ポジャギと伝統料理の文化散策

ソウルの大学路で伝統工芸工房・ダムル工房を経営し、韓国宮中飲食研究院の郷土料理講師でもある李賢淑先生が毎日の生活のなかで感じた徒然雑記を日本語で紹介します。(たまに…、いや最近は結構な頻度でゴーストライターのダムル工房日記になることも…苦笑)

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丹青模様の手まり

丹青模様の手まり03
↑ 丹青紋様を応用した手まり作品

丹青(タンチョン;단청)とは元々建築物に施された装飾紋様のことをいいます。多彩な色を駆使して模様と絵を描きます。彩色することで建築物や作品を装飾するだけでなく、風雨にさらされ傷むことから保護しました。

主に宮殿建築物の壁面や寺院の天井に描かれていることが多いものです。

孤雲寺の丹青
↑ 孤雲寺の丹青(2011年夏「慶尚北道ツアー」時撮影)

月精寺の丹青
↑ 月精寺の丹青(2010年夏「染色ツアー」五臺山月精寺にて)

月精寺の天井模様
↑ 寺院の天井に描かれた丹青紋様(同月精寺にて)

この素晴らしい韓国の伝統紋様を、何とか手まりにも応用できないだろうかと苦心しました。思いのほか、美しい作品になったので、概ね満足しています。

丹青模様の手まり01
↑ 丹青手まり(中型1)

丹青模様の手まり02
↑ 丹青手まり(中型2)

(幽のつぶやき)
ダムル工房の日本人弟子Haru氏からの情報ですが、何と日本のTVで大学路が放送されるそうです!!大学路をこよなく愛する幽としては、もう絶対見なくては!!っと、独自ルートを駆使して何とか録画してもらえることになりました!!(sono氏、コマウォ~!(^0^)/~)

日本にいらっしゃる皆さんor韓国在住でも衛星テレビを見られる環境がある皆さんは、幽ほど苦もなく観ることができると思います!!是非ともダムル工房がある大学路の別の顔、見てみて下さい!!!

番組は3月8日(木)夜21:00~NHK BSプレミアム放送『世界ふれあい街歩き』という番組だそうです。リンク貼っておきました。

↓ ↓ ↓ ここをクリック!!!
NHK『世界ふれあい街歩き』放送予定HP


ウフフ…。NHKの番組スタッフの皆さん、大学路在住10年目を誇り、大学路をこよなく愛する私をうならせる番組を!!!是非是非期待しております!!

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[ 2012/02/29 10:04 ] ポジャギ 韓国の紋様 | TB(0) | CM(2)

ヘムルカルグクス(해물칼국수)

カルグクス
↑ ヘムルカルグクス

昨日はオイキムチを作ったので、今日はオイキムチにとてもあう料理として、ヘムルカルグクス(해물칼국수;海産物麺)の作り方を紹介したいと思います。

日曜日のように家族全員が家にいる時など、いつもどおりの食事をするより、麺料理だといつもとはちょっと違った食卓という気分になってよいのではないでしょうか。

韓国の食卓には、いつも5種類以上のキムチが常備されているので、麺料理を作っても栄養バランスが崩れることはありません。またカルグクス(注1)とキムチはとても相性がよく、お互いの味をさらに引き立ててくれます。

※ヘムルカルグクス(해물칼국수;海産物麺)
カルグクス完成
材料;カルグクス 人数分
スープ;大根、昆布、煮干 適当量
飾り付け;海産物(イカ、海老、牡蠣、しじみやアサリ)、きゅうりの塩もみ、金糸玉子、しいたけ、細く切った牛肉

1) きゅうりを薄く丸く切って、塩でもみます。
きゅうりを切る

2) しいたけも切って、軽く炒めておきます。

3) 牛肉は下味を付けて炒め、塩もみしたきゅうりを入れて一緒に炒めます。
カルグクスにのせる食材を準備

4) 金糸玉子を準備します。白身と黄身を別々に薄く焼き、菱形に切ります。
金糸玉子づくり

5) スープは大根、昆布、煮干を鍋にいれて煮出し、器に入れておきます。

6) カルグクスをゆで、ゆであがったらスープを入れておいた器に入れます。

7) 下準備しておいた海産物、牛肉、シイタケ、金糸玉子などで飾り付けて完成です。
カルグクスにのせる食材

(幽の補足説明)
注1;カルグクス(칼국수)とは小麦粉を練って作った生地を包丁(カル;칼)で切ったククス(汁麺)のことです。スープは店によって違いますが、牛肉ベース、昆布ベースなど色々あります。日本のうどんとよく似ていますが、うどんの断面が丸いのに対して、カルククスの断面は平べったいです。名古屋名物のきし麺に一番形態的には似ているでしょうか??韓国では冬のランチの定番でしょうかね??日本のラーメンみたいによく食べられている麺料理です。

大学路には昔から有名な恵化カルグクスといって、韓国でも超有名なカルグクス専門店があります。韓国では珍しく1979年から続く老舗のカルグクス店で、外観は本当にボロイのですが(苦笑)、いつもお客さんでいっぱいです!!大学路にお越しの際は、是非一度お試しください(笑)。

ヘファカルグクスの店
↑ 恵化カルグクス


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オイキムチ(오이김치)

オイキムチ
↑ オイキムチ

母と一緒にオイキムチ(오이김치;きゅうりのキムチ)を作りました。母も料理好きなので2人で色々話しながら作りました。

昔の韓国の女性たちは、キムチを作るために集まって、そこで色々な情報交換をし、女性は美味しいキムチの作り方だけでなく、様々な生活の知識を得ていました。つまりキムチ作りは保存食料を作るだけでなく、女性の教育機関のような役割もしていたのです。

オイキムチの作り方(↓)
オイキムチの作り方
材料;きゅうり5本、塩1/2カップ
ヤンニョム;梨、大根、栗、生姜、にんにく、唐辛子の実、イワシエキス、砂糖
スープ;梨をすったもの1カップ、玉ねぎをすったもの1カップ、塩、唐辛子の粉、水

1) きゅうり1個を4等分にし、真ん中に刻み目を入れる。塩できゅうりを揉みながら、3時間ほど塩に漬ける。
2) オイキムチに入れるヤンニョムを作る。梨、大根、栗を細かく千切りにし他の材料と合わせる。

