ポジャギと伝統料理の文化散策

ソウルの大学路で伝統工芸工房・ダムル工房を経営し、韓国宮中飲食研究院の郷土料理講師でもある李賢淑先生が毎日の生活のなかで感じた徒然雑記を日本語で紹介します。(たまに…、いや最近は結構な頻度でゴーストライターのダムル工房日記になることも…苦笑)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

韓国の布~ノバン~(再録)

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

前回のパヌチル技法の再録同様に、韓国の布についても新規の生徒さんから質問が相次いでいるそうです。

よって、常連の生徒さんには申し訳ありませんが、再度韓国の布シリーズも再掲載させて頂きます。

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓

ノバンのチョガッポ01
↑ 李先生の生徒さんsono氏に写真を借用

(幽談)李先生にとっては、「ノバンは裏地!」という感覚をどうしても拭い去るのが難しく、ノバンの作品はほとんど作ったことがないのだそうです(爆)!!

そのため、今回「韓国の布シリーズ」を続けるにあたり、sono氏に写真提供の協力をお願いしました…。sono氏、コマウォ~!!

既成概念って本当に打ち破るのは難しいですね…(苦笑)。


ノバンのチョガッポ02
↑ ノバンの作品(もちろんsono氏製作)

日本のポジャギ作家さんの間ではステンドグラスのような透け感に人気があるノバン(노방;老紡)です。

ノバンはミョンジュ(明紬)に属し、正式名称はノバンジュ(노방주;老紡紬)といいます。

朝鮮王朝時代末期の絹織物中、最も一般的に使われた布です。

ノバンのチョガッポ03
↑ ノバンの作品(これもsono氏製作)

大衆的な絹織物といえ、宮中では模様がない明紬は忌服(喪の間に着る服)に使用するとして、日常的には着ることがなかったと伝えられています。

また遺物の中に男性の明紬の上着が出土していますが、この時もノバンは基本的に裏地として使われていました。

ノバンのチョガッポ04
↑ ノバンの作品(最後にsono氏製作、コマウォ~^0^)

ノバンジュのことを今日では省略してノバンといいますが、高級品は美しい配色で染色をしたり、絵を描いたり、刺繍を入れたりして、主に夏の女性服の布地として使われています。

比較的低い等級のノバンは、基本的には韓服の裏地として使います。

彩色ノバン
↑ 彩色を施したノバン

ノバンはとても薄い布地であるだけでなく、独特の光沢がある布です。

そのため一重で衣服を作るよりも、二重に布地を重ねて作ることで、水や鏡に映る影の動きのような模様を作り出すことができ、夏の衣服として涼しげな効果を与えることができます。

ノバンの端切れ
↑ ノバンの端切れ

チョガッポ作品としては、簾などに非常に人気があります。

夏にノバンでチョガッポの簾を作り、窓にかけることで、強い日差しに一時の美しさと涼しさを感じさせてくれると思います。

↓ ブログ村のポジャギカテゴリーに参加しました。クリックして頂けると李先生のモチベーションが上がるようです(笑)!!
にほんブログ村 ハンドメイドブログ ポジャギへ
にほんブログ村
スポンサーサイト
[ 2013/12/16 10:17 ] ポジャギ 韓国の布 | TB(-) | CM(0)

韓国の布~モシ~(再録)

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

前回のパヌチル技法の再録同様に、韓国の布についても新規の生徒さんから質問が相次いでいるそうです。

よって、常連の生徒さんには申し訳ありませんが、再度韓国の布シリーズも再掲載させて頂きます。

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓


モシの生地
↑ モシの生地

モシ(모시;紵)は、別名チョ(저;紵)、チョマ(저마;紵麻)、チョポ(저포;紵包)などとも呼ばれ、大麻や荢麻から剥がした繊維を糸にして織った布地のことをいいます。

チョマの畑
↑  荢麻の畑[NAVER出典画像]

チョマ
↑  荢麻[NAVER出典画像]

三国時代の百済にて、ある老人が夢枕に荢麻を偶然みたことから、この植物が発見されたという言い伝えが残り、それを由来として考えると実に1500年の歴史をもつ繊維ということができます。

ソウル経済新聞の記事
↑  荢麻から皮を剥がす作業(ソウル経済新聞2011年6月15日)

モシの質感はザラザラしており、主に夏の生地として使用されます。

モシの製造には非常に手間がかかり、複雑な工程を経なければなりません。

そのため大量に作ることができず、現在は中国をはじめとした外国からモシの生地を輸入して、染色だけを韓国で行うというのが基本です。

モシの生地色々
↑ モシの生地いろいろ

韓国国内でモシの生産地として有名なのは忠清南道の韓山という地方です。

韓山とは忠清南道舒川郡一帯の昔の地名ですが、ここで生産されるモシは手織りのモシの中で、古今東西を通して最も軽く薄いモシと言われています。

現在でも、モシの現代化と多様化を追及し、新しいモシの故郷にしようという試みから、毎年「韓山モシ祭り」が開催されています。

韓山モシ祭り
↑ 韓山モシ祭り(参加者がモシを織る体験をすることができる)


「韓山モシ祭りHP(韓国語)」(←クリック!!)


