ポジャギと伝統料理の文化散策

ソウルの大学路で伝統工芸工房・ダムル工房を経営し、韓国宮中飲食研究院の郷土料理講師でもある李賢淑先生が毎日の生活のなかで感じた徒然雑記を日本語で紹介します。(たまに…、いや最近は結構な頻度でゴーストライターのダムル工房日記になることも…苦笑)

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てまりの思い出[再録]

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

この回顧シリーズに際して、同じ記事の再録なんて読者さまに受け入れてもらえるだろうか??と、少々心配もしておりましたが、新規生徒さん方には概ね好評のようでホッとひと安心しております。

常連の生徒さんからもご理解頂いているようで本当に有難うございます。m(_ _)m

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓

金賞受賞作品『傾慕』
↑ 1990年日本手工芸指導者協会にて金賞受賞作品『傾慕』

机を整理していたら、昔の写真などが出てきました。

1990年に日本手工芸指導者協会で金賞を頂いた時のことです。

私がてまりを最初に始めたのは1986年ごろのことでした。

当時住んでいたマンションに、日本でてまりを学んだという韓国人の方がいたのですが、いくらも教わらないうちに外国へ移住してしまい、そのままになってしまいました。

展示会場にて02
↑ 展示会場の李先生~。わ、若いぃぃぃ~!!!42歳くらいらしいけど??

そんな中、フランス旅行中、ドゴール空港で韓国のポジャギと一緒に置かれていた、小さくて美しい手まりを見たのです。

それを見て、もう一度手まりをきちんと教えてもらいたいと考えるようになりました。

展示会場にて
↑ 受賞作品の前で…。隣に写っているのは、同じく金賞受賞の日本人の方だとか…。

そして韓国へ帰国し、色々情報を集めているうちに、明洞のロッテ百貨店に通じる地下商店街で、てまりを販売している店があることを知りました。

早速その店へ行き、主人に手まりを教えてくれと頼み込み、ようやく本格的に習い始めることができました。

私のてまりの師となる朴先生は、日本人の駐在員夫人からてまりを学んだそうです。

展示会場の前で
↑ 展示会場の前にて…

朴先生が日本手工芸指導協会に所属していたことから、私もそのまま協会員になり、1990年に資格証取得のため作品展に出品しました。

すると協会から金賞受賞の連絡が来たのです。そして授賞式に出席するため日本を訪問することになりました。

授賞式では当時、私も色々影響を受けた故尾崎千代子先生(注1)がいらして、一緒に写真を撮ってもらえたことも、とても光栄な体験でした。

尾崎千代子先生と
↑ 尊敬する尾崎千代子先生と…

この日本訪問では、もうひとつ忘れられない思い出があります。

かなり年輩の女性が私の黄色いチマチョゴリを見て、触っていいかしら…とおっしゃりながら、昔韓半島に住んでいたことを話してくださったのです。

大切そうに私の韓服を何度も何度も撫でながら、もう見ることもないだろうと思っていたチマチョゴリに、ここで思いがけず出会えて本当に嬉しい…と懐かしそうに話す姿を今でも忘れられません。

授賞式会場にて
↑ 授賞式の様子デス…

韓国へ帰国後は、さまざまな伝手を使って韓国で何故手まりが失われてしまったのか、韓国にもてまりのようなものがあったという話をたよりに、韓国てまりのルーツを探すため色々な文献にあたりました。

するとある研究者の方からお守りの本に手まりの原型があるという話を聞き、韓国のお守りの勉強なども始めるようになりました。

韓国のお守り
↑ 韓国てまりの原型と言われる「お守り」

そんなことをしている間に、韓国内にほとんどいないてまりの専門家(?)などと、私を呼ぶ人も出てきて、雑誌やメディアにたまに取り上げられるようになりました。

しかし、それに恥じないようにと、色々学べば学ぶほど、関心分野が広がってきてしまい、韓服作りやチョガッポ、宮中料理など随分忙しくなってしまいました。

李先生の写真01
↑ 宮中料理研究院の展示会にて、マスコミ取材を受ける李先生~

けれども、てまりを作る時、針の行く先が全て決まっているように、その時その時やらなければならないことを迷ってしまうと、結局作品が台無しになってしまいます。

迷いや雑念、心配があれば、作品を完成させることもできないでしょう。

私たち手工芸家は、行かなければいけない道を黙々と進んで行きさえすれば、いつかは美しい作品が仕上がることを知っています。

だからこそ自分の人生もこうありたいと、いつも心かけています。

(幽の補足説明)
注1) 尾崎千代子先生とは、現在の日本てまり界の基礎を作ったと言われるほどの重要な先生です。現日本てまり協会の会長でいらっしゃる尾崎敬子先生のお母様にあたる方です。それまでも日本全国に手まりはあったのですが、それは母から娘へ、あるいは姑から嫁へと、内々に伝えられるだけのものでした。