オイキムチのヤンニョム
↑オイキムチのヤンニョム

3) 塩漬けのきゅうりを水で洗わず、その切れ目に2)のヤンニョムを入れる。
4) スープの材料を作り、3)の全てを漬す程度に注いで完成です。

オイキムチの下に敷かれているチョガッポはサンベ(삼베)[注1]を天然染めしたもので作りました。私はチョガッポの作品を作る時、あまり芸術作品を意識して作ることはありません。作品を作る時は、隙間時間に使わない切れ端をつなぎ、普段使いできることを心がけて作っています。

サンベのチョガッポ
↑ オイキムチの下に敷いたサンベのチョガッポ

そして今日のように料理を作ると、どのチョガッポ作品がこの料理に合うのだろうか?と考えるのが楽しいのです。ですから、チョガッポを作る時はどの料理に合いそうか、料理をより引き立ててくれる色合いはどのような配色か…などと考えることが多いです。

(幽の補足説明)
注1;サンベ(삼베)はモシと同様、韓国の麻で作った織物のことです。いつかまた李先生から詳しい話があるんじゃないか??と思うので、今日はこれだけで…(笑)。


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良洞マウルにて

ヤンドンマウルの風景
↑ ヤンドンマウルの風景

2年前に亡くなった姑の祭祀のため、主人の故郷である慶尚北道ポハン(포항;浦項)へ行って来ました。ポハンは韓国では「鉄の街」として有名で、大きな製鉄所がある工業都市です。韓国の南、日本海側(韓国では東海)に位置し、福岡とはとても近い場所です。製鉄所ができる前は漁港として栄えていました。

主人の母の墳墓
↑ 主人の母の墳墓

祭祀の後、ソウルへ帰る途中にミニ旅行を兼ねて、良洞マウルを訪問しました。3年前にこの地に宿泊し、とても雰囲気が良かったからです。

ヤンドンマウルの看板
↑ ヤンドンマウルの入り口

ヤンドンマウルのランドマーク
↑ ヤンドンマウルのランドマーク「観嫁亭(관가정)」

松の香木
↑ 観嫁亭の庭に横たわる特異な形をした松の木「ヒャンナム(향나무;香木)」

ヤンドンマウル(양동마을;良洞村)は、雪蒼山(설창산)のふもとに位置した風光明媚な村です。山麓に「勿」の字のような道が出来ており、3つのなだらかな丘陵と渓谷で成り立っています。

この村では代々上流階級の両班たちが実際に生活しており、現在でも朝鮮時代の家屋が150軒以上も整備・保存されています。両班の家は高い場所に作られ、庶民の生活空間である草家は平地に作られました。

高台の両班の家
↑ 高台にある両班の家

平野にある草家
↑ 平地にある庶民の家「草家(초가집)」

ここでは両班の家の一部が宿泊施設となっており、昔ながらの韓屋生活を体験できます。3年前に行った時は1部屋3万ウォン程度で、本当に静かにノンビリできたので、今回もう一度行こうということになったのです。

しかし、久しぶりに行った良洞マウルは観光バスや観光客で混んでおり、3年前とは雰囲気がかなり変わっていました。もちろん2010年7月31日、この村の文化的価値が評価されて、ユネスコ世界文化遺産に「韓国歴史村」として登録されたことは知っていました。けれどもこれほど様子が変わるとは思っていなかったのです。

銀海寺
↑ 銀海寺

結局、良洞マウルでの宿泊はあきらめ、近くの銀海寺(은해사)前にあったチムチルバンで夜を明かすことになってしまいました。

けれども一度は訪ねる価値がある素晴らしい場所であることには変わりありません。日本の方も機会があれば、是非一度遊びに来てください。

↓ ↓ ↓ ここをクリック!!
良洞マウルのホームページ(韓国語)
重要民俗史料;第189号
所在地;慶尚北道慶州市江東面良洞里6

ポハンの竹島市場
↑ 浦項の竹島市場

竹島市場の新鮮なタコ
↑ 竹島市場で購入した新鮮なタコ

また浦項には、韓国の日本海側で一番大きな竹島市場と呼ばれる市場があります。ここで沢山の海産物をお土産に買い、自宅で料理しました。ソウルでは中々味わうことができない珍味が多く、マンボウ(개복치)、タコ(문어)、さんまの干物(과메기)などなど、この時期限定の郷土料理を沢山作りました。やはり旬の料理は美味しいものですね。

ポハン名物の珍味
↑ 食卓に並んだ浦項名物の珍味

(幽のつぶやき)
私もマンボウの刺し身??(左上のタコの下にある白い肉)は初めてでした!!フグの仲間ということですが、見た目は一瞬「こんにゃく?」と錯覚します(笑)。しかし肉は弾力性があり、さっぱりしていて、酢コチュジャンがよく合います。またサンマの干物(右上の海草の周辺にある干物)も半乾燥で独特の風味があり、真ん中にある海草に巻いて食べると生臭さが消え本当に美味しい!!ポハン地方だけの珍味だそうで、機会があったら是非試してみる価値ありです!!


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[ 2012/02/26 10:58 ] 雑談(その他) | TB(0) | CM(7)

ケソンマンドゥ(개성만두;開城餃子)

開城餃子03
↑ 仁寺洞にある「宮」のケソンマンドゥ

これも料理教室のリクエストです。

ケソンマンドゥ(開城餃子;개성만두)は、名前が示すとおり、現在では北朝鮮の地域にある黄海道・開城という古都で食べられていた郷土料理です。この地域は高麗時代の首都として、また高麗が滅亡した後も商業の中心地として栄えた都市でした。

もともと朝鮮半島の人々は、小麦粉ではなくそば粉で作ったそば餃子を食べていました。それが高麗の都だった開城に伝えられ、ここで小麦粉の皮でつくる餃子に変わったと言われています。さらに開城は豚肉の名産地でもあったため、餃子の具に豚肉も入れて作られるようになりました。