韓山モシの品質の高さを伝える有名な逸話があります。

中国の「全曾詩註(전승시주)」という書に、薛瑤英(설요영)というとても体が細くて、7世紀の唐時代を代表する美しい女性が登場します。

しかしこの女性はあまりにもかよわいため、普通の衣服を着るとその重さで体を支えることができなかったのだそうです。

そして彼女のために、世界中を探して、ようやく軽い布地を手に入れるのですが、その布地こそが、韓山モシだったというのです。

モシのコースター
↑ モシのコースター

他にも7~10世紀の新羅時代の記録には、モシのことを、まるで朝露のような布であるという意味のチョハジュ(조하주)や、ぽうっと光っているように見えるほど美しいというオマジュ(어마주)という言葉で表現したといわれています。

モシの花瓶敷き
↑ モシの花瓶敷き

10~14世紀の高麗時代にもモシに関する逸話が残っています。

第25代目の高麗王であった忠烈王の時代、ある尼僧がモシ1巻を手ずから織って、王に献上しました。

そのモシの織り目はとても細く、まるで蝉の羽根のように軽く、そのモシを手にしてもまるで重さを感じないほどの素晴らしい出来だったとのこと、またその生地に花柄を施したら、その花がまるで生きているような美しさだったという記録が残されているそうです。

通常この文献は当時の韓国人の手仕事技術の高さを証明するものとして、よく引用されますが、こういうところにもモシが登場するのです。

モシを使った韓紙工芸
↑ モシのチョガッポを貼り付けた韓紙工芸

もちろん朝鮮王朝時代にもモシについての話が沢山残されています。

例えば英祖・正祖(※ドラマ「イサン」の主人公)の時代から、王が「水刺を召し上がる(수라를 젓수신다)=食事をする」時、軟粉紅(연분홍)色のセス(세수)を使ったという記録です。

このセスというのは赤ちゃんのよだれ掛けのようなもので、王の衣服を食事で汚さないために使われる前掛けのようなものを指します。この前掛けの材質がモシであったといわれています。

さらに王や大妃が病気になると、テチュチョ(대추초)とよばれるナツメを砂糖で煮込んだ菓子や、センラン(생란)という生姜をすり潰して砂糖で煮込んだ菓子を出したのですが、それらの菓子2~3個と一緒に、白いモシで作った手ぬぐいも一緒に出すことになっていたそうです。

テチュチョ
↑ テチュチョ

他にも宮殿には僕伊内人(복이나인)という王宮で王や大臣に使える下人がいたのですが、彼女たちはスカートの前裾を引きずらないように上にあげて縛り、その上に白いモシのエプロンを着ていたとのことです。

内人のエプロン
↑ 内人のエプロン姿(MBCドラマ大長今より)

このような様々な文献に記録が残されているように、モシは朝鮮半島に住む私達の日常生活の様々な場面において、なくてはならない生地であったことを伺い知ることができると思います。



<お知らせ>

埼玉TK氏20131213
↑ 本日、ダムル工房短期集中修行中最終日の埼玉TK氏がたずさわったプラネタリウム作品について告知します。

「ノーマン・ザ・スノーマン~北の国のオーロラ~」(←クリック!!)

埼玉TK氏は主人公の少年やお母さん、サンタ叔父さんなどの人形衣装を担当されたそうです!!

何と小さな衣装を作るのに、ポジャギの技術が相当に役に立ったと仰ってマシタ!!オドロキ!!

またメインページにあるスノーマン製作中の主人公がかぶる毛糸の帽子は、昨年の冬にソウルで買った帽子を参考に縮小して作ったのだとか!!

現在は東京・池袋のサンシャインシティにあるプラネタリウムでの上映ですが、順次全国のプラネタリウムに拡散していくそうです!!

もしお近くのプラネタリウムにやって来ることがありましたら、是非観に行ってみて下さい!!

幽の故郷には世界最大級のプラネタリウムがあるのですが、早くそこで上映してくれないかなぁ~。

それでは、埼玉TK氏~!!ダムル工房の短期修行、お疲れサマでした!!

気をつけてお帰りになって下さいね!!(^0^)/~~~

↓ ブログ村のポジャギカテゴリーに参加しました。クリックして頂けると李先生のモチベーションが上がるようです(笑)!!
にほんブログ村 ハンドメイドブログ ポジャギへ
にほんブログ村
[ 2013/12/13 10:46 ] ポジャギ 韓国の布 | TB(-) | CM(0)

韓国の布~チンジュサ~(再録)

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

前回のパヌチル技法の再録同様に、韓国の布についても新規の生徒さんから質問が相次いでいるそうです。

よって、常連の生徒さんには申し訳ありませんが、再度韓国の布シリーズも再掲載させて頂きます。

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓

韓国の布04チンジュサ
↑ チンジュサを使った作品

チンジュサ(진주사;眞珠紗)とは、サ(사;紗)の種類のひとつです。

2本の絹糸をねじり合わせ綾織りにした布です。カプサ(갑사;甲紗)やクッサ(국사;菊紗)より透明感があり、初夏の布地と言われています。

チンジュサ02
↑ チンジュサ

紗の織り方で、六角形の模様を連続させ布全体に織り込んでおり、その模様が真珠を置いたように見えることからチンジュサと名付けられました。

しかし、つい最近までは作られていませんでした。

何故ならチンジュサは織るのにとても手間がかかるため、布地の製造者が自然に織らなくなり、消えてしまったからです。

スンイン02
↑ スンイン

けれども慶尚道地方の墓から出土したミイラに付着していた布地を復元したことがキッカケとなり、再度作られるようになりました。

他にもスンイン(순인;純仁)と呼ばれる布地がありますが、これもチンジュサと同じような背景を持った布といえます。

スンイン01
↑ スンインとオクサの刺繍を使った作品


<お知らせ>

埼玉TK氏20131210
↑ 現在、ダムル工房にて短期集中修行中の埼玉TK氏がたずさわったプラネタリウム作品について告知します。

「ノーマン・ザ・スノーマン~北の国のオーロラ~」(←クリック!!)

