ポジャギと伝統料理の文化散策

ソウルの大学路で伝統工芸工房・ダムル工房を経営し、韓国宮中飲食研究院の郷土料理講師でもある李賢淑先生が毎日の生活のなかで感じた徒然雑記を日本語で紹介します。(たまに…、いや最近は結構な頻度でゴーストライターのダムル工房日記になることも…苦笑)

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モザイク配列技法[쪽매맞춤](再録)

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

この回顧シリーズに際して、同じ記事の再録なんて読者さまに受け入れてもらえるだろうか??と、少々心配もしておりましたが、新規生徒さん方には概ね好評のようでホッとひと安心しております。

常連の生徒さんからもご理解頂いているようで本当に有難うございます。m(_ _)m

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓

チュクメマッチュムのてまりとチョガッポ
↑ チョクメマッチュム技法の手まりとチョガッポ

チョクメマッチュム(モザイク配列技法:쪽매맞춤)とは、英語で「tessellation」などと翻訳されることもありますが、チョガッポや手まり製作に欠かすことができない技法です。

チュクメマッチュム02
↑ 隙間なく図形で埋め尽くすものをチョクメマッチュムといいます~

具体的には、ある平面・立体を問わず空間を図形で埋める時、模様間の隙間や重なりが全くないように埋める方法を言います。

もとは建築学などで、壁面をタイルやモザイク模様などで装飾する時などに使われた技法です。

チュクメマッチュム01
↑ 隣あう図形の合計が360度になるように~

理論的にはどのような図形でも、隣り合う図形どうしその各角度の合計が360度になれば、平面・立体空間を隙間なく美しく埋め尽くすことができます。

一番単純でよく見られる図形は、正四角形で埋め尽くすことですね。正四角形は1つの角が90度のものが4つ集まり、360度になるために整然と隙間なく空間を埋め尽くすことができます。

チュクメマッチュムのてまり作品
↑ 平面でも立体でもOK~

しかしどのような形の模様であっても、埋める側のピースが合わさる角度の合計が360度になるように計算し、配列すれば必ず美しいチョクメマッチュムの作品を作りだすことができるのです。

チョガッポも手まりもこの技法を念頭においてデザインをすれば、より多様な作品を作り出すことができるでしょう。

チュクメマッチュムのてまりたち
↑ これもチョクメマッチュムの応用~

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[ 2014/01/15 10:58 ] ポジャギ チョガッポ運針技法 | TB(-) | CM(0)

チョガッポの縫い方技法④(再録)

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

何でも最近新しい生徒さんが増えて下さり、新規の生徒さんからパヌチルについての質問などを沢山されるとのこと。

おそらく新規の生徒さんは以前のブログ記事を読んでいないのではないか??という結論に達したようです。

常連の生徒さんには申し訳ありませんが、再度パヌチルのページを再掲載させて頂きます。

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓

(幽談)さて、本日でようやくこの縫い方技法の最終回です…。いつまで続くのかと思っていたので、ホッとしました(苦笑)。

自分自身に知識がなく、翻訳してもイメージが全く浮かばないのは訳していて相当なストレスであることがよく分かりました…。ま、これもいい経験です。

今回も訳語がさっぱり分からないものてんこ盛りです…。どうぞご協力宜しくお願いします~。m(_ _)m


11) スムンカムチムポプ(숨은감침법;隠しまきかがり技法???)

斜線と斜線の布、あるいは斜線と直線の布をつなげる時に使う技法です。

韓服をつくる時は襟部分を縫うときに使います。

12) ティヌリ(띠늘이;???)

別名コウクルギ(고윽르기;???)ともいいます。

縫い代と縫い代を合わせて、両側から交代に縫っていく技法です。

この技法で気をつけなければいけないことは、裏返した時、糸目が外に見えないようにすることです。

13) ヌンソプタン(눈섭단;???)