そんなてまりも急激な生活環境の変化のため、慣習自体が風化していきました。そのようななかで、消えゆく運命にあった日本全国の手まりを収集し、それぞれの作り方を体系的に記録し、出版しはじめたのが尾崎千代子先生だったのです。もし千代子先生の努力がなければ、多くの手まりがその存在を知られることなく、韓国のように消えていったのでしょうね…。

尾崎敬子先生と
↑ 現在の日本てまり協会会長でいらっしゃる尾崎敬子先生(着物の方です)。確か2008年に韓国人のお弟子さんたちと訪問し、世田谷区にある「てまり文庫」を訪問した時の写真です。このてまり文庫も本当に素敵な空間です。もしこちら方面へ行かれる機会がありましたら、是非とも訪問してみてください~。


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[ 2014/02/21 10:31 ] 手まり | TB(-) | CM(0)

青葡萄(청포도)のてまり[再録]

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

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↓   ↓   ↓

青葡萄20121011-003
↑ ダムル工房の生徒さんが作って来てくれました。

青葡萄20121011-004
↑ 8等分6面の葡萄粒を模した手まりです。

青葡萄20121011-002
↑ 彼女の手まりをつなげて葡萄を作りました。

青葡萄20121011-001
↑ これはモシで作った『亜字窓』です。上のオクサとはまた違った雰囲気です。

青葡萄20121011-005
↑ しばらくは工房に飾ってあるので是非見に来てくださいね。

そしてこの葡萄を作りながら李陸史の『青葡萄』という詩を思い出したので、皆さんにご紹介します。

彼は第二次世界大戦終了直前に若くして死亡した詩人でした。

この詩は韓国ではとても有名な詩で、内容は希望を象徴する青い空に葡萄が光っている…、つまり未来に対して肯定的な姿勢を描いた抒情詩です。

青葡萄の香りで客を迎える喜びにずっとひたっていたいという望みを表現していると言われています。
(ちなみに日本語訳はただの直訳です。参考程度にお願いします。幽に詩心はありません。あしからず…苦笑)

『青葡萄(청포도)』 李陸史(이육사:1904~1944)

私の故郷の7月は 青葡萄が熟れていく季節
(내 고장 칠월은 청포도가 익어가는 시절)
この村の伝説が鈴なりに開いて
(이 마을 전설이 주저리 주저리 열리고)
遠くで空が夢見 葡萄の粒がびっしりと映える
(먼데 하늘이 꿈꾸며 알알이 들어와 박혀)
空の下 青い海が心を開き
(하늘밑 푸른 바다가 가슴을 열고)
白い帆を付けた船が 整然と並んでやってくれば
(흰 돛 단 배가 곱게 밀려서 오면)
私が待っていた来訪者は 疲れた体で
(내가 바라는 손님은 고달픈 몸으로)
青布を着て訪ねてきたという
(청포를 입고 찿아 온다고 했으니)
私は彼と向き合って葡萄を食べるが
(내 그를 맞아 이 포도를 따 먹으면)
2人の手がびっしょりと濡れてもいいように
(두 손은 함뿍 적셔도 좋으련)
そうだ 我々の食卓には銀盆に
(아이야 우리 식탁엔 은쟁반에)
白い荢麻の手ぬぐいを準備しておこう
(하이얀 모시 수건을 마련해 두렴)


※どなたか「この部分はこう訳す方がいいよ!」という方がいらしたら是非ご助言を!!m(_ _)m
詩は本当に難しい…、難しすぎます!!文学専門のプロなら絶対にこうは訳さないよなぁ~。


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[ 2014/02/20 10:56 ] 手まり | TB(-) | CM(0)

薔薇模様の手まり[再録]

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

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薔薇の写真
韓国語で薔薇のことをチャンミ(장미)といいます。最近の韓国の若者たちは付き合って100日目の記念日に100本の薔薇の花束を贈るそうですが、薔薇の花は韓国でも老若男女に愛されている花といえます。