埼玉TK氏は主人公の少年やお母さん、サンタ叔父さんなどの人形衣装を担当されたそうです!!

何と小さな衣装を作るのに、ポジャギの技術が相当に役に立ったと仰ってマシタ!!オドロキ!!

またメインページにあるスノーマン製作中の主人公がかぶる毛糸の帽子は、昨年の冬にソウルで買った帽子を参考に縮小して作ったのだとか!!

現在は東京・池袋のサンシャインシティにあるプラネタリウムでの上映ですが、順次全国のプラネタリウムに拡散していくそうです!!

もしお近くのプラネタリウムにやって来ることがありましたら、是非観に行ってみて下さい!!

幽の故郷には世界最大級のプラネタリウムがあるのですが、早くそこで上映してくれないかなぁ~。

↓ ブログ村のポジャギカテゴリーに参加しました。クリックして頂けると李先生のモチベーションが上がるようです(笑)!!
にほんブログ村 ハンドメイドブログ ポジャギへ
にほんブログ村
[ 2013/12/12 10:05 ] ポジャギ 韓国の布 | TB(-) | CM(3)

韓国の布~ヤンダン~(再録)

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

前回のパヌチル技法の再録同様に、韓国の布についても新規の生徒さんから質問が相次いでいるそうです。

よって、常連の生徒さんには申し訳ありませんが、再度韓国の布シリーズも再掲載させて頂きます。

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓

ヤンダンの作品
↑ ヤンダンを使用した作品
(韓国のスゴロク遊びユンノリ[윶놀이]をヤンダンで再現した作品)

タン(단;緞)とは銀糸や色糸で色々な模様を入れ、分厚く織り上げた高級な絹織物のことをいいます。

分厚い布地であることから、主に冬の布地として使用されてきました。

ヤンダン
↑ ヤンダンで作ったチョガッポ作品

もともとヤンダン(양단;洋緞)という言葉は、朝鮮半島が西洋諸国と交流するようになった時代に生まれました。

つまり輸入されたイギリス産の絹織物を、それまであった国内産の絹織物と区別するために作られた言葉だったのです。

けれどもいつのまにか本来あった意味が失われ、現在では模様が入ったタン(=紋緞)を総称する言葉に変化してしまいました。

ウムンダン
↑ ウンムンダン

模様がないものをコンダン(공단;貢緞)、雲の模様があるものをウンムンダン(운문단;雲紋緞)などとも呼びます。

ソモクムンタン
↑ ソモクタンムンタン

また桃花・ザクロ・仏手柑(注1)などの模様があるものをトリュブルスムンダン(도류불수문단;桃榴佛手紋緞)、蓮花・牡丹花の模様があるものをハファモランタン(하화모란단;荷花牡丹緞)、笑牡丹(注2)の模様があるものをソモクタンムンタン(소목단문단;笑牡丹紋緞)などと呼びます。

他にも沢山の紋様があり、紋様ごとに名前が付けられています。

(幽の補足説明)
注1;仏手柑(ブシュカン)とはミカンの一種です。

果実の形が手の指の形をしていることからこのような名が付けられたといいます。

インド産の果物なのですが、果実が少ないため生食はせず、砂糖漬けにしたものを食べます。

注2;笑牡丹とは、シャクヤク(芍薬)の花のことをいいます。


ブシュカン
↑ ブシュカン[NAVER出典画像]

シャクヤク
↑ シャクヤク[NAVER出典画像]



<お知らせ>

埼玉TK氏20131210
↑ 現在、ダムル工房にて短期集中修行中の埼玉TK氏がたずさわったプラネタリウム作品について告知します。

「ノーマン・ザ・スノーマン~北の国のオーロラ~」(←クリック!!)

埼玉TK氏は主人公の少年やお母さん、サンタ叔父さんなどの人形衣装を担当されたそうです!!

何と小さな衣装を作るのに、ポジャギの技術が相当に役に立ったと仰ってマシタ!!オドロキ!!

またメインページにあるスノーマン製作中の主人公がかぶる毛糸の帽子は、昨年の冬にソウルで買った帽子を参考に縮小して作ったのだとか!!

現在は東京・池袋のサンシャインシティにあるプラネタリウムでの上映ですが、順次全国のプラネタリウムに拡散していくそうです!!

もしお近くのプラネタリウムにやって来ることがありましたら、是非観に行ってみて下さい!!