※ちなみに「눈섭」とは「眉毛」のことなんですけど…。

ヌンソプタン前面
↑ ヌンソプタンを前から見た図 

最後の仕上げをする技法のうちにひとつです。

モシや薄い布でチョガッポ作品を仕上げる時、モシパル(모시발;モシのつまみ縫い???)を使用した作品を作る時などに、最終的な仕上げとして美しくしまつする技法です。

モシパルとはモシ作品の技法のひとつですが、モシの端切れをつなぐのではなく、つまみ縫いで模様を描いて行く技法です。

ヌンソプタン後面
↑ ヌンソプタンを後ろから見た図

14) カサキボプ(가사기법;袈裟技法)

袈裟技法01
↑ カサキボプを使って布をつなげる

仏教の出家僧が着る衣服を「袈裟」といいますが、その袈裟を作る時の特別な技法をチョガッポに応用したものです。

殺生を禁じられた出家僧たちが着る衣服ならではの創意工夫に溢れた技法と言えるでしょう。

袈裟技法02
↑ カサキボプを使ったチョガッポ作品

15) マルキボプ(마루기법;床技法)

マルキポプ
↑ マルキボプを使った作品

韓国のテチョンマル(대청마루;大廳床)を連想させる技法です。

大廳とは家の中央にある広い板の間のことを指しますが、この板の間に使われる板をつなぎ合わせる技法をチョガッポ作りに応用した技法です。

一方の方向からだけ縫う技法なのですが、説明が難しいので、いつか別の機会にチョガッポ作品を作りながらご紹介したいと思います。

以上のように、完全網羅したわけではありませんが、これら大体15種類の技法を様々に駆使してチョガッポを作ると考えてくれて結構です。

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[ 2013/12/05 10:50 ] ポジャギ チョガッポ運針技法 | TB(-) | CM(0)

チョガッポの縫い方技法③(再録)

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

何でも最近新しい生徒さんが増えて下さり、新規の生徒さんからパヌチルについての質問などを沢山されるとのこと。

おそらく新規の生徒さんは以前のブログ記事を読んでいないのではないか??という結論に達したようです。

常連の生徒さんには申し訳ありませんが、再度パヌチルのページを再掲載させて頂きます。

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓

(幽談)本日もどうやって翻訳していいのか分からないものが山ほどあります。ご協力ください…(苦笑)。

シチムチルの画像 ← ここをクリック!

7)シチムチル(시침질;しつけ縫い)

2枚以上の布を臨時に固定させる時に使う技法です。

布の端から0.5cm内側を約3cmの長さでひと縫いし、また0.5cm空間をあけて大きく縫います。

布を裏返せばほとんど縫い目は見えません。

しつけ
↑ しつけ縫いを表からみた写真

サトゥギの技法 ← ここをクリック!

8)キィカプチギ(귀갑치기;端合わせ交差縫い???)

キィカプチギ

別名サトゥギ(사뜨기;???)とも言います。

指貫(골무)やノリゲ(노리개;チマチョゴリの装飾品)などの両側が処理されているものをつなぎ合わせる時に使う技法です。

しっかりとつながるだけでなく、縫い目自体が装飾の効果を与えてくれる技法です。

李先生の後ろにあるのがノリゲ
↑ 李先生の後ろに陳列されているものがノリゲ(노리개)です!

ノリゲ写真
↑ 下手な写真ですが、こういうの…

お弟子さんコルム
↑ 韓国人のお弟子さんユジナ(유진아)氏が作ったコルム

セパルトゥギの技法 ← ここをクリック!

9)セパルトゥギ(새발뜨기;千鳥)

セパルトゥギ

分厚い布をしっかりと処理するためや、または縫い目を装飾として見せるときなどに使用します。

縫うときは左側から始めて、右側方法に進んでいきます

フィカプチギの技法 ← ここをクリック!

10)フィカプチギ(휘갑치기(注1);ほつれ止め縫い???)