今日は初心者にも比較的簡単にできる薔薇模様の手まりを紹介したいと思います。

(薔薇模様の手まり)
材料;スチロールの球 1個、綿、虫ピン、刺繍針、巻尺、各種好みの色のリリアン糸、綿糸

1、8等分の地割りを作ります。
薔薇模様のてまり01

2、地割りをした手まりに色糸で薔薇の花を描いていきます。
薔薇模様のてまり02

薔薇模様のてまり03

薔薇模様のてまり04

薔薇模様のてまり05

薔薇模様のてまり06

3、赤い下地が出来上がったら金糸で薔薇模様をつけて1面に薔薇の花が完成します。裏側にも同じことを繰り返して、2輪の薔薇を刺繍すれば完成です。
薔薇模様のてまり07

薔薇の刺繍をしながら思い出した韓国の詩があったので紹介したいと思います。

「名前のない女性になって」
(이름 없는 여인이되어)

ノチョンミョン(노천명)

ある小さな山里に入り
(어느 조그만산골로 들어가)
私は名前のない女性になりたい
(나는 이름없는 여인이 되고 싶소)
草家の屋根に瓜の蔦をからませて
(초가지붕엔 박넝쿨 올리고)
畑にはきゅうりやかぼちゃをおいて
(삼밭엔 오이랑 호박을 놓고)
野ばらで垣根をかこって
(들장미로 울타리를 엮어)
庭には空を欲張って持ち込んで
(마당엔 하늘을 욕심껏 들여놓고)
夜には星を存分に抱き
(밤이면 별을 실컷안고)
ミミズクがなく夜も淋しくないでしょう
(부엉이가 우는 밤도 외롭지 않겟오)

汽車が過ぎ去る村
(기차가 지나가 버리는 마을)
器にもろこし飴をとかして食べて
(놋양푼에 수수엿을 녹여 먹으며)
私の好きな人と夜遅くまで
(내 좋은 사람과 밤이 늦도록)
狐が出る山里の話をすれば
(여우나는 산골얘기를 하면)
むく毛の犬は月に吠え
(삽살개는 달을 짓고)
私は女王様より幸せだ
(나는 여왕보다 더 행복하겠소)


(幽のつぶやき)
詩や文学作品は翻訳者の力量がもっとも試されるもので、ただ韓国語の意味が理解できればいいというものではありません。なので今日の記事には正直ギョッとしました…( ̄▽ ̄;;;)。

私は文学的素養が怪しい人間なので、日本語翻訳はあくまでも韓国語の意味を拾っただけです。私には詩人の才能は皆無なので、あとは皆さんで美しい日本語に変換して下さい(´∀`;;)。先日、韓国語ができるからという理由だけで小説翻訳の仕事のお話が舞い込みましたが、文学的才能と時間を天秤にかけて断念しました…。

確かSMAPの草薙くんでしたっけ??彼が小説を翻訳したという話を聞いて「仕事で忙しいだろうにスゴイなぁ~」っと感心したものです。李先生がこれからあまり文学的方面に走らないといいケドなぁ~(^-^;;;;)。


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[ 2014/02/19 10:58 ] 手まり | TB(-) | CM(3)

てまりについて[再録]

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

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以下、以前書いたものと同じ内容になります。

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てまり完成品写真

手まりは日本でもそうでしょうが、昔は新年に1年間の福を願って作られたものでした。

また婚礼や出産の時に祝福の意味を込めて送りあったともいわれています。

三国時代(注1)には綿糸で手まりを作り、遊んでいたと伝えられています。

針を進める場所が全て決まっているので、ちょっとでもボケッとしていたりすると作品が台無しになることもあります。

他のことを考えず、ただ黙々と針が進む先だけを見ていなければ作り出せない手まりの美の世界を考えると、自分の人生もこうありたいな…と思うことがあります。

そして丸い玉をいつも扱いながら長い時間を過ごして来たことで、昔は角張っていた性格も少しは穏やかになったような気がします。

これは色使いにも表れていると思います。

以前は好きな色と嫌いな色を分けることが多かったのですが、最近ではどんな色でも選ばないように心がけています。

それよりも「どうしたら調和させることができるのかを考えること」が最も重要なことなのだと考えるようになりました。

自然が作り出した色は全て美しいと思います。

沢山の色を調和させるように、色糸がいつもまっすぐに1つの道だけを行くように、全ての人がお互いを思いやれるようにと願いながら、いつも手まりを作っています。

(手まりの作り方)
材料:スチロール芯、綿、針、綿糸、各種色糸

てまり作成法01
1) スチロール芯に綿をつけ、綿糸を幾重も巻きつけて綺麗な球体を作ります。
(幽談:これ李一家の男性方も上手いですよねぇ~。初めて見たときビックリしました!綺麗な球体にするのが初心者には難しいんですけどね…。)