幽の故郷には世界最大級のプラネタリウムがあるのですが、早くそこで上映してくれないかなぁ~。

↓ ブログ村のポジャギカテゴリーに参加しました。クリックして頂けると李先生のモチベーションが上がるようです(笑)!!
にほんブログ村 ハンドメイドブログ ポジャギへ
にほんブログ村
[ 2013/12/11 10:34 ] ポジャギ 韓国の布 | TB(-) | CM(0)

韓国の布~オクサ~(再録)

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

前回のパヌチル技法の再録同様に、韓国の布についても新規の生徒さんから質問が相次いでいるそうです。

よって、常連の生徒さんには申し訳ありませんが、再度韓国の布シリーズも再掲載させて頂きます。

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓

オクサ作品
↑ オクサで作った作品

一般的にジュ(주;紬)と呼ばれる布には2種類あります(注1)。

ひとつはミョンジュ(명주;明紬)、もう一つはセンミョンジュ(생명주;生明紬)です。

ミョンジュの布
↑ ミョンジュで作ったチョガッポ作品

シルク糸にはセリシン(sericin)という動物性たんぱく質の保護膜が含まれているのですが、それを除去した糸で織ればミョンジュとなります。

柔らかい手触りの布になり、冬の韓服に使用されます。

それに対して、このセリシンを除去せずに織られた布をセンミョンジュと呼びます(注2)。

ザラザラした手触りになってしまいますが、涼しげな風合いを持つ布になります。

オクサ(옥사;玉紗)はセンミョンジュのひとつと言えます。

オクサの布
↑ オクサで作ったホッポ作品

オクサは2匹以上の蚕が1つの繭を作ったものだけから得た絹糸で織った布です(注3)。

糸の太さが一定でないことから、光沢もなく生地に不規則な筋のようなものが表れます。

けれどもその不規則な折り目こそが、この布に独特の風合いを与えています。

涼しげな透明感のあるホッポ(一重)作品を製作する時によく使う布です。

(幽の補足説明)

注1;ジュ(주;紬)というのは繊維学的な分類を指しています。

簡単に言えば織り方の違いによって幾つかに分類されているのです。

他にも今まで紹介してきた中では、ハンラのラ(라;羅)や、オクサ・スコサなどのサ(사;紗)なども織り方によって名前が付けられているわけですが、他にも覚えきれないくらい色々あります(苦笑)。

他にポジャギでよく聞くのはヤンダンなどのダン(단;緞)ですかね?

もっと詳しく知りたい人は繊維学辞典のようなものを調べれば分かります。日本のものでもOKだと思います。

注2;但し製品によってセシリンを取り除いたものとを混ぜる場合もあります。

注3;これも一般的な繭と混ぜ合わせる場合もあります。

つまり、そういう微妙な違いが会社ごとに同じ名前が付けられていても手触りや質感の差異となって表れていると考えて下さい。




<お知らせ>

埼玉TK氏20131210
↑ 現在、ダムル工房にて短期集中修行中の埼玉TK氏がたずさわったプラネタリウム作品について告知します。

「ノーマン・ザ・スノーマン~北の国のオーロラ~」(←クリック!!)

埼玉TK氏は主人公の少年やお母さん、サンタ叔父さんなどの人形衣装を担当されたそうです!!

何と小さな衣装を作るのに、ポジャギの技術が相当に役に立ったと仰ってマシタ!!オドロキ!!

またメインページにあるスノーマン製作中の主人公がかぶる毛糸の帽子は、昨年の冬にソウルで買った帽子を参考に縮小して作ったのだとか!!

現在は東京・池袋のサンシャインシティにあるプラネタリウムでの上映ですが、順次全国のプラネタリウムに拡散していくそうです!!

もしお近くのプラネタリウムにやって来ることがありましたら、是非観に行ってみて下さい!!

幽の故郷には世界最大級のプラネタリウムがあるのですが、早くそこで上映してくれないかなぁ~。

↓ ブログ村のポジャギカテゴリーに参加しました。クリックして頂けると李先生のモチベーションが上がるようです(笑)!!
にほんブログ村 ハンドメイドブログ ポジャギへ
にほんブログ村
[ 2013/12/10 10:02 ] ポジャギ 韓国の布 | TB(-) | CM(0)

韓国の布~スコサ~(再録)

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

前回のパヌチル技法の再録同様に、韓国の布についても新規の生徒さんから質問が相次いでいるそうです。

よって、常連の生徒さんには申し訳ありませんが、再度韓国の布シリーズも再掲載させて頂きます。

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓

サソンタンポ02-06

スコサ(숙고사;熟庫紗)は、縦糸は生糸、横糸は熟糸(注1)を使って織った布です。

平面部分は平織りで、紋様は斜め織りとなっており、主に円形の瓢箪の紋様が多いのが特徴的です。

春・秋用の布で、女性や子どもの韓服の材料として使われることが多いです。

チョガッポ(조각보)を作る時は、扱いやすい布であるため初心者向けの布といえます。

主にギョッポ(겹보;注2)作品を作るときに多く使用されています。

スコサ(숙고사;熟庫紗)と同類の布として、カプサ(갑사;甲紗)、クッサ(국사;菊紗)、ウンムンスコサ(운문숙고사;雲紋熟庫紗)、トリュブルスムンサ(도류불수문사;桃榴佛手紋紗)など、色々な種類があります。

(幽の補足説明)
注1;熟糸(숙사)とは生糸が繭から取り出した糸をそのまま使うのに対して、一度お湯で煮出した糸のことをいいます。

注2;ギョッポ(겹보)とは裏地があるチョガッポ作品のことを言います。

日本でポジャギは「ステンドグラスのような質感が人気で…」と紹介されることが多いようですが、あのような透明感がある技法のことは、ギョッポに対してホッポ(홑보)と呼びます。