それが第二次世界大戦後にソウルに伝えられ、現在ではそば粉の餃子は姿を消し、小麦粉で作る餃子となりました。

開城餃子01
↑ ケソンピョンス

開城のもうひとつのマンドゥ料理は「ケソンビョンス(개성편수;開城片水)」と呼ばれ、四隅を合わせた菱形の独特の形をしています。これは肉をあまり入れず、カボチャなどの野菜をたっぷりと入れ、夏に食べられることが多い料理です。冷たくして食べることもありますし、あたたかく食べることもあるそうです。

開城餃子02
↑ 仁寺洞のケソンマンドゥ専門店「宮」

現在のソウルでも肉や野菜がたっぷり入ったケソンマンドゥは人気の料理で、あちこちに専門店があります。特に有名なのは仁寺洞にある「宮」という食堂で、ここは北方からやってきた名物お祖母さんが作っている美味しい餃子の店として有名です。

※開城餃子の作り方
開城餃子05
しょう油スープの材料;牛のしり肉 150g、ねぎ、しょう油
餃子の皮の材料;小麦粉2カップ、冷水 1/2カップ、塩少々
餃子の具の材料;牛のひき肉、豚のひき肉、もやし、豆腐、キムチ、しいたけ
ヤンニョム(1);たたいたネギ、たたいたニンニク、こしょう、ごま塩、塩、しょう油
ヤンニョム(2);しょう油大さじ2杯、酢大さじ2杯、水大さじ2杯、砂糖少々、松の実を砕いた粉

1) 小麦粉2カップに塩水を入れかきまぜ、30分ほど冷蔵庫へ入れ熟成させる。
2) 牛肉、豚肉、しいたけをたたいて潰す。キムチはたたいた後、水気を切る。
3) 豆腐は布巾に巻いて、水気を除く。
4) もやしは沸かしたお湯に入れた後、すぐに取り出し、冷水に浸した後に細かく切る。
5) 大きな器に 2)、3)、4)を全ていれ混ぜ合わせ、ヤンニョム(1)を入れ、具を作る。
6) 冷蔵庫に入れておいた餃子の皮を出し、8cm程度の餃子の皮を作る。
7) 餃子の皮に具を入れ、半月形に包んだり、両端をつまんで帽子の形に作る。半月形に包んだ時は片側に松の実をはさむ。
8) 牛のしり肉でしょう油スープを作り、ゆでた餃子を入れる。
9) 器に盛り付けて、薄くそいだネギ、金糸玉子、千切りの唐辛子などで綺麗に飾りつける。
※ヤンニョム(2)は水餃子を作るときに必要になる調味料です。

開城餃子の美味しい食べ方は、餃子を皿にとり、スープとしょう油タレをかけ、4等分して食べます。

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紋様(문양)について

十長生の刺繍作品
↑ 十長生の刺繍作品

韓服や閨房工芸(규방공예)[注1]などで太陽・山・雲など、その他多様な模様が刺繍されているのをみたことがあると思います。それは当時の女性がそれを着る人、使う人に思いをはせ、願いを込めて刺繍したものでした。

その代表がシプチャンセン(십장생;十長生)と呼ばれる長寿や不死を表現する10個のシンボルです。10個は太陽・山・水・岩・雲・松・不老草・亀・白鹿・白鶴です。

白鶴の巾着
↑ 白鶴の巾着

十長生は神仙思想に由来するもので、自然崇拝の対象物です。昔は長く生きると考えられたものや、長く変わらないものを集めて、それに人間の健康と長寿を重ね祈願したのです。

もちろん、この10種以外にも色々なモチーフがあります。閨房工芸でよく見かける模様の簡単な意味は以下の通りです。

壷と鳥の刺繍
↑ 壷と鳥と梅花の刺繍

竹(テナム;대나무)、菊花(クッカ;국화)、梅花(メファ;매화); 儒教の礼節・節義を象徴する模様です。

蝶のノリゲ
↑ 蝶のノリゲ

蝶(ナビ;나비)、鳥(セ;새)、蜂(ポル;벌);夫婦間の和合と子孫の繁栄を望む女性の心を表現したものです。

不老草と牡丹と梅花の作品
↑ 不老草と牡丹と梅花の作品

牡丹(モラン;모란);財産が多くなり、社会的な地位が上昇することを願う心を表現しました。

壷と蝶の刺繍
↑ 壷と蝶と梅花の刺繍

壷(ハンアリ;항아리);多くの福が入ってくることを願いました。

鳥と蝶と不老草
↑ 鳥と蝶と不老草の刺繍

不老草(プルロチョ;불로초);この草を食べれば老いることなく長く生きるという長寿への願いを込めました。

蓮の花(ヨンコッ;연꽃);仏教の清純な心と永遠の命の世界を表現しました。

石榴(ソンリュ;석류)、蝙蝠(パクチィ;박쥐);これらが多産の象徴だったため、子宝に恵まれるようにとの願いを込めています。

蝉(メミ;매미);露を食べて生きると考えられたため、「清貧」を意味しました。

虎(ホランイ;호랑이);知恵を持ちながら、同時に勇猛果敢な度量と気概をもつようにとの願いが込められています。虎の足の爪が赤い場合は厄災を防ぐという意味も含まれています。

唐辛子(コチュ;고추);当時は男子を好む社会であったため、男の子が産まれますようにという願いが込められました。もちろん現代では女の子を好む親もかなり増えているように感じます。

他にもまだまだ沢山あります。紋様に対する研究書も色々あるので、そういったものを見てもらえれば、それぞれの意味をより詳しく知ることができます。

(幽の補足説明)
注1; 閨房工芸(キュバンコンエ;규방공예)とは朝鮮王朝時代、男性の生活空間であるサランバン(舎廊房;사랑방)に対して、女性の生活空間であるアンバン(闺房;안방)の別名、閨房に女性が集まって作った工芸作品の総称です。

儒教社会で社会的な活動が制限されていた女性たちは、その不満を針仕事を通じて解消、さらに自己表現していたといえ、実に多様な作品があります。なので、針と糸を使って作られた生活用品全般を指す言葉と考えて下されば結構です。

結論として韓国においてポジャギやチョガッポはあくまでも閨房工芸の一部…ということになります。日本と違ってチョガッポなど、パッチワーク作品だけ作る人というのは、韓国の閨房工芸家として認められないのだそうです。何処の世界でも本家は大変ですねぇ~(苦笑)。


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[ 2012/02/24 10:14 ] ポジャギ 韓国の紋様 | TB(0) | CM(0)