フィカプチギ

布がほつれないようにするために使う技法です。1cm間隔で0.5~1cmの深さでひと目とし、5~6目ぐらいずつかがっていきます。

(幽の補足説明)
注1)「フィカプチギ」という技法名の由来は「フィカプチダ(휘갑치다)」という動詞を名詞形にしたものからです。

「フィカプチダ」とは日常的には、後でごたごたしないようにうまくケリをつけること、つまり「上手く処理する」という時に使います。

これがパヌチル技法に入り「布の裁ち目がほつれないようにかがり縫いをする」という意味に転じ、布・むしろ・ゴザのようなものの縁がほつれないように編んだり、縫ったりしていくことを意味するようになりました。

今回も基本的に「???」となっているところは、私の能力ではどうしても日本語に訳せない技法名です。

日本語は直訳的に意味をとってみたものです…。「サトゥギ」なんて語源が何かもよく分かりませんでした…。

もしひとつでも日本の技法名が分かる方がいらっしゃいましたら、どうぞご協力お願いします~m(_ _)m


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[ 2013/12/04 10:27 ] ポジャギ チョガッポ運針技法 | TB(-) | CM(2)

チョガッポの縫い方技法②(再録)

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

何でも最近新しい生徒さんが増えて下さり、新規の生徒さんからパヌチルについての質問などを沢山されるとのこと。

おそらく新規の生徒さんは以前のブログ記事を読んでいないのではないか??という結論に達したようです。

常連の生徒さんには申し訳ありませんが、再度パヌチルのページを再掲載させて頂きます。

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓


様々な技法を模様に
↑ 様々な縫い目の違いを模様とした作品

パヌチル技法の続きです。

カムチムチルの画像←ここをクリック!

4)カムチムチル(감침질;巻きかがり縫い)
カムチムチル

内側に巻いていくカムチムチルと、外側に巻いていくカムチムチルがあります。

内側に巻いていく巻きかがりの技法は、針を真っ直ぐに立てて縫うことで、綺麗な斜線模様を出すことができます。

主に中国や韓国の全羅道地方で多く使われる技法です。

内側に巻きかがる方法
↑ 内側に巻いていくカムチムチル

また外側に巻いて行く技法は、巻きかがりをして裏返す時に、糸目があまり見えないように仕上げることが可能です。

そのため糸の模様をあまり見せたくない時に使う技法にもなっています。

針仕事に慣れていない初心者には、あまり糸目が目立たないものを作ったほうが綺麗に仕上がるため、お薦めの技法です。

閨房工芸の作品としては、ポソン(버선;くつ下)を作る時に沢山使う技法です。閨房工芸では最もポピュラーな技法といえるでしょう。

ひっくり返しておこなうカムチムチル
↑ 裏返して行うカムチムチル

コンクルギの画像←ここをクリック!

5)コンクルギ(공구르기;隠し縫い???)

糸目が見えないように折り合わせ、袋状に縫っていった最後の段階にできる穴を処理する時に使う技法です。

布作品の内側と外側(表側)を一緒に縫い合わせ、縫い目が小さく見えるように縫います。

布をつまんで、中側に入れてしまい、一目ずつ縫っていく技法です。

6)サンチム(상침;上針???)ハンタムサンチム01
↑ ハンタムサンチム(ひとつ目サンチム)

縫い目で装飾したり、丈夫にするために施す技法です。

縫い目の数によってハンタムサンチム(한땀상침;ひとつ目サンチム)、トゥタムサンチム(두땀상침;ふたつ目サンチム)、セタムサンチム(세땀상침;三つ目サンチム)と呼ばれています。

トゥタムサンチム01
↑ トゥタムサンチム(二つ目サンチム)

ひとつ目サンチムは、パンパグムチル(半かえし縫い)と同じようにするのですが、その目の間隔ひとつひとつが、半かえし縫いよりも若干大きくなっています。

ふたつ目サンチムやみつ目サンチムは半かえし縫いを2回繰り返して空間を広くするか、3回繰り返して空間を広くするかの違いです。

三つ目サンチム
↑ セタムサンチム(三つ目サンチム)

