて食べるそうですぅ~。

それでも、徐々に民俗名節を祝う風習は浸透していったとのこと。北韓には「ソルナル(설날)はスルナル(술날:酒日)だ」という冗談があるそうですが、ソルナルの日は朝から晩まで酒に酔った男たちが溢れるところから出てきた言葉だといいます。もちろん酒だけではなく、平壌では雉肉のマンドゥクッ、地方では様々なトックッ(떡국:雑煮)が食べられていると伝えられています。

カナリジャパン01
↑ 次はカナリジャパン(까나리자반:いかなごの炒め煮)。こちらはその材料~

また韓国では民族大移動と揶揄されるほどの帰省ラッシュが有名ですが、北韓ではそういう現象はないらしいです。親戚同士行ったり来たりすることもあるようですが、ほとんどは自宅でノンビリ休み、故郷の人々に手紙を出す程度だといいます。そして、この日は電気が特別供給されることから、1つしかないTV局の番組を見ることができると聞いています。

カナリジャパン02
↑ いかなごを油で炒めた後、甘辛く味付けするそうです。ビールのおつまみに最適だそうです~。 

チュソクについても同様です。韓国ではチュソクが民俗最大の名節と言われるほど重要な名節ですが、北韓では他の公休日の1日とあまり変わりはないようです。

ただ違いがあるとすれば、1988年以降、チュソクの日は先祖の墓参りをする日となったことだけだそうです。しかしその墓参りも、韓国のように茶礼(=名節の儀式)などをすることなく、そのまま直接墓地に向かうとのこと。墓参りのための大衆交通が増便されたりもすると伝え聞きます。

ヨンアンシッケ01
↑ 最後はヨンアンシッケ(연안식해:沿岸食醢)。魚貝類を入れた発酵食品なんだとか…。

しかし2008年5月に韓国に入国した脱北女性のインタビューによると、チュソクの過ごし方は貧富の差によってかなり大きな違いがあるそうです。

富裕層のチュソクは餅やジョンをはじめとした豪華な名節料理を準備するため、女性たちは前日から大忙しなのだとか。幹部級の家になると近所の貧しい家や親戚の女性たちを呼んで作らせ、賃金を支払ったりすることもあると答えています。

ヨンアンシッケ02
↑ 発酵後は写真のようになります。これが日本に伝えられて鮒寿司に代表される寿司の原型になったんだそうです~。

それに対して貧しい家の人々は、チュソクの朝、酒1瓶とおつまみ1皿を持って墓参りに行く程度だそうです。その墓参りも最近は経済的に困難だとの理由からほとんど行かなくなってしまったとのこと。そのためチュソクは休日という以外、別段とりたてて違いはなく、ご飯、豆腐、わかめスープに、肉が1~2切れ配給されれば大喜びする…というのが、北韓の一般的なチュソク風景なのだそうです。

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プロフィール

ダムル工房

Author:ダムル工房
日本人ゴーストライターが書く李賢淑先生の徒然雑記。

問い合わせメール先
damurukobo.pojagi0309@gmail.com
※「docome.ne.jp」のメールアドレスでは、何故かこちらから返信ができません。申し訳ありませんが他のメルアドから問い合わせして下さい。ご協力宜しくお願いします。
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