てまり作成法02
2) 球体に巻尺で8等分に分けた後、さらに6等分します。

てまり作成法03
てまり作成法04
てまり作成法05
てまり作成法06
3) 8面に色糸でY字を作るように糸を配置すれば出来上がり。

あとはそれぞれの色糸を組み合わせて刺繍して行けば色とりどりの手まりを作ることができます。

参考として、手まりの基本となる8等分6面を作る方法が、ダムル工房のカフェに詳しく掲載されているのでご覧下さい。
(幽談:右側にダムル工房のカフェがリンクされています。)

(幽の補足説明)
注1;三国時代(삼국시대)とは紀元前1世紀から紀元後7世紀ころまで、北の高句麗、南の新羅、百済という3つの国が並存した時代のことをいいます。(但し、日本の朝鮮史学会では4世紀から7世紀ごろまでの時期を指します。)

百済は日本史にも登場する国なので、ご存知の方も多いと思います。

特に中学校の日本史テストでよく出題される663年の白村江の戦いは有名ですよね。この戦いで新羅に敗れた百済人の多くは日本に渡来人としてやって来て、日本古代国家の建設に大きな役割を果たすことになります。


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[ 2014/02/18 10:24 ] 手まり | TB(-) | CM(0)

クリスタル模様の手まり[再録]

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クリスタル
↑ クリスタル模様の手まり

韓国産の明紬糸でかがったクリスタル模様の手まりです。

クムチュル
↑ クムチュル(禁紐)

韓国における手まりの歴史は、お守り(부적)として始まりました。

韓国では子どもが生まれると禁紐(금줄)と呼ばれる、大門の前にしめ縄のようなもの渡します。

これがある家には子どもが誕生してから21日間、誰も家に入ってはなりません。

理由は黒死病(ペスト菌)などの伝染病を持つ人から、産まれたての免疫力のない子どもを守るためだったと言われています。

お守り
↑ 佩用符籍(球型のお守り)
(新年を迎えて、その役割を終えると燃やしてしまったため、ほとんど残っていないのだとか…。)

また韓国の風俗画を見ると、子どもの手足や腰、胸に何かが巻かれていたり、下げられていたり、縫い付けられていることがあります。

これは佩用符籍(패용부적)といって、雑鬼が子どもに接近できないようにするためのお守りなのです。

形は色々あり、名札のようなものや、勲章のようなもの、リボンのような形態もありました。

薔薇の手まり
↑ 薔薇の手まり

現在でも中国のとある地方では端午の節句に手首や足首に手まりのようなお守りを結ぶという風習が残っているといわれています。

残念ながら韓国ではそのような風習はなくなってしまいましたが、今でも韓国人にとってのお守りは、それを付けている人の寿福康寧(수복강녕)や富貴多男(부귀다남)を願ったものであることは変わりありません。

梨の花
↑ 梨の花の手まり

手まりの作り方は以前も少し紹介しましたが、先ずはスチロールなどの芯に綿を巻きつけ、何重にも綿糸を巻き、下地を作ることから始めます。

そして、その上に金糸や銀糸を使って何等分かに分けた後、様々な色糸で多様な模様を作っていくのです。

梅の花
↑ 梅の花の手まり

三角形、四角形、五角形、六角形など、球形の空間をどのように区分するかを精密に設計する必要があります。

この作業によって、現れ出てくる紋様の精巧さも違ってきます。

色の組み合わせまで考えれば、ひとつとして同じものは生まれません。

青の薔薇
↑ 青の薔薇手まり

今日写真で紹介しているのは全て同じ五角形の下地によって作られていますが、糸の選び方やかがり方で多彩な手まりを無限に作り出すことができます。

そこが手まりの魅力といえ、幾つ作っても飽きないものとなっています。

日本は韓国よりもずっと手まり人口が多いので、比較的気軽に始められるのではないでしょうか。

機会があれば是非一度作ってみてください。

全て五角形
↑ 全部五角形の地割から作られた手まり


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[ 2014/02/17 10:15 ] 手まり | TB(-) | CM(0)

韓国糸の手まり[再録]

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インドの糸で作った手まり01
インドの糸で作った手まり02
↑ インド製自然染色の絹糸で作った手まり「三羽根」と「菊花」