(幽のつぶやき)
パヌチルど素人のため、コンクルギとサンチムをどのように翻訳していいのか分かりません。

コンクルギは英語でblind stitchに相当するものとのことで、直訳して「隠し縫い?」としてみました。

サンチムは前回の「三針??」と漢字をあててみたものと違って、「上針??」としてみました。韓服の裏襟や布団、座布団をなどの縫い目を見せないようにする技法というものがあるそうなので、こちらの方がより近いかなぁ~っと…。しかし確信は持てません…。

どなたかご覧の方で、日本語の訳、あるいは日本の裁縫技法の中に類似したものをご存知の方がいらしたら、教えて頂けると有難いです…。

専門用語ってその分野に対する深い知識がないと全く分かりません…(汗)。

こういうのが、翻訳する時、一番難しいです…(泣)。

今回のように、たったひと言の調べ事に莫大な時間を費やし、成果があった時は嬉しいのですが、ないときは本当にガックリします…(苦笑)


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[ 2013/12/03 10:07 ] ポジャギ チョガッポ運針技法 | TB(-) | CM(0)

チョガッポの縫い方技法①(再録)

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

何でも最近新しい生徒さんが増えて下さり、新規の生徒さんからパヌチル技法についての質問などを沢山されるとのこと。

おそらく新規の生徒さんは以前のブログ記事を読んでいないのではないか??という結論に達したようです。

常連の生徒さんには申し訳ありませんが、再度パヌチルのページを再掲載させて頂きます。

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓

縫い方の技法いろいろ
↑ パヌチル技法色々

針仕事(パヌチル;바느질)とは、針に糸を通して衣服を作ったり、繕ったりすることをいいます。

日本もそうでしょうが、韓国でも様々な縫い方の技法があります。

基本的には韓服を作るために発展していったものです。チョガッポだけの技法というものは存在せず、あくまで韓服の技法を応用したものでした。

けれども多種多様にあるパヌチル技法の中で、チョガッポ製作のためによく使用されるものがありますので、いくつかご紹介したいと思います。

ホムチルの画像←ここをクリック!!

1)ホムチル(홈질;ぐし縫いor並縫い)

最も基本的な技法と言えます。布を合わせて、ひと針ひと針の縫い目を均等に縫い進めていきます。

主にかえし縫いで作った衣服を除いたギョプオッ(겹옷;綿の入っていない裏地を付けただけの衣服のこと)やソムオッ(솜옷;綿が入った衣服)を作る時や、チマ(치마)をつなげる時使う技法です。

閨房工芸においては、作品を作る前、しつけをする時に多用します。

しつけ
↑ しつけ

パグムチルの画像←ここをクリック!

2)パグムチル(박음질;かえし縫い)

タンチム(단침)ということもあります。縫い目を強くするために使われるパヌチル技法です。

ひと縫いをした後に、そのひと縫い分そのままをもう一度戻って再度縫う技法です。

ミシンの裁縫技法は基本的に全てこのかえし縫いの原理でできています。

閨房工芸においては、ヌビ作品を作る時や袈裟(僧の衣服)技法を使った作品を作る時に多用します。
※袈裟技法の作品についてはまたいつかお話したいと思っています。

かえし縫い
↑ ヌビの作品 

ミニミシン
↑ ドイツで購入したミニミシン(横25センチ×縦15センチ)

3)パンパグムチル(반박음질;半返し縫い)

ホムチル(ぐし縫い)よりは強く、パグムチル(かえし縫い)よりは縫い目の空間が大きく見える技法です。

ひと縫いを縫った後、1/2分だけを戻して縫う技法です。大体パグムチルと同様の作品に使われる技法です。

パンパグムチル
↑ パンパグムチル

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[ 2013/12/02 10:35 ] ポジャギ チョガッポ運針技法 | TB(-) | CM(0)

モザイク配列技法(쪽매맞춤)

チュクメマッチュムのてまりとチョガッポ
↑ チョクメマッチュム技法の手まりとチョガッポ

チョクメマッチュム(モザイク配列技法:쪽매맞춤)とは、英語で「tessellation」などと翻訳されることもありますが、チョガッポや手まり製作に欠かすことができない技法です。