つまり透けておらず、2枚重なっているポジャギ作品のことです。


↓ ブログ村のポジャギカテゴリーに参加しました。クリックして頂けると李先生のモチベーションが上がるようです(笑)!!
にほんブログ村 ハンドメイドブログ ポジャギへ
にほんブログ村
[ 2013/12/09 10:28 ] ポジャギ 韓国の布 | TB(-) | CM(0)

韓国の布~ハンラ~(再録)

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

前回のパヌチル技法の再録同様に、韓国の布についても新規の生徒さんから質問が相次いでいるそうです。

よって、常連の生徒さんには申し訳ありませんが、再度韓国の布シリーズも再掲載させて頂きます。

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓

韓国の布01ハンラ

韓国は四季が明瞭なため、季節に合わせて布の種類も色々あります。

春・秋はスコサ(숙고사)、チンジュサ(진주사)、カプサ(갑사)などの紗(사)の種類。

夏はモシ(모시)、ハンラ(항라)、オクサ(옥사)、ノバン(노방)。

冬は雲紋緞(운문단)、貢緞(공단)、桃榴佛手緞(도류불수단)などの緞(단)の種類が使われます。

このなかでチョガッポ(조각보; 注1)に多く使われる布からまとめたいと思います。

日本人の生徒さんが好きなハンラ(항라)は、紗(사)の種類の布と同様に、人によって作り出された布といえます。

絹糸4筋が1組となって織られた布で、かすみ網(새그물;注2)のような布だと言われることがあります。

横糸数筋の平織りに縦織りを1度ねじ込み、再度平織りをすることで、規則的に繰りかえす横線の模様が表れる織物となります。

模様がないハンラは「ミンハンラ(민항라;無紋亢羅)」

模様があるハンラは「ムンハンラ(문항라;紋亢羅)」

シルクを沢山入れて織ったハンラは「タンハンラ(당항라;唐亢羅)」と呼ぶこともあります。

新羅時代(신라시대;注3)にハンラの製作が活発になり、冠帽や衣服によく使われたといわれています。

(幽の補足説明)
注1;韓国では、余った端布(조각)をつなぎ合わせたパッチワーク作品のことをチョガッポ(조각보)といいます。

日本に誤って広がってしまったポジャギ(보자기)という言葉は、こちらではもともと「風呂敷」を意味する言葉です。

つまり物を包んで運ぶ大きな布なら、パッチワーク作品でなくても全て「ポジャギ」というわけです。

日本には間違った言葉が先に流入し、定着してしまったようです。

注2;かすみ網(새그물)とは、細い糸で編んだ網を空中に渡して、野鳥を捕らえる道具です。

注3;新羅時代(신라시대)とは、三国時代に朝鮮半島の南にあった新羅が、7世紀中ごろに半島全土を統一した時代を指します。

10世紀に高麗という国家に滅ぼされるまで続きました。首都は金城(現在の慶州)で、この都市は韓国の古都といわれ、日本の京都のような位置づけにある都市です。


↓ ブログ村のポジャギカテゴリーに参加しました。クリックして頂けると嬉しいです!!
にほんブログ村 ハンドメイドブログ ポジャギへ
にほんブログ村
[ 2013/12/06 10:15 ] ポジャギ 韓国の布 | TB(-) | CM(2)

韓国の布~ノバン~

ノバンのチョガッポ01
↑ 李先生のお弟子さんsono氏に写真を借用
(幽談)李先生にとっては、「ノバンは裏地!」という感覚をどうしても拭い去るのが難しく、ノバンの作品はほとんど作ったことがないのだそうです(爆)!そのため、今回「韓国の布シリーズ」を続けるにあたり、sono氏に写真提供の協力をお願いしました…。sono氏、コマウォ~!! 既成概念って本当に打ち破るのは難しいですね…(苦笑)。

ノバンのチョガッポ02
↑ ノバンの作品(もちろんsono氏製作)

日本のポジャギ作家さんの間ではステンドグラスのような透け感に人気があるノバン(노방;老紡)です。ノバンはミョンジュ(明紬)に属し、正式名称はノバンジュ(노방주;老紡紬)といいます。朝鮮王朝時代末期の絹織物中、最も一般的に使われた布です。

ノバンのチョガッポ03
↑ ノバンの作品(これもsono氏製作)

大衆的な絹織物といえ、宮中では模様がない明紬は忌服(喪の間に着る服)に使用するとして、日常的には着ることがなかったと伝えられています。また遺物の中に男性の明紬の上着が出土していますが、この時もノバンは基本的に裏地として使われていました。

ノバンのチョガッポ04
↑ ノバンの作品(最後にsono氏製作、コマウォ~^0^)

ノバンジュのことを今日では省略してノバンといいますが、高級品は美しい配色で染色をしたり、絵を描いたり、刺繍を入れたりして、主に夏の女性服の布地として使われています。比較的低い等級のノバンは、基本的には韓服の裏地として使います。

彩色ノバン
↑ 彩色を施したノバン

ノバンはとても薄い布地であるだけでなく、独特の光沢がある布です。そのため一重で衣服を作るよりも、二重に布地を重ねて作ることで、水や鏡に映る影の動きのような模様を作り出すことができ、夏の衣服として涼しげな効果を与えることができます。

ノバンの端切れ
↑ ノバンの端切れ

チョガッポ作品としては、簾などが断然人気があります。夏にノバンでチョガッポの簾を作り、窓にかけることで、強い日差しに一時の美しさと涼しさを感じさせてくれると思います。