手まりを習っている生徒さんの一人、崔ウンスク氏にインド製の染色絹糸を頂いたため、この糸で手まりを作ってみました。

普段使っている糸と違い、太さが均一ではないので少々骨が折れましたが、いつもとは味わいが違う手まりを作ることができました。

インドの絹糸
↑ 崔氏が3年前、コエックスで開かれた『世界染色展示会』で購入したインドの絹糸

日本でよく使われる手まり絹糸
↑ 日本の手まり作家が多用する織手縫糸

私は約40年間、手まりを作る時の糸はフランス製の刺繍糸か、日本のリリアン糸を使って来ました。

何故なら、この2つは色数がとても多くて自分のイメージどおりの手まりが作りやすいという特徴があったためです。

よく使うリリアン糸
↑ 今まで一番多用した日本のリリアン糸

リリアン糸ほどいて使用
↑ ほどいて使います…

もちろんフランス製の刺繍糸はとても細くて、その分沢山かがらなくてはならない…という欠点もありますが、仕上がりの決め細やかさには群を抜いたものがあります。

またリリアン糸はその独特な光沢が華やかな仕上がりの手まりになります。
(↑以前幽は、日本手まり作家の第一人者である尾崎敬子先生にお会いできる機会がありました。その時に糸の選択についてお伺いしたことがあったのですが、尾崎先生の流派ではフランス刺繍糸やリリアン糸をほとんど使わないとのこと…。不思議に思って理由を聞くと、フランス刺繍糸やリリアン糸では100年以上経つと色が変わってしまうから…とのこと。100年単位で考えるスケールの大きさに本当に驚き、手まり世界の奥深さに感心した経験があります…。)

フランス刺繍糸
↑ フランス刺繍糸

けれども、昨年あたりから、より韓国らしい手まりができないだろうかと思案して、韓国の明紬糸を使った手まりに挑戦しています。

いくつか試作品を作っていますが、今までのフランス刺繍糸やリリアン糸で作ったものとはまた違う、韓国の天然色が持つ独特の風合いを持った手まりが出来ました。

韓国の糸
↑ 韓国の明紬糸

ただ目下の悩みとして、韓国の明紬糸は天候や湿度に非常に左右されやすく、全く同じ色の糸を安定的に購入することができません。

同じ色を注文しても毎回微妙にその色合いが違うのです。

韓国の糸で作品をつくり始め、途中で糸がなくなってしまった場合に、他の糸のように完全に同じ色の糸を手に入れるのが非常に難しいという最大の欠点のため、今までどうしても使うことが出来なかったのです。

韓国のまゆ
↑ 韓国の絹糸を作る繭

けれども長く手まりを作ってきて、次第にこのような弱点を克服、あるいは最大限に利用することで、何か新しい韓国の手まりが生まれないだろうか…と考えるようになりました。

これからは、この最大の短所を克服する方法を探すためにも、韓国の明紬糸を積極的に使って作品づくりをしていきたいと思います。

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[ 2014/02/14 10:07 ] 手まり | TB(-) | CM(2)

ダムル工房満員御礼!?

満員御礼20131128-013
↑ 李先生にヤボ用があり、久しぶりにダムル工房へ顔を出すと、チョガッポ部屋は満員御礼!!

李先生と生徒さん6名、合わせて7名もの人がいて幽が入る隙間などありません!!あぁ~、ビックリした!!

でも常連さんの中には「あそこにどうやって7名もの人が!?」と驚く人がいるかもしれませんね??

実は最近のダムル工房は、有り難いことに生徒さんが増えて来てちょっと手狭になって来ていました。

そのため李先生が大英断(?)で、2003年創業以来10月末と11月初めの2回にわたり、大整理をしたのでした!!(←写真を撮るような暇が全くなかったので、記事に出来ずに悔しい!!)

李先生、延氏、幽の3人で行ったのですが、もう埃まみれ、真っ黒けになりマシタヨ…。やっぱり整理というのはモノを捨てるしかないんだ…と、心底痛感させて頂きマシタ…。

しかしその甲斐があったというもんです!!

昔を知る常連生徒さん、ホンノ少しだけスッキリした工房を見たら、幽たち3人を褒めて下さいネ!!(苦笑)

満員御礼20131128-005
満員御礼20131128-006
↑ さて身の置き所がない幽が隣のてまり部屋に行くと、こちらにも生徒さんが…。

かなりの大作に挑んでいらっしゃいました!!