韓国の布~チンジュサ~

韓国の布04チンジュサ
↑ チンジュサを使った作品

チンジュサ(진주사;眞珠紗)とは、サ(사;紗)の種類のひとつです。2本の絹糸をねじり合わせ綾織りにした布です。カプサ(갑사;甲紗)やクッサ(국사;菊紗)より透明感があり、初夏の布地と言われています。

チンジュサ02
↑ チンジュサ

紗の織り方で、六角形の模様を連続させ布全体に織り込んでおり、その模様が真珠を置いたように見えることからチンジュサと名付けられました。

しかし、つい最近までは作られていませんでした。何故なら、チンジュサは織るのにとても手間がかかるため、布地の製造者が自然に織らなくなり、消えてしまったからです。

スンイン02
↑ スンイン

けれども慶尚道地方の墓から出土したミイラに付着していた布地を復元したことがキッカケとなり、再度作られるようになりました。他にもスンイン(순인;純仁)と呼ばれる布地がありますが、これもチンジュサと同じような背景を持った布といえます。

スンイン01
↑ スンインとオクサの刺繍を使った作品

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[ 2012/02/23 10:02 ] ポジャギ 韓国の布 | TB(0) | CM(2)

ファンテチム(황태찜;黄太蒸し)

ファンテトクジャンの風景
↑ ファンテトクジャン(황태덕장)
ファンテを干す場所のことを、このように呼びます。
(幽談;2009年の夏に束草旅行へ行った帰り、ドライブウェイにあるファンテ専門のお土産屋さんで撮影。後ろの雪景色はフェイクです(笑))

韓国料理教室の生徒さんからリクエストがあったメニューです。次回の料理教室のメニューになります。

ファンテ(황태;黄太)は、日本語では乾燥スケトウダラのことを指します。この魚は韓国では処理方法によって様々に名前が変わり、調理方法も変わってきます。

一例としてセンテ(생태;生太)は、何の処理も施していない生のスケトウダラのことで、主に鍋料理に使います。コタリ(코다리)は半乾燥させたもので蒸して食べることが多いです。そしてファンテ(황태;黄太)は乾燥させたものを言い、煮たり焼いたり蒸したり様々な料理があります。

他にもパサパサになるまで乾燥させたプゴ(북어;北魚)や、凍らせたトンテ(동태;凍太)などもあり、それぞれの食材に合った料理が作られています。

またスケトウダラは一度捕らえれば、内臓から骨や皮に至るまで、捨てる部位がない魚と言われており、様々な商品に加工されています。

珍味として有名なのは明太子ですね。これは韓国ではミョンランチョッ (명란젓)と呼ばれて、韓国土産の定番になっています。他にも内臓を塩辛にしたチャンナンチョッ(창난젓)なども酒のつまみに最高です。

※ファンテチム(황태찜;スケトウダラの蒸し煮)
ファンテチム

<材料>
半乾燥したスケトウダラ 2匹
(ヤンニョム) しょう油 大さじ7杯、唐辛子 大さじ2杯、砂糖・ニンニク・ねぎ・オリーブオイル・生姜・胡椒・水あめ 各少々

1) 半乾燥したスケトウダラを下ごしらえする。
2) 鍋に頭の部分と昆布を入れて、スープを作る。
3) 鍋に下ごしらえをしたスケトウダラを入れて、出汁をとったスープをたっぷりと入れる。次に準備しておいたヤンニョムを入れ、しばらく煮た後、最後に水あめを入れて出来上がり。

料理教室の生徒さんたちと楽しく作れたらいいなと思っています。当日は気をつけて来て下さいね。

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韓国の布~ヤンダン~

ヤンダンの作品
↑ ヤンダンの作品
(韓国のスゴロク遊びユンノリ[윶놀이]をヤンダンで再現した作品)

タン(단;緞)とは銀糸や色糸で色々な模様を入れ、分厚く織り上げた高級な絹織物のことをいいます。分厚い布地であることから、主に冬の布地として使用されてきました。

ヤンダン
↑ ヤンダン

もともとヤンダン(양단;洋緞)という言葉は、朝鮮半島が西洋諸国と交流するようになった時代に生まれました。つまり輸入されたイギリス産の絹織物を、それまであった国内産の絹織物と区別するために作られた言葉だったのです。

けれどもいつのまにか本来あった意味が失われ、現在では模様が入ったタン(=紋緞)を総称する言葉に変化してしまいました。

ウムンダン
↑ ウンムンダン

模様がないものをコンダン(공단;貢緞)、雲の模様があるものをウンムンダン(운문단;雲紋緞)などとも呼びます。

ソモクムンタン
↑ ソモクタンムンタン

また桃花・ザクロ・仏手柑(注1)などの模様があるものをトリュブルスムンダン(도류불수문단;桃榴佛手紋緞)、蓮花・牡丹花の模様があるものをハファモランタン(하화모란단;荷花牡丹緞)、笑牡丹(注2)の模様があるものをソモクタンムンタン(소목단문단;笑牡丹紋緞)などなど、他にも沢山の紋様があります。

(幽の補足説明)
注1;仏手柑(ブシュカン)とはミカンの一種です。果実の形が手の指の形をしていることからこのような名が付けられたといいます。インド産の果物なのですが、果実が少ないため生食はせず、砂糖漬けにしたものを食べます。

注2;笑牡丹とは、シャクヤク(芍薬)の花のことをいいます。


↓ ブシュカン[NAVER出典画像]
ブシュカン

↓ シャクヤク[NAVER出典画像]
シャクヤク

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[ 2012/02/21 10:40 ] ポジャギ 韓国の布 | TB(0) | CM(1)

韓国の布~オクサ~

オクサ作品
↑ オクサで作った作品

一般的にジュ(주;紬)と呼ばれる布には2種類あります(注1)。ひとつはミョンジュ(명주;明紬)、もう一つはセンミョンジュ(생명주;生明紬)です。

ミョンジュの布
↑ ミョンジュ

シルク糸にはセリシン(sericin)という動物性たんぱく質の保護膜が含まれているのですが、それを除去した糸で織ればミョンジュとなります。柔らかい手触りの布になり、冬の韓服に使用されます。