↓ ブログ村のポジャギカテゴリーに参加しました。クリックして頂けると李先生のモチベーションが上がるようです(笑)!!
にほんブログ村 ハンドメイドブログ ポジャギへ
にほんブログ村
[ 2012/03/10 10:12 ] ポジャギ 韓国の布 | TB(0) | CM(0)

韓国の布~モシ~

モシの生地
↑ モシの生地

モシ(모시;紵)は、別名チョ(저;紵)、チョマ(저마;紵麻)、チョポ(저포;紵包)などとも呼ばれ、大麻や荢麻から剥がした繊維を糸にして織った布地のことをいいます。

チョマの畑
↑  荢麻の畑[NAVER出典画像]

チョマ
↑  荢麻[NAVER出典画像]

三国時代の百済にて、ある老人が夢枕に荢麻を偶然みたことから、この植物が発見されたという言い伝えが残り、それを由来として考えると実に1500年の歴史をもつ繊維ということができます。

ソウル経済新聞の記事
↑  荢麻から皮を剥がす作業(ソウル経済新聞2011年6月15日)

モシの質感はザラザラしており、主に夏の生地として使用されます。

モシの製造には非常に手間がかかり、複雑な工程を経なければなりません。

そのため大量に作ることができず、現在は中国をはじめとした外国からモシの生地を輸入して、染色だけを韓国で行うというのが基本です。

モシの生地色々
↑ モシの生地いろいろ

韓国国内でモシの生産地として有名なのは忠清南道の韓山という地方です。

韓山とは忠清南道舒川郡一帯の昔の地名ですが、ここで生産されるモシは手織りのモシの中で、古今東西を通して最も軽く薄いモシと言われています。

現在でも、モシの現代化と多様化を追及し、新しいモシの故郷にしようという試みから、毎年「韓山モシ祭り」が開催されています。

韓山モシ祭り
↑ 韓山モシ祭り(参加者がモシを織る体験をすることができる)

↓   ↓   ↓(ここをクリック!)
韓山モシ祭り(韓国語)

韓山モシの品質の高さを伝える有名な逸話があります。

中国の「全曾詩註(전승시주)」という書に、薛瑤英(설요영)というとても体が細くて、7世紀の唐時代を代表する美しい女性が登場します。

しかしこの女性はあまりにもかよわいため、普通の衣服を着るとその重さで体を支えることができなかったのだそうです。

そんな彼女のために、世界中を探して、ようやく軽い布地を手に入れるのですが、その布地こそが、韓山モシだったというのです。

モシのコースター
↑ モシのコースター

他にも7~10世紀の新羅時代の記録には、モシのことを、まるで朝露のような布であるという意味のチョハジュ(조하주)や、ぽうっと光っているように見えるほど美しいというオマジュ(어마주)という言葉で表現したといわれています。

モシの花瓶敷き
↑ モシの花瓶敷き

10~14世紀の高麗時代にもモシに関する逸話が残っています。

第25代目の高麗王であった忠烈王の時代、ある尼僧がモシ1巻を手ずから織って、王に献上しました。

そのモシの織り目はとても細く、まるで蝉の羽根のように軽く、そのモシを手にしてもまるで重さを感じないほどの素晴らしい出来だったとのこと、またその生地に花柄を施したら、その花がまるで生きているような美しさだったという記録が残されているそうです。

通常この文献は当時の韓国人の手仕事技術の高さを証明するものとして、よく引用されますが、こういうところにもモシが登場するのです。

モシを使った韓紙工芸
↑ モシのチョガッポを貼り付けた韓紙工芸

もちろん朝鮮王朝時代にもモシについての話が沢山残されています。

例えば英祖・正祖(※ドラマ「イサン」の主人公)の時代から、王が「水刺を召し上がる(수라를 젓수신다)=食事をする」時、軟粉紅(연분홍)色のセス(세수)を使ったという記録です。

このセスというのは赤ちゃんのよだれ掛けのようなもので、王の衣服を食事で汚さないために使われる前掛けのようなものを指します。

この前掛けの材質がモシであったといわれています。

さらに王や大妃が病気になると、テチュチョ(대추초)とよばれるナツメを砂糖で煮込んだ菓子や、センラン(생란)という生姜をすり潰して砂糖で煮込んだ菓子を出したのですが、それらの菓子2~3個と一緒に、白いモシで作った手ぬぐいも一緒に出すことになっていたそうです。

テチュチョ
↑ テチュチョ

他にも宮殿には僕伊内人(복이나인)という王宮で王や大臣に使える下人がいたのですが、彼女たちはスカートの前裾を引きずらないように上にあげて縛り、その上に白いモシのエプロンを着ていたとのことです。

内人のエプロン
↑ 内人のエプロン姿(MBCドラマ大長今より)

このような様々な文献に記録が残されているように、モシは朝鮮半島に住む私達の日常生活の様々な場面において、なくてはならない生地であったことを伺い知ることができると思います。

↓ ブログ村のポジャギカテゴリーに参加しました。クリックして頂けると李先生のモチベーションが上がるようです(笑)!!
にほんブログ村 ハンドメイドブログ ポジャギへ
にほんブログ村
[ 2012/03/04 10:41 ] ポジャギ 韓国の布 | TB(0) | CM(2)