満員御礼20131128-001
満員御礼20131128-002
↑ そしてお昼時になったのですが、さすがに両部屋合わせて9名の人数となると、工房で出前を頼むことは不可能。

久しぶりに大学路で魚から肉、ついでに鍋モノまで、色々何でも食べられる「コサムイ(고삼이)」へ行くことに。

満員御礼20131128-003
満員御礼20131128-004
↑ ジャーンッ!!総勢9名ともなると、色々な料理を取り分けて食べられるので嬉しいですね??

満員御礼20131128-007
↑ 食事が終わると後半戦、午後からも作品づくりを頑張ります。

満員御礼20131128-008
↑ 李先生は2つの部屋をあっち行ったり、こっち行ったり、忙しそう…。

満員御礼20131128-009
満員御礼20131128-010
↑ こちらの韓国人生徒さんは遠く釜山方面から、KTXに乗ってわざわざソウルまで通っていらっしゃるそうな…。

大変じゃないですか??と聞いたら、前日に移動し息子さんの部屋から朝こちらにいらっしゃるんだとか…。

泊り込みで趣味のために習いに来るなんて、韓国も数年前と比べて随分変わったものです。

満員御礼20131128-011
↑ そうそう、話は変わりますが…。

延氏が作っているポインセチア模様のてまりを見ると、そろそろクリスマスなんだなぁ~っと思います。

ダムル工房のてまりクラスでは、クリスマスシーズンの定番作品なんです。ここからもブログ記事の時差がかなり狭まってきていることを感じて頂けるでしょうか??(苦笑)

満員御礼20131128-012
↑ こちらも延氏の作品。初めてまだ1年くらいなのに、上達が早いですねぇ~。

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[ 2013/11/28 10:17 ] 手まり | TB(-) | CM(2)

てまり人気、ジワジワ!?

てまり人気20131113-001
↑ ダムル工房はてまりにしろチョガッポにしろ、作品を買いに来る人はあまりいません。

皆、作り方を学びに来る方が大半を占めています。

けれども、もちろん各作品を購入して行かれる方もいらっしゃいます。

その中でもこの方は数ヶ月に1度定期的に工房に訪れ、李先生のてまり作品を購入されていかれるフランス人女性。

てまり人気20131113-002
↑ ソウル郊外に6年ほど前から住み、大学でフランス語を教えられているのだとか…。

偶然ダムル工房でてまりを見かけて、その幾何学模様の美しさに感動したそうで、数年にわたり通って来て下さいます。

てまり人気20131113-003
↑ どれも素敵で選ぶのが難しい…と言いながらも、今回はこちらのてまりに決めました!!

李先生によると、彼女は真新しい作品よりも少し時間が経った雰囲気がある作品がお好みらしい…。

てまり人気20131113-004
↑ 毎回違うのですが、今回は上に吊るすことが出来るように紐を付けて下さい…とリクエスト。

何でも今回は自分のためではなく、フランスに完全帰国してしまう友人へのプレゼントだからだそうです。

てまり人気20131113-005
↑ 折角の機会なので、記念撮影をお願いしてしまいました!!

またお会いできることを楽しみにしています!!

てまり人気20131113-006
↑ ところで、ダムル工房ではてまり教室の生徒さんは韓国人、ポジャギ教室の生徒さんは日本人という住み分けが何となく出来ていました(もちろんポジャギを学ぶ韓国人生徒さんもイマスケド…)。

けれども今年の夏、初めて日本人のてまり生徒さんが誕生しました!!神奈川K氏デス!!

てまり人気20131113-007
↑ 神奈川K氏は11月現在、ソウルで短期語学留学中。

最初体験教室に申し込みするため、幽に連絡を頂いた時は「本当にポジャギでなくて、てまりですか??」って数回聞き直してしまいました!!

てまり人気20131113-008
↑ 李先生も韓国より日本のほうがずっとてまりが盛んなんだから、わざわざ韓国で学ばなくても…と、しきりに不思議がっていましたが…。

てまり人気20131113-009
↑ 神奈川K氏によると、日本のてまりとは色使いが全く違っており、その色彩感覚に魅せられた…、そして自分でも作ってみたくなった…とのこと。

てまり人気20131113-010
てまり人気20131113-011
↑ こちらは神奈川K氏の作品。まだ未完成ですが、確かに仰るように日本各地のてまりとは色彩感覚が違いますよねぇ~。

それにしてもてまり初心者とは思えない出来です。素晴らしい…。

日本でもてまり教室はどちらかというと高齢者の方が主流を占めているのですが、もしかしたら若い方々にもジワジワ再認識されているんでしょうかね???