それに対して、このセリシンを除去せずに織られた布をセンミョンジュと呼びます(注2)。ザラザラした手触りになってしまいますが、涼しげな風合いを持つ布になります。

オクサ(옥사;玉紗)はセンミョンジュのひとつと言えます。

オクサの布
↑ オクサ

オクサは2匹以上の蚕が1つの繭を作ったものだけから得た絹糸で織った布です(注3)。糸の太さが一定でないことから、光沢もなく生地に不規則な筋のようなものが表れます。けれどもその不規則な折り目こそが、この布に独特の風合いを与えています。

(幽の補足説明)
注1;ジュ(주;紬)というのは繊維学的な分類を指しています。簡単に言えば織り方の違いによって幾つかに分類されているのです。他にも今まで紹介してきた中では、ハンラのラ(라;羅)や、オクサ・スコサなどのサ(사;紗)なども織り方によって名前が付けられているわけですが、他にも覚えきれないくらい色々あります(苦笑)。他にポジャギでよく聞くのはヤンダンなどのダン(단;緞)ですかね?もっと詳しく知りたい人は繊維学辞典のようなものを調べれば分かります。日本のものでもOKだと思います。

注2;但し製品によってセシリンを取り除いたものとを混ぜる場合もあります。

注3;これも一般的な繭と混ぜ合わせる場合もあります。つまり、そういう微妙な違いが会社ごとに同じ名前が付けられていても手触りや質感の差異となって表れていると考えて下さい。


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[ 2012/02/20 10:16 ] ポジャギ 韓国の布 | TB(0) | CM(3)

母の誕生日(祝い膳)

クジョルパン
↑ 九折板

同居中の実母が誕生日だったため、祝い膳を準備しました。

カルビクイ
↑ カルビクイ

コリトック
↑ コリトック

祝い膳の定番料理は、九折板(구절판)、カルビ焼き(갈비구이)、わかめスープ(미역국)、きゅうりのキムチ(오이김치)、コリトック(꼬리떡)、ナムル(나물)ですが、ナムルはテボルムの膳で食べたので省略してしまいました。

母は辛いものが苦手なので、食べ物は全て薄味にしなければなりません(注1)。

そして、息子たちが母にプレゼントとして誕生日ケーキや玩具、ボードゲームを買ってきました。食後に家族皆でボードゲームしていたら、あっという間に1日が終わってしまいました。

バースデーケーキ
↑ バースデーケーキ

家族でゲーム01
↑ 家族でゲーム(88歳になったそうです!お元気で!(幽談))

家族でゲーム02
↑ 旦那さんと次男も一緒に

(幽の補足説明)
注1;朝鮮半島の料理といえば唐辛子などが使われた赤い色の料理ばかりだと思われがちです。しかし、これはどちらかといえば朝鮮半島の南方の料理と言えます。朝鮮半島の北方地方の郷土料理、これを韓国では北韓料理(북한요리)というのですが、こちらは赤い色をしている料理は多くありません。日本人の口に合う非常に優しい味となっています。ソウルにもあちこちに北韓料理の店があるので、是非一度お試し下さい(^0^)/~。


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[ 2012/02/19 10:07 ] 韓国料理 | TB(0) | CM(0)

韓国の布~スコサ~

サソンタンポ02-06

スコサ(숙고사;熟庫紗)は、縦糸は生糸、横糸は熟糸(注1)を使って織った布です。

平面部分は平織りで、紋様は斜め織りとなっており、主に円形の瓢箪の紋様が多いのが特徴的です。春・秋用の布で、女性や子どもの韓服の材料として使われることが多いです。

チョガッポ(조각보)を作る時は、扱いやすい布であるため初心者向けの布といえます。主にギョッポ(겹보;注2)作品を作るときに多く使用されています。

スコサ(숙고사;熟庫紗)と同類の布として、カプサ(갑사;甲紗)、クッサ(국사;菊紗)、ウンムンスコサ(운문숙고사;雲紋熟庫紗)、トリュブルスムンサ(도류불수문사;桃榴佛手紋紗)など、色々な種類があります。

(幽の補足説明)
注1;熟糸(숙사)とは生糸が繭から取り出した糸をそのまま使うのに対して、一度お湯で煮出した糸のことをいいます。

注2;ギョッポ(겹보)とは裏地があるチョガッポ作品のことを言います。日本でポジャギは「ステンドグラスのような質感が人気で…」と紹介されることが多いようですが、あのような透明感がある技法のことは、ギョッポに対してホッポ(홑보)と呼びます。つまり透けておらず、2枚重なっているポジャギ作品のことです。


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[ 2012/02/18 10:34 ] ポジャギ 韓国の布 | TB(0) | CM(4)

韓国の布~ハンラ~

韓国の布01ハンラ

韓国は四季が明瞭なため、季節に合わせて布の種類も色々あります。

春・秋はスコサ(숙고사)、チンジュサ(진주사)、カプサ(갑사)などの紗(사)の種類。夏はモシ(모시)、ハンラ(항라)、オクサ(옥사)、ノバン(노방)。冬は雲紋緞(운문단)、貢緞(공단)、桃榴佛手緞(도류불수단)などの緞(단)の種類が使われます。

このなかでチョガッポ(조각보; 注1)に多く使われる布からまとめたいと思います。

日本人が好きなハンラ(항라)は、紗(사)の種類の布と同様に、人によって作り出された布といえます。

絹糸4筋が1組となって織られた布で、かすみ網(새그물;注2)のような布だと言われることがあります。横糸数筋の平織りに縦織りを1度ねじ込み、再度平織りをすることで、規則的に繰りかえす横線の模様が表れる織物となります。

模様がないハンラは「ミンハンラ(민항라;無紋亢羅)」
模様があるハンラは「ムンハンラ(문항라;紋亢羅)」
シルクを沢山入れて織ったハンラは「タンハンラ(당항라;唐亢羅)」と呼ぶこともあります。

新羅時代(신라시대;注3)にハンラの製作が活発になり、冠帽や衣服によく使われたといわれています。

(幽の補足説明)
注1;韓国では、余った端布(조각)をつなぎ合わせたパッチワーク作品のことをチョガッポ(조각보)といいます。日本に誤って広がってしまったポジャギ(보자기)という言葉は、こちらではもともと「風呂敷」を意味する言葉です。つまり物を包んで運ぶ大きな布なら、パッチワーク作品でなくても全て「ポジャギ」というわけです。日本には間違った言葉が先に流入し、定着してしまったようです。