韓国の布~チンジュサ~

韓国の布04チンジュサ
↑ チンジュサを使った作品

チンジュサ(진주사;眞珠紗)とは、サ(사;紗)の種類のひとつです。2本の絹糸をねじり合わせ綾織りにした布です。カプサ(갑사;甲紗)やクッサ(국사;菊紗)より透明感があり、初夏の布地と言われています。

チンジュサ02
↑ チンジュサ

紗の織り方で、六角形の模様を連続させ布全体に織り込んでおり、その模様が真珠を置いたように見えることからチンジュサと名付けられました。

しかし、つい最近までは作られていませんでした。何故なら、チンジュサは織るのにとても手間がかかるため、布地の製造者が自然に織らなくなり、消えてしまったからです。

スンイン02
↑ スンイン

けれども慶尚道地方の墓から出土したミイラに付着していた布地を復元したことがキッカケとなり、再度作られるようになりました。他にもスンイン(순인;純仁)と呼ばれる布地がありますが、これもチンジュサと同じような背景を持った布といえます。

スンイン01
↑ スンインとオクサの刺繍を使った作品

↓ ブログ村のポジャギカテゴリーに参加しました。クリックして頂けると李先生のモチベーションが上がるようです(笑)!!
にほんブログ村 ハンドメイドブログ ポジャギへ
にほんブログ村
[ 2012/02/23 10:02 ] ポジャギ 韓国の布 | TB(0) | CM(2)

韓国の布~ヤンダン~

ヤンダンの作品
↑ ヤンダンの作品
(韓国のスゴロク遊びユンノリ[윶놀이]をヤンダンで再現した作品)

タン(단;緞)とは銀糸や色糸で色々な模様を入れ、分厚く織り上げた高級な絹織物のことをいいます。分厚い布地であることから、主に冬の布地として使用されてきました。

ヤンダン
↑ ヤンダン

もともとヤンダン(양단;洋緞)という言葉は、朝鮮半島が西洋諸国と交流するようになった時代に生まれました。つまり輸入されたイギリス産の絹織物を、それまであった国内産の絹織物と区別するために作られた言葉だったのです。

けれどもいつのまにか本来あった意味が失われ、現在では模様が入ったタン(=紋緞)を総称する言葉に変化してしまいました。

ウムンダン
↑ ウンムンダン

模様がないものをコンダン(공단;貢緞)、雲の模様があるものをウンムンダン(운문단;雲紋緞)などとも呼びます。

ソモクムンタン
↑ ソモクタンムンタン

また桃花・ザクロ・仏手柑(注1)などの模様があるものをトリュブルスムンダン(도류불수문단;桃榴佛手紋緞)、蓮花・牡丹花の模様があるものをハファモランタン(하화모란단;荷花牡丹緞)、笑牡丹(注2)の模様があるものをソモクタンムンタン(소목단문단;笑牡丹紋緞)などなど、他にも沢山の紋様があります。

(幽の補足説明)
注1;仏手柑(ブシュカン)とはミカンの一種です。果実の形が手の指の形をしていることからこのような名が付けられたといいます。インド産の果物なのですが、果実が少ないため生食はせず、砂糖漬けにしたものを食べます。

注2;笑牡丹とは、シャクヤク(芍薬)の花のことをいいます。


↓ ブシュカン[NAVER出典画像]
ブシュカン

↓ シャクヤク[NAVER出典画像]
シャクヤク

↓ ブログ村のポジャギカテゴリーに参加しました。クリックして頂けると李先生のモチベーションが上がるようです(笑)!!
にほんブログ村 ハンドメイドブログ ポジャギへ
にほんブログ村
[ 2012/02/21 10:40 ] ポジャギ 韓国の布 | TB(0) | CM(1)

韓国の布~オクサ~

オクサ作品
↑ オクサで作った作品

一般的にジュ(주;紬)と呼ばれる布には2種類あります(注1)。ひとつはミョンジュ(명주;明紬)、もう一つはセンミョンジュ(생명주;生明紬)です。

ミョンジュの布
↑ ミョンジュ

シルク糸にはセリシン(sericin)という動物性たんぱく質の保護膜が含まれているのですが、それを除去した糸で織ればミョンジュとなります。柔らかい手触りの布になり、冬の韓服に使用されます。

それに対して、このセリシンを除去せずに織られた布をセンミョンジュと呼びます(注2)。ザラザラした手触りになってしまいますが、涼しげな風合いを持つ布になります。

オクサ(옥사;玉紗)はセンミョンジュのひとつと言えます。

オクサの布
↑ オクサ

オクサは2匹以上の蚕が1つの繭を作ったものだけから得た絹糸で織った布です(注3)。糸の太さが一定でないことから、光沢もなく生地に不規則な筋のようなものが表れます。けれどもその不規則な折り目こそが、この布に独特の風合いを与えています。

(幽の補足説明)
注1;ジュ(주;紬)というのは繊維学的な分類を指しています。簡単に言えば織り方の違いによって幾つかに分類されているのです。他にも今まで紹介してきた中では、ハンラのラ(라;羅)や、オクサ・スコサなどのサ(사;紗)なども織り方によって名前が付けられているわけですが、他にも覚えきれないくらい色々あります(苦笑)。他にポジャギでよく聞くのはヤンダンなどのダン(단;緞)ですかね?もっと詳しく知りたい人は繊維学辞典のようなものを調べれば分かります。日本のものでもOKだと思います。