チュクメマッチュム02
↑ 隙間なく図形で埋め尽くすものをチョクメマッチュムといいます~

具体的には、ある平面・立体を問わず空間を図形で埋める時、模様間の隙間や重なりが全くないように埋める方法を言います。もとは建築学などで、壁面をタイルやモザイク模様などで装飾する時などに使われた技法です。

チュクメマッチュム01
↑ 隣あう図形の合計が360度になるように~

理論的にはどのような図形でも、隣り合う図形どうしその各角度の合計が360度になれば、平面・立体空間を隙間なく美しく埋め尽くすことができます。一番単純でよく見られる図形は、正四角形で埋め尽くすことですね。正四角形は1つの角が90度のものが4つ集まり、360度になるために整然と隙間なく空間を埋め尽くすことができます。

チュクメマッチュムのてまり作品
↑ 平面でも立体でもOK~

しかしどのような形の模様であっても、埋める側のピースが合わさる角度の合計が360度になるように計算し、配列すれば必ず美しいチョクメマッチュムの作品を作りだすことができるのです。チョガッポも手まりもこの技法を念頭においてデザインをすれば、より多様な作品を作り出すことができるでしょう。

チュクメマッチュムのてまりたち
↑ これもチョクメマッチュムの応用~

(幽のつぶやき)
韓国で毎年5月15日は「先生の日(스승의날)」です。毎日学校で顔を合わせる先生や、かつての恩師を敬い、感謝の気持ちを伝える日とされています。もともとは1964年5月24日、「恩師の日」として始まりましたが、翌1965年に世宗大王の生まれた5月15日に日付を変更、名称も現在の「先生の日」に改称されました。※ちなみに韓国では5月に「子どもの日」「両親の日」「先生の日」と贈り物を沢山買わなければならない日が集中することから、5月は懐事情が非常に厳しくなる月とも言われているんですよ。

李先生とプレゼント!!
↑「ありがとう~。有難く使わせてもらいますね~」

けれども最初は先生に感謝の気持ちを伝える日として始まったのですが、いつの間にか先生にゴマをするためのプレゼントを贈る日と変わっていってしまったといいます。さすが儒教の国といいますか…(苦笑)。ご存知のとおり韓国の教育熱は大変なもので、その分教師に対する期待も相当に大きいものになるという背景から出てきたのでしょうね…。そしていつの間にか感謝の気持ちは教師に対する賄賂に変化し、半強制的なプレゼント合戦となることで深刻な社会問題になっていったそうです。

刺繍のメッセージ
↑ このメッセージカードは手描きでなく、刺繍なんですよ!!スゴイ!!

数年前には保護者が学校を訪れることができないように、学期が終了する2月に「先生の日」を移そうという意見や、この日は休校にしてしまおうという意見なども提案されたそうです。ここ数年は教師の賄賂に対して厳しい目が向けられるようになり、禁止措置が奨励されるようになったことから沈静化に向かっていますが、それでも多くの人が教師たちに高価な贈り物をしています(←幽の通う大学院の研究室でも健在です…苦笑)。

シリコンスチームバック
↑ ルクエも色々なものがあるんだね~!!

もちろんそんな韓国の現象とは違いますが、昨日神戸のS氏から李先生にプレゼントが贈られてきましたぁ~。ルクエの新製品、スチームバックです!!S氏~、李先生がどうも有難うですって…。そして便利そうな製品なので是非使わせてもらいます、けれどもどうか気を使わないで…と伝えて下さいとのことです。


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チョガッポの縫い方技法④

刺繍の枕
↑ hyanri氏と閉店直前の広蔵市場へ行き、そこで見つけた素敵な枕…。素敵!欲しいなぁ~。寝心地は悪そうだけどね…(苦笑)。

夜の広蔵市場
↑ 夜の広蔵市場

幽は広蔵市場の土曜日閉店は平日より早く5時と聞いていましたが、最近暖かくなってきたからなのか、午後6時まで開いていました!でも当然6時になると、さぁ~っと店が閉まり始め、あっという間に方向感覚を失うほど景色が一変します…。閉店後でも店の所在くらい分かるだろ?っと、思い上がっていたら、全く分かりませんでしたぁ~。ビックリです!