注2;かすみ網(새그물)とは、細い糸で編んだ網を空中に渡して、野鳥を捕らえる道具です。

注3;新羅時代(신라시대)とは、三国時代に朝鮮半島の南にあった新羅が、7世紀中ごろに半島全土を統一した時代を指します。10世紀に高麗という国家に滅ぼされるまで続きました。首都は金城(現在の慶州)で、この都市は韓国の古都といわれ、日本の京都のような位置づけにある都市です。


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[ 2012/02/17 10:12 ] ポジャギ 韓国の布 | TB(0) | CM(4)

少々遅れましたが…

バレンタインデイ03

2月14日は韓国でもバレンタインデーでした。

皇帝クラウディウス2世は、軍人たちの軍規の乱れを憂い、男性をより多く軍隊に入隊させようと結婚を禁止しました。それなのにローマカトリック教会の聖バレンティヌス主教は、その命を破り、秘密で結婚をさせたのですが、見つかって殉教してしまいます。その日を記念した日がバレンタインデーというのが一般的です。

けれども西洋では鳥たちが交尾を始める日が2月14日だったから、それを記念した…という人もいるそうです。

バレンタインデイ01

2月14日はソウル・ナショナルシンフォニー・オーケストラが主催する「お喋りなチョコレートコンサート」へ長男と二人で行きました。

進行役の語りがあったため、より面白く観賞することができました。

バレンタインデイ02

ところで、日本人のお弟子さんSさんが、わざわざ私にチョコレートを送ってくれました。しかし、あまりにも可愛いチョコのため食べられそうにありません。日本のお菓子は本当に細工が細かく宝石のようです。

Sさん、どうも有難う。けれども来年は私などには気を使わず、素敵な男性にあげて下さいね。

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[ 2012/02/16 10:11 ] 雑談(その他) | TB(0) | CM(2)

ダムル工房について

ダムル工房18
↑ ダムル工房ポジャギ部屋

何故か本日もゴーストライターが出ばって記事を書いています…(苦笑)。

本日は李賢淑先生が経営されている韓国伝統工芸工房・ダムル工房についてご紹介します。

場所は小劇場が密集している文化の街、大学路にあります。

大学路の中でも梨花洞マウルに工房はありますが、この一帯は数年前から「梨花路上美術館」プロジェクトが進行していて、マウルの至るところに面白い壁画やオブジェが沢山あります。

ダムル工房01
ダムル工房02
ダムル工房15
ダムル工房16
ダムル工房17
↑ 梨花路上美術館プロジェクト

休日になると沢山の韓国人が高そうなカメラ片手に、壁画やオブジェを探すデートスポットなんですよ!!

ダムル工房06
↑ 工房の左側(手まり部屋)

李先生が大学路にダムル工房を開いたのは2003年6月1日のこと。

工房を開くキッカケは一番弟子の日本人、福岡ぱらんまだんKanaさんと下関Mineさんの2人だったそうです。

2人から「ポジャギを学びたい」という要請を受けた李先生は、最初大学路にあった息子さんのアパートで教えはじめたんだとか…。

けれども一人暮らし用の部屋ではかなり不便だったこともあり、アパートの近所でずっと空家だったこの場所を借りることにしたそうです。(あとは李先生の作った作品が自宅スペースをかなり圧迫しはじめたのも大きな理由のひとつらしい…(笑)。)

ダムル工房07
↑ 工房の右側(ポジャギ部屋)

始めた当初は左側の手まり部屋だけだけでした。けれども1年後の2004年に、隣の空室も借りることにしてポジャギ部屋を作り、現在の2部屋あるダムル工房になりました。

工房へは地下鉄4号線恵化駅(혜화역)2番出口で降りて下さい。そして駱山公園(낙산공원)に向かって下さい。

ダムル工房12
↑ 2番出口を降りるとすぐ目の前にあるマロニエ公園(これは初夏の風景)

ダムル工房03
↑ カフェ・ルーシャ

するとルーシャ(르샤)という白壁のカフェが見えてくるはずです。

ここは李先生と同じく宮中飲食研究院の会員の方が経営されている大学路では老舗的存在のカフェです。

暖かくなると、この建物の前でファッション誌の撮影をしているのをよく見かけます。

ダムル工房04
↑ ルーシャと不動産屋に挟まれた坂道

ルーシャと不動産屋にはさまれた駱山公園へ行く坂道を上がって行きます。その坂の途中、右手にダムル工房があります。

ダムル工房05
↑ ダムル工房の看板

大学路は小劇場、カフェ、食堂、ほとんどの韓国コスメ店(←明洞より人が少なくて商品をゆっくり見ることができます!!)、駱山公園の城壁などなど、魅力的な場所が沢山あります。

大学路へいらした際は、ついでにダムル工房へも遊びに来て下さい。

ナクサン公園01
↑ 駱山公園の城壁(11月の風景) 

ナクサン公園02
↑ 駱山公園(11月の風景)

ダムル工房13
↑ 大学路の繁華街(11月の風景)

あ、ちなみに幽のお勧めスポットは2011年10月末にできた「スローガーデン(Slow Garden)」大学路店です~(^0^)。

ダムル工房14
↑ スローガーデンのアイスクリームワッフル

スローガーデンは三清洞でワッフルが美味しい店ってことで有名ですよね。ここのワッフルを食べてしまうと、他のところでワッフルはもう食べられません(笑)。

それがついに大学路にもやって来たんです!!

もうお客さんでイッパイのうえ、通うのに微妙に不便な三清洞に行かなくても、ここでワッフルが食べられるようになったので、とっても嬉しい~~!!!