注2;但し製品によってセシリンを取り除いたものとを混ぜる場合もあります。

注3;これも一般的な繭と混ぜ合わせる場合もあります。つまり、そういう微妙な違いが会社ごとに同じ名前が付けられていても手触りや質感の差異となって表れていると考えて下さい。


↓ ブログ村のポジャギカテゴリーに参加しました。クリックして頂けると李先生のモチベーションが上がるようです(笑)!!
にほんブログ村 ハンドメイドブログ ポジャギへ
にほんブログ村
[ 2012/02/20 10:16 ] ポジャギ 韓国の布 | TB(0) | CM(3)

韓国の布~スコサ~

サソンタンポ02-06

スコサ(숙고사;熟庫紗)は、縦糸は生糸、横糸は熟糸(注1)を使って織った布です。

平面部分は平織りで、紋様は斜め織りとなっており、主に円形の瓢箪の紋様が多いのが特徴的です。春・秋用の布で、女性や子どもの韓服の材料として使われることが多いです。

チョガッポ(조각보)を作る時は、扱いやすい布であるため初心者向けの布といえます。主にギョッポ(겹보;注2)作品を作るときに多く使用されています。

スコサ(숙고사;熟庫紗)と同類の布として、カプサ(갑사;甲紗)、クッサ(국사;菊紗)、ウンムンスコサ(운문숙고사;雲紋熟庫紗)、トリュブルスムンサ(도류불수문사;桃榴佛手紋紗)など、色々な種類があります。

(幽の補足説明)
注1;熟糸(숙사)とは生糸が繭から取り出した糸をそのまま使うのに対して、一度お湯で煮出した糸のことをいいます。

注2;ギョッポ(겹보)とは裏地があるチョガッポ作品のことを言います。日本でポジャギは「ステンドグラスのような質感が人気で…」と紹介されることが多いようですが、あのような透明感がある技法のことは、ギョッポに対してホッポ(홑보)と呼びます。つまり透けておらず、2枚重なっているポジャギ作品のことです。


↓ ブログ村のポジャギカテゴリーに参加しました。クリックして頂けると李先生のモチベーションが上がるようです(笑)!!
にほんブログ村 ハンドメイドブログ ポジャギへ
にほんブログ村
[ 2012/02/18 10:34 ] ポジャギ 韓国の布 | TB(0) | CM(4)

韓国の布~ハンラ~

韓国の布01ハンラ

韓国は四季が明瞭なため、季節に合わせて布の種類も色々あります。

春・秋はスコサ(숙고사)、チンジュサ(진주사)、カプサ(갑사)などの紗(사)の種類。夏はモシ(모시)、ハンラ(항라)、オクサ(옥사)、ノバン(노방)。冬は雲紋緞(운문단)、貢緞(공단)、桃榴佛手緞(도류불수단)などの緞(단)の種類が使われます。

このなかでチョガッポ(조각보; 注1)に多く使われる布からまとめたいと思います。

日本人が好きなハンラ(항라)は、紗(사)の種類の布と同様に、人によって作り出された布といえます。

絹糸4筋が1組となって織られた布で、かすみ網(새그물;注2)のような布だと言われることがあります。横糸数筋の平織りに縦織りを1度ねじ込み、再度平織りをすることで、規則的に繰りかえす横線の模様が表れる織物となります。

模様がないハンラは「ミンハンラ(민항라;無紋亢羅)」
模様があるハンラは「ムンハンラ(문항라;紋亢羅)」
シルクを沢山入れて織ったハンラは「タンハンラ(당항라;唐亢羅)」と呼ぶこともあります。

新羅時代(신라시대;注3)にハンラの製作が活発になり、冠帽や衣服によく使われたといわれています。

(幽の補足説明)
注1;韓国では、余った端布(조각)をつなぎ合わせたパッチワーク作品のことをチョガッポ(조각보)といいます。日本に誤って広がってしまったポジャギ(보자기)という言葉は、こちらではもともと「風呂敷」を意味する言葉です。つまり物を包んで運ぶ大きな布なら、パッチワーク作品でなくても全て「ポジャギ」というわけです。日本には間違った言葉が先に流入し、定着してしまったようです。

注2;かすみ網(새그물)とは、細い糸で編んだ網を空中に渡して、野鳥を捕らえる道具です。

注3;新羅時代(신라시대)とは、三国時代に朝鮮半島の南にあった新羅が、7世紀中ごろに半島全土を統一した時代を指します。10世紀に高麗という国家に滅ぼされるまで続きました。首都は金城(現在の慶州)で、この都市は韓国の古都といわれ、日本の京都のような位置づけにある都市です。


↓ ブログ村のポジャギカテゴリーに参加しました。クリックして頂けると嬉しいです!!
にほんブログ村 ハンドメイドブログ ポジャギへ
にほんブログ村
[ 2012/02/17 10:12 ] ポジャギ 韓国の布 | TB(0) | CM(4)
プロフィール

ダムル工房

Author:ダムル工房
日本人ゴーストライターが書く李賢淑先生の徒然雑記。

問い合わせメール先
damurukobo.pojagi0309@gmail.com
※「docome.ne.jp」のメールアドレスでは、何故かこちらから返信ができません。申し訳ありませんが他のメルアドから問い合わせして下さい。ご協力宜しくお願いします。
ブログ訪問者さま
最新記事
最新コメント


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。