そうすれば、何時か日本各地域でなくわざわざソウルでてまりを学びたい…なんていう日本人がもっと増えるのかなぁ~????

てまり人気20131113-012
↑ ちなみにこの日の夕方は、熊本O氏が3週間のポジャギ修行のため到着した日。

てまり人気20131113-013
↑ お土産に熊本O氏とご友人が古布などを再利用した手作りの小物を持って来て下さいマシタ!!!

写真では分かりにくいのですが、ピエロも馬のヌイグルミもすっごく可愛いんですよ!!

ダムル工房に飾ってあるので、是非見て下さいね。

てまり人気20131113-014
↑ この日は熊本O氏の歓迎会も兼ねて、珍しく夕食会を開くことにぃ~。

熊本O氏、これから3週間、色々学んで下さいネ!!(←って…、とっくに終了されて帰国してマスケド…爆!!)

てまり人気20131113-015
↑ 李先生のマンションがある鐘路5街の食堂街まで行き、久々にサムギョプサルを頂きました。

てまり人気20131113-016
↑ 幽は注文しませんでしたが、他の人たちが注文した冷麺が洗面器みたいな大きな器で出てきてビックリ!!

次にここに行く機会があったら、お腹をすかせてこれに挑戦しよっと!!




<ポジャギ展示会情報>

展示会情報20131029
↑ ポジャギ展示会『四季~華が咲く~』ポスター(←クリックで拡大)

オセクヌリ(오색누리)2回目展示会
『四季~華が咲く(꽃이 피다)~』

日時: 2013年11月13日(水)~11月19日(火)
時間: 10:00~18:00
場所: 仁寺洞 耕仁美術館(경인미술관) 第6展示場
(←クリック!!)

この時期仁寺洞方面へ行かれる方は、是非足をお運び下さい!!!

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[ 2013/11/13 10:47 ] 手まり | TB(-) | CM(2)

てまりづくし

てまりづくし20130627-001
↑ 工房にちょっとしたヤボ用があり、久しぶりに顔出しすると…。

てまり部屋のテーブル上に作りかけのてまりが無造作に置かれているけど、どれも色彩りでスッゴク綺麗だなぁ~。

てまりづくし20130627-002
↑ てまりを初めて、そろそろ1年になる韓国人生徒さん蚕室K氏と久々に会いました。

丁度いちからてまりを作るところだったので取材させてもらうことに…。

先ずは適当な大きさの綿を丸めます。

てまりづくし20130627-003
てまりづくし20130627-004
↑ 綺麗な球型にするために、糸を全方向に均等に巻いていきます。

てまりづくし20130627-005
↑ もう1年以上のキャリアがあるので、綺麗な球型が出来ましたぁ~。

これ、簡単そうに見えますが、初心者には結構大変な作業なんですよ??

てまりづくし20130627-006
てまりづくし20130627-007
↑ 次は地割り作業に入ります。

先ずは作りたい紋様に合わせてメジャー等で大きさを測定し、均等に分割していくんですよね。

マチ針で印を付けながら、分割線を引いていくんだそうな…。

てまりづくし20130627-010
↑ 地割り作業を終えると、いよいよ刺繍に入ります。

球型のてまりに施したい紋様を考えながら、刺繍を施していくのです。

てまりづくし20130627-011
↑ 李先生は「ほら、こうして、こうして…」って簡単そうにやっているけど、慣れないと結構難しいらしい。

それでもK氏はてまりの美しさに魅せられ、自分でも作ってみたい!!と思って、ダムル工房に来たんだそうで、今ではすっかりてまり製作に夢中なんだとか…。

一度はまるとヤミツキになるほど面白いんだそうですヨ???

てまりづくし20130627-008
↑ 李先生が現在製作中のてまりはコチラ!!

蓮の花の紋様を刺繍する予定だそうな…。

てまりづくし20130627-009
↑ こちらは珍しく幾何学模様にせず、鶴と亀の刺繍を施したてまりなんですが、途中で製作を忘れていた作品なんだとか(爆)!!

てまり棚を整理したら、久々に出てきて驚いたソウデス…。蓮の花が完成した次はこちらを完成させなくちゃ…とのこと。

てまりづくし20130627-012
てまりづくし20130627-013
↑ こちらの生徒さんは、この亀甲紋様を製作中。

この色の組み合わせ、どことなくチョガッポにも通じるステンドグラスみたいな透明感があって幽は好きだなぁ~。

てまりづくし20130627-014
てまりづくし20130627-015
↑ こちらは李先生が現在試作中のてまり。

日本の伝統紋様「青海波」を施してみたそうな…。

昨年末に金沢へてまり修行に行った時、最終日に「加賀ゆびぬき」教室にも行ったのですが、その時この青海波紋様を学んだのです。

それをてまりに応用できないか…と試作中なんだとか…。

まだ未完成らしいのですが、これはこれでとても綺麗です!!!