ダムル工房08
ダムル工房09
↑ 手まり部屋内部

ダムル工房10
ダムル工房11
↑ ポジャギ部屋内部

それでは、いつかダムル工房でお会いしましょう~(^0^)/~~。

ダムル工房19
↑ ダムル工房の地図

(2日間にわたり、ご購読有難うございました!!幽談)

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[ 2012/02/15 10:28 ] ダムル工房の説明 | TB(0) | CM(14)

『伝統文化の香り』出演

テレビ01
テレビ02
↑ 韓国TBS『伝統文化の香り(전통문화의 향기)』
「閨房の美しさ、手まりとポジャギ」
(규방의 아름다운 멋, 색실공과 조각보)

本日はゴーストライターが出ばって記事を書いてます(笑)。

韓国TBS放送で2009年2月25日に放送された『伝統文化の香り(전통문화의 향기)』No.46に李賢淑先生が出演されました。もう4年前の話になるのですねぇ~。月日が経つのは早いものです。

テレビ04
テレビ05

放送は韓国語ですが、李先生の手まり作品やポジャギ作品が多数紹介されているので、ポジャギを勉強されている方には参考になるのでは…と思い掲載することにしました。

このシリーズは全52話で、韓国伝統建築や伝統工芸にスポットを当てた約10分程度のミニ番組です。他にも韓服やメドゥプ、民俗人形、刺繍、民画などなど伝統工芸に関心がある人ならば見ごたえがある番組です。幽も他の番組を色々見ています。

韓国放送界のスゴイところは、例え見たいテレビ番組を逃しても、次の日にはその放送局の番組サイトで見れてしまうところです。確かにテレビに比べれば小さい画面ではありますが…。日本でも早くこういうシステムになってくれれば、ソウルにいても日本の番組が見れるのになぁ~。無理かな、やっぱり…。

他の番組にも関心がある人は、下のサイトに接続し[다시보기]の欄にある[VOD]をクリックすれば見ることができます。ちなみに李先生は46話に出演です。

↓   ↓   ↓ (こちらをクリック!!)
韓国TBS放送『伝統文化の香り』

放送局によっては、会員にならないと見られない場合もありますが、この韓国TBSは会員にならなくても見られるようになっています。

テレビ03

李先生に当日の撮影秘話を聞いてみたところ…。
「10分のミニ番組なのに撮影には8時間もかかった。撮影のキッカケは番組制作者が駱山公園(낙산공원)の城壁についての番組を作るためにやって来た時、ダムル工房を偶然見つけたかららしい。4年前は一番太っていた時なので、今観るとちょっと恥ずかしい…。」とのことです(笑)。

10分くらいの番組なので、是非見てみてください。

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[ 2012/02/14 10:38 ] ポジャギ | TB(0) | CM(3)

飯床(반상)について

9皿飯床
↑9皿飯床(9접반상)[NAVER出典画像]

最近の韓国でも、現代人たちは忙しいようで、長く続いてきた慣習が忘れられているようです。そのためかは分かりませんが、飯床(반상)について聞かれることが多くなったのでまとめてみたいと思います。

飯床とは、ご飯とそれに合うおかずを準備して、食卓を整えることをいいます。同じ意味ですが、王ならばスラサン(水刺床;수라상)、年寄りはチンジサン(진짓상)、子どもはパッサン(밥상)と呼ばれます。

一般的に3・5・7・9チョプ(첩)パンサン(반상;飯床)が基本です。チョプ(첩)とはお皿を意味し、おかずを皿に盛り付け、その皿の数によりそれぞれの飯床に名前がつけられています。

↓3皿飯床(3첩반상)[NEVER出典画像を一部加工]
パプサン01

↓5皿飯床(5첩반상)[NEVER出典画像を一部加工]
パプサン02

↓7皿飯床(7첩반상)[NEVER出典画像を一部加工]
パプサン03

皿の数が奇数なのは、奇数は陽数として発生や成熟を意味し、吉数と考えられたためです。

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ノクトゥチヂミ(緑豆チヂミ)

ノクトチヂミ01

ノクトゥチヂミ(녹두지짐)は韓国ではピンデトック(빈대떡)と呼ぶのが標準です。他にもピンジャトック(빙자떡)と呼ばれることもあります。

ピンデトックは祭祀床(제사상;法事料理)や交子床(교자상;季節行事の料理)などで、炒めた牛肉を高く積み上げる時、下に敷き詰めるために作られていました。そしてその残りを貧しい人たちに振舞っていたことから、貧しい人が食べる料理と考えられてきました。しかし今ではひとつの料理として独立し、美味しい料理という位置を獲得しています。

祭祀床
↑祭祀床(NAVER画像出典)

最近でも雨の降る日に東大門市場に行けば、マッコリを飲みながらピンデトックを楽しむ人たちが沢山います。
(幽談;韓国人は雨が降るとピンデトックを作り、マッコリを飲む風習が残っています。昔の農村社会からの慣習ですが、現代人でも雨が降ると「今日はピンデトックを食べなくては…」という気持ちになるそうです。)

韓国の歌でも「お金がないなら、家に帰ってピンデトックでも食べて…」と歌われるほどですが、今では緑豆が非常に高価になってしまい、とても安い料理とは言えません。特別な日という雰囲気を出すために、必ず出される料理のひとつに変わってしまいました。

また地方ごとに名称が違います。黄海道(황해도)では「マップチ(막붙이)、平安道(평안도)ではノクトゥチヂミ(녹두지짐)と呼ばれます。

それでは、我が家のノクトゥチヂミの作り方を紹介します。

ノクトチヂミ02
(ノクトゥチヂミの作り方)
材料;緑豆、焼いたキムチ、牛肉のミンチ、コサリ(韓国ワラビ)、トラジ(韓国桔梗)、ねぎ、ニンニク、塩少々

1) 緑豆を水でふやかして、挽きます。
2) 炒めたキムチと全ての材料を細かく切って、緑豆を挽いたものと混ぜます。
3) 油をひいたフライパンに、お好みの大きさで両面を焼けば出来上がりです。

各家庭で作り方は違いますが、我が家ではこのように作ります。しかし実際の平安道地方のノクトゥチヂミは緑豆だけを挽いて、祭祀床に出しています。

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手まりについて

てまり完成品写真

手まりは日本でもそうでしょうが、昔は新年に1年の福を願って作られたものでした。また婚礼や出産の時に祝福の意味を込めて送りあったともいわれています。

三国時代(注1)には綿糸で手まりを作り、遊んでいたと伝えられています。

針を進める場所が全て決まっているので、ちょっとでもボケッとしていたりすると作品が台無しになることもあります。

他のことを考えず、ただ黙々と針が進む先だけを見ていなければ作り出せない手まりの美の世界を考えると、自分の人生もこうありたいな…と思うことがあります。

そして丸い玉をいつも扱いながら長い時間を過ごして来たことで、昔は角張っていた性格も少しは穏やかになったような気がします。

これは色使いにも表れていると思います。以前は好きな色と嫌いな色を分けることが多かったのですが、最近ではどんな色でも選ばないように心がけています。それよりも「どうしたら調和させることができるのかを考えること」が最も重要なことなのだと考えるようになりました。