東大門の裏通り
↑ 東大門の裏通り…。タクハンマリで有名になってしまった通りです!10数年前まで裏寂れた人通りのない怪しい通りだったのに(15~16年前程に韓国人にここに連れて来られた時は、一体何処へ連れて行かれるの??と不安に思うほどでした…)、今では全店行列ができ、通りは「ここは隅田川花火大会か?」と突っ込みを入れたくなるほどの、歩くのも大変な人混みに…。行列嫌いなので、もうここでタクハンマリは食べられないなぁ~。しかし、昔は韓国人も行列が大嫌いだった筈…。韓国人の意識もここ数年で劇的に変わっているようです…(苦笑)。

さて、本日でようやくこの縫い方技法の最終回です…。いつまで続くのかと思っていたので、ホッとしました(苦笑)。自分自身に知識がなく、翻訳してもイメージが全く浮かばないのは訳していて相当なストレスであることがよく分かりました…。ま、これもいい経験です。今回も訳語がさっぱり分からないものてんこ盛りです…。どうぞご協力宜しくお願いします~。m(_ _)m


11) スムンカムチムポプ(숨은감침법;隠すまきかがり技法???)
斜線と斜線の布、あるいは斜線と直線の布をつなげる時に使う技法です。韓服をつくる時は襟部分を縫うときに使います。

12) ティヌリ(띠늘이;???)
別名コウクルギ(고윽르기;???)ともいいます。縫い代と縫い代を合わせて、両側から交代に縫っていく技法です。この技法で気をつけなければいけないことは、裏返した時、糸目が外に見えないようにすることです。

13) ヌンソプタン(눈섭단;???)
※ちなみに「눈섭」とは「眉毛」のことなんですけど…。
ヌンソプタン前面
↑ ヌンソプタンを前から見た図 

最後の仕上げをする技法のうちにひとつです。モシや薄い布でチョガッポ作品を仕上げる時、モシパル(모시발;モシのつまみ縫い???)を使用した作品を作る時などに、最終的な仕上げとして美しくしまつする技法です。モシパルとはモシ作品の技法のひとつですが、モシの端切れをつなぐのではなく、つまみ縫いで模様を描いて行く技法です。

ヌンソプタン後面
↑ ヌンソプタンを後ろから見た図

14) カサキボプ(가사기법;袈裟技法)
袈裟技法01
↑ カサキボプを使って布をつなげる

仏教の出家僧が着る衣服を「袈裟」といいますが、その袈裟を作る時の特別な技法をチョガッポに応用したものです。殺生を禁じられた出家僧たちが着る衣服ならではの創意工夫に溢れた技法と言えるでしょう。

袈裟技法02
↑ カサキボプを使ったチョガッポ作品

15) マルキボプ(마루기법;床技法)
マルキポプ
↑ マルキボプを使った作品

韓国のテチョンマル(대청마루;大廳床)を連想させる技法です。大廳とは家の中央にある広い板の間のことを指しますが、この板の間に使われる板をつなぎ合わせる技法をチョガッポ作りに応用した技法です。一方の方向からだけ縫う技法なのですが、説明が難しいので、いつか別の機会にチョガッポ作品を作りながらご紹介したいと思います。

以上のように、完全網羅したわけではありませんが、これら大体15種類の技法を様々に駆使してチョガッポを作ると考えてくれて結構です。

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チョガッポの縫い方技法③

天幕張替え01
↑ ダムル工房の古くなった天幕を取り替えました。

天幕張替え02
↑ 今までの緑色の天幕からオレンジ色の天幕に~

(幽談)本日もどうやって翻訳していいのか分からないものが山ほどあります。ご協力ください…(苦笑)。

シチムチルの画像 ← ここをクリック!

7)シチムチル(시침질;しつけ縫い)
2枚以上の布を臨時に固定させる時に使う技法です。布の端から0.5cm内側を約3cmの長さでひと縫いし、また0.5cm空間をあけて大きく縫います。布を裏返せばほとんど縫い目は見えません。

しつけ
↑ しつけ縫いを表からみた写真

サトゥギの技法 ← ここをクリック!