自然が作り出した色は全て美しいと思います。沢山の色を調和させるように、色糸がいつもまっすぐに1つの道だけを行くように、全ての人がお互いを思いやれるようにと願いながら、いつも手まりを作っています。

(手まりの作り方)
材料:スチロール芯、綿、針、綿糸、各種色糸

てまり作成法01
1) スチロール芯に綿をつけ、綿糸を幾重も巻きつけて綺麗な球体を作ります。
(幽談:これ李一家の男性方も上手いですよねぇ~。初めて見たときビックリしました!綺麗な球体にするのが初心者には難しいんですけどね…。)

てまり作成法02
2) 球体に巻尺で8等分に分けた後、さらに6等分します。

てまり作成法03
てまり作成法04
てまり作成法05
てまり作成法06
3) 8面に色糸でY字を作るように糸を配置すれば出来上がり。

あとはそれぞれの色糸を組み合わせて刺繍して行けば色とりどりの手まりを作ることができます。参考として、手まりの基本となる8等分6面を作る方法が、ダムル工房のカフェに詳しく掲載されているのでご覧下さい。
(幽談:右側にダムル工房のカフェがリンクされています。)

(幽の補足説明)
注1;三国時代(삼국시대)とは紀元前1世紀から紀元後7世紀ころまで、北の高句麗、南の新羅、百済という3つの国が並存した時代のことをいいます。(但し、日本の朝鮮史学会では4世紀から7世紀ごろまでの時期を指します。)

百済は日本史にも登場する国なので、ご存知の方も多いと思います。特に中学校の日本史テストでよく出題される663年の白村江の戦いは有名ですよね。この戦いで新羅に敗れた百済人の多くは日本に渡来人としてやって来て、日本古代国家の建設に大きな役割を果たすことになります。

有名な話では、日本語の「くだらん」という言葉は「百済にないものは大したことではない(つまらない)」というところから生まれたと言いますもんね。

昔から日本と朝鮮半島はとても深い繋がりがあったことを教えてくれる史実です。


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[ 2012/02/11 10:02 ] 手まり | TB(0) | CM(5)

チャプチェ(雑菜)の話

チャプチェ02

チャプチェ(雑菜)は朝鮮王朝時代にイチュン(이층)という人物が王に献上した料理と言われています。王がその味をとても気に入ったため、王の関心を得て戸曹判士(注1)にまで登りつめたという話もあるほどです。

チャプチェは1670年『飲食知味方(음식디미방)』(注2)という書籍の記録が最古の文献といわれ、正祖大王(注3)が顕隆園(注4)で行う行事内容を整理した『園行乙卯整理儀軌(원형을묘정리의궤)』に記載されています。

当時は現在使われているタンメンを使っていませんでした。けれども1912年に中国のタンメン技術を学んだ日本人が、平壌にタンメン工場を建て大量生産をするようになり、チャプチェにタンメンを使うようになったといいます。

またチャプチェは慶尚道の郷土料理でもありますが、見た目より手間がかかる料理の代表と言われているからか、日常的に作って食べるというよりは何か特別なことがあった日に食べたと言われています。

(チャプチェの作り方)

チャプチェ01
↑材料:牛肉、シイタケ、玉ねぎ、人参、ホウレン草、タンメン、錦糸卵
ヤンニョム(調味料):ごま油、ニンニク、生姜、ねぎ、醤油、ごま塩、胡椒

1) 牛肉とシイタケを細切りにします。
2) 玉ねぎと人参も細切りにして、炒めます。
3) ホウレン草はゆでた後、塩とにんにくを入れて和えます。
4) タンメンはゆでてから、醤油と水を少しいれて引っ張りながら混ぜます。
5) その他の材料を全部入れて、ごま油と胡椒を入れて混ぜ合わせます。

後はお好みの器によそって食べて下さい。

(幽の補足説明)
注1;戸曹判士(호조판사)とは戸曹判書という高麗時代からある官庁の長官の役職です。主に国家財政や税金に関係する仕事をする部署で、現在の日本なら財務省の大臣が一番近い役職でしょうかね。

注2;『飲食知味方(음식디미방)』とは朝鮮王朝後期に安東地方にいた鄭某さんの奥さんだった安東張氏(1598~1680)という女性が書き残した料理書です。娘や嫁に家の味を伝えるために書いたそうです。146項目にもわたる料理法が書き残されているだけでなく、ハングルで書かれた最初の料理書でもあり、当時の朝鮮半島に住む人々が何をどうやって食べていたのかを知らせてくれる貴重な史料として有名です。

注3;正祖大王(정조대왕)は、現在NHKで深夜放送されている「イサン」を見ている人なら知っているでしょうか??そのドラマの主人公です(笑)。朝鮮王朝第22代目の王として、復興期を担った天才君主と言われた人物です。お父さんが殺されちゃうのを若くして目撃したりと、結構波乱万丈な人生を送った王様です。

注4;顕隆園(현륭원)とは王陵の名前です。正祖が政争で敗れて非業の死を遂げた父を水原のこの地に移したのが始まりといわれます。現在では水原の華城と呼ばれています。世界文化遺産に登録されているので知っている人もいるのではないでしょうか??日本人観光客も沢山訪問している観光地になっています。近くにある水原カルビのお店が美味しかったなぁ~(笑)。


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プロフィール

ダムル工房

Author:ダムル工房
日本人ゴーストライターが書く李賢淑先生の徒然雑記。

問い合わせメール先
damurukobo.pojagi0309@gmail.com
※「docome.ne.jp」のメールアドレスでは、何故かこちらから返信ができません。申し訳ありませんが他のメルアドから問い合わせして下さい。ご協力宜しくお願いします。
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