8)キィカプチギ(귀갑치기;端合わせ交差縫い???)
キィカプチギ

別名サトゥギ(사뜨기;???)とも言います。指貫(골무)やノリゲ(노리개;チマチョゴリの装飾品)などの両側が処理されているものをつなぎ合わせる時に使う技法です。しっかりとつながるだけでなく、縫い目自体が装飾の効果を与えてくれる技法です。

李先生の後ろにあるのがノリゲ
↑ 李先生の後ろに陳列されているものがノリゲ(노리개)です!

ノリゲ写真
↑ 下手な写真ですが、こういうの…

お弟子さんコルム
↑ 韓国人のお弟子さんユジナ(유진아)氏が作ったコルム

セパルトゥギの技法 ← ここをクリック!

9)セパルトゥギ(새발뜨기;鳥の足跡縫い???)
セパルトゥギ

分厚い布をしっかりと処理するためや、または縫い目を装飾として見せるときなどに使用します。縫うときは左側から始めて、右側方法に進んでいきます

フィカプチギの技法 ← ここをクリック!

10)フィカプチギ(휘갑치기(注1);ほつれ止め縫い???)
フィカプチギ

布がほつれないようにするために使う技法です。1cm間隔で0.5~1cmの深さでひと目とし、5~6目ぐらいずつかがっていきます。

(幽の補足説明)
注1)「フィカプチギ」という技法名の由来は「フィカプチダ(휘갑치다)」という動詞を名詞形にしたものからです。「フィカプチダ」とは日常的には、後でごたごたしないようにうまくケリをつけること、つまり「上手く処理する」という時に使います。これがパヌチル技法に入り「布の裁ち目がほつれないようにかがり縫いをする」という意味に転じ、布・むしろ・ゴザのようなものの縁がほつれないように編んだり、縫ったりしていくことを意味するようになりました。

今回も基本的に「???」となっているところは、私の能力ではどうしても日本語に訳せない技法名です。日本語は直訳的に意味をとってみたものです…。「サトゥギ」なんて語源が何かもよく分かりませんでした…。もしひとつでも日本の技法名が分かる方がいらっしゃいましたら、どうぞご協力お願いします~m(_ _)m


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チョガッポの縫い方技法②

様々な技法を模様に
↑ 様々な縫い目の違いを模様とした作品

パヌチル技法の続きです。

カムチムチルの画像←ここをクリック!

4)カムチムチル(감침질;巻きかがり縫い)
カムチムチル

内側に巻いていくカムチムチルと、外側に巻いていくカムチムチルがあります。内側に巻いていく巻きかがりの技法は、針を真っ直ぐに立てて縫うことで、綺麗な斜線模様を出すことができます。主に中国や韓国の全羅道地方で多く使われる技法です。

内側に巻きかがる方法
↑ 内側に巻いていくカムチムチル

また外側に巻いて行く技法は、巻きかがりをして裏返す時に、糸目があまり見えないように仕上げることが可能です。そのため糸の模様をあまり見せたくない時に使う技法にもなっています。針仕事に慣れていない初心者には、あまり糸目が目立たないものを作ったほうが綺麗に仕上がるため、お薦めの技法です。閨房工芸の作品としては、ポソン(버선;くつ下)を作る時に沢山使う技法です。閨房工芸では最もポピュラーな技法といえるでしょう。

ひっくり返しておこなうカムチムチル
↑ 裏返して行うカムチムチル

コンクルギの画像←ここをクリック!

5)コンクルギ(공구르기;隠し縫い???)
糸目が見えないように折り合わせ、袋状に縫っていった最後の段階にできる穴を処理する時に使う技法です。布作品の内側と外側(表側)を一緒に縫い合わせ、縫い目が小さく見えるように縫います。布をつまんで、中側に入れてしまい、一目ずつ縫っていく技法です。

6)サンチム(상침;三針???)
ハンタムサンチム01
↑ ハンタムサンチム(ひとつ目サンチム)

縫い目で装飾したり、丈夫にするために施す技法です。縫い目の数によってハンタムサンチム(한땀상침;ひとつ目サンチム)、トゥタムサンチム(두땀상침;ふたつ目サンチム)、セタムサンチム(세땀상침;三つ目サンチム)と呼ばれています。

トゥタムサンチム01
↑ トゥタムサンチム(二つ目サンチム)

ひとつ目サンチムは、パンパグムチル(半かえし縫い)と同じようにするのですが、その目の間隔ひとつひとつが、半かえし縫いよりも若干大きくなっています。ふたつ目サンチムやみつ目サンチムは半かえし縫いを2回繰り返して空間を広くするか、3回繰り返して空間を広くするかの違いです。

三つ目サンチム
↑ セタムサンチム(三つ目サンチム)

(幽のつぶやき)
パヌチルど素人のため、コンクルギとサンチムをどのように翻訳していいのか分かりません。コンクルギは英語でblind stitchに相当するものとのことで、直訳して「隠し縫い?」としてみました。サンチムは糸をより合わせる技法のひとつに三針法というものがあるそうで、これから来ているのか??と思ったのですが、片方は糸の製造法、片方は縫い方の技法ということで確信は持てません…。

どなたかご覧の方で、日本語の訳、あるいは日本の裁縫技法の中に類似したものをご存知の方がいらしたら、教えて頂けると有難いです…。専門用語ってその分野に対する深い知識がないと全く分かりません…(汗)。こういうのが、翻訳する時、一番難しいです…(泣)。今回のように、たったひと言の調べ事に莫大な時間を費やし、成果があった時は嬉しいのですが、ないときは本当にガックリします…(苦笑)


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チョガッポの縫い方技法①

縫い方の技法いろいろ
↑ パヌチル技法色々

針仕事(パヌチル;바느질)とは、針に糸を通して衣服を作ったり、繕ったりすることをいいます。

日本もそうでしょうが、韓国でも様々な縫い方の技法があります。基本的には韓服を作るために発展していったものです。チョガッポだけの技法というものは存在せず、あくまで韓服の技法を応用したものでした。

けれども多種多様にあるパヌチル技法の中で、チョガッポ製作のためによく使用されるものがありますので、いくつかご紹介したいと思います。

ホムチルの画像←ここをクリック!!

1)ホムチル(홈질;ぐし縫いor並縫い)
最も基本的な技法と言えます。布を合わせて、ひと針ひと針の縫い目を均等に縫い進めていきます。主にかえし縫いで作った衣服を除いたギョプオッ(겹옷;綿の入っていない裏地を付けただけの衣服のこと)やソムオッ(솜옷;綿が入った衣服)を作る時や、チマ(치마)をつなげる時使う技法です。閨房工芸においては、作品を作る前、しつけをする時に多用します。

しつけ
↑ しつけ

パグムチルの画像←ここをクリック!

2)パグムチル(박음질;かえし縫い)
タンチム(단침)ということもあります。縫い目を強くするために使われるパヌチル技法です。ひと縫いをした後に、そのひと縫い分そのままをもう一度戻って再度縫う技法です。ミシンの裁縫技法は基本的に全てこのかえし縫いの原理でできています。閨房工芸においては、ヌビ作品を作る時や袈裟(僧の衣服)技法を使った作品を作る時に多用します。※袈裟技法の作品についてはまたいつかお話したいと思っています。

かえし縫い
↑ ヌビの作品 

ミニミシン
↑ ドイツで購入したミニミシン(横25センチ×縦15センチ)

3)パンパグムチル(반박음질;半返し縫い)
ホムチル(ぐし縫い)よりは強く、パグムチル(かえし縫い)よりは縫い目の空間が大きく見える技法です。ひと縫いを縫った後、1/2分だけを戻して縫う技法です。大体パグムチルと同様の作品に使われる技法です。

パンパグムチル
↑ パンパグムチル

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日本人ゴーストライターが書く李賢淑先生の徒然雑記。

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