チョガッポもてまりも、日韓の作家さんたちが日々試行錯誤を重ねて、多彩な作品が生まれるんですねぇ~。

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[ 2013/06/27 10:16 ] 手まり | TB(0) | CM(0)

将来の夢は??

将来の夢20130614-001
↑ 日曜日にもかかわらず、李先生が工房で授業しているというので、ちょっと訪問…。

今日はてまり教室のようですね??

将来の夢20130614-006
↑ てまり部屋に最近掛けられたタペストリー。李先生のてまり作品を写真に撮って印刷したものだそうです。

一昨年に行った展示会の時に製作したのだそうですが、中々掛けることができなかったのをようやく取り付けたんだとか…。

将来の夢20130614-002
将来の夢20130614-003
↑ 最近のダムル工房はどちらかといえばてまり教室の生徒さんが多いんだそうです。

李先生は今孔雀模様のてまりを製作中…。

将来の夢20130614-004
↑ その隣には日曜日にも拘わらず、ダムル工房の末娘Yes氏の姿が…。

「日曜日なのに熱心だねぇ~」っと言うと、「中間テストが終わったから、作品が作りたくて…。」とのこと。

うわぁ~、学生さんは忙しいのに熱心だ…。

まだ高2なのにかなりのキャリアがあるYes氏なので、随分大きな手まりを作ってます。

将来の夢20130614-005
↑ 完成型は李先生が韓国糸で作った大玉てまりと同じくらいの大きさだねぇ??

将来の夢20130614-007
↑ 作品が大きいと下地のてまりを作るだけでも大変そう…

将来の夢20130614-008
↑ ダムル工房のてまりはスチロール芯に綿を巻きつけて、色糸で巻いていくのですが、初心者には綺麗な円型にするのも難しいんですよ??

初心者のてまりを見ると、型が歪んでいたりしますもん。

多分作品が大きくなればなるほど、綺麗な円型に作るのは至難の技だと思うな…。

将来の夢20130614-009
↑ 幽「大きい作品と小さい作品、どっちの方が難しいの???」

Yes氏「大きくても小さくても難易度や手間はあまり変わらないんです。けれども大玉を作る時は糸が沢山必要になるから材料費がかかって大変。」

へぇ~、そうなんだ??大きいからって特別難しくなるわけじゃないのかな??

将来の夢20130614-010
↑ あっという間に糸がなくなってしまうのは確かなようです。

将来の夢20130614-011
将来の夢20130614-012
↑ 家でもキチンと作業ができるように、今回は多めに糸を購入します。

将来の夢20130614-013
将来の夢20130614-014
↑ ここのところ、ずっと円高だから材料費が高くなって大変なんだそうな…。もうちょっと円安に傾いてくれると有り難いですよねぇ~。

ちなみに現在高2のYes氏ですが、腕前は今年日本手工芸指導協会の講師資格を取得するほど…。

小学生の頃から自分のしたいことがハッキリしていてスゴイなぁ~っといつも思っているのですが、「将来は李先生みたいに工房を持ちたいの??」と聞いてみたところ…。

「私、もっと上手くなったら、いつか直径2mくらいの大きなてまり作品を作ってみたいんです。」とのこと。

うわぁ~、それはスゴイね!!幽も直径2mの大玉てまりなんて実物を見たことないよ!!

円型を作るだけでも大変そうだし、そこまで大きくなると糸をかがるだけでも大変そうだ…。

でもそれが実現したら、一人前の前衛芸術家さんだよ!!将来が楽しみだなぁ~。

Yes氏なら絶対実現できそうな気がします。

未来の芸術家さんに幸あれ!!~\(^0^)/~

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[ 2013/06/14 10:06 ] 手まり | TB(0) | CM(0)

手まり出張教室 in 中学校

お薦め本20130604-001
↑ 김정호, 이미석, 공은하 저『전통쓰개와 복식공예』, 글누리, 2013년02월05일, 가격37000원(クリックで拡大します。)

李先生お薦めの新刊本を紹介します。キムジョンホ、イミソク、コンウナ著『伝統被り物と服飾工芸』といい、定価37,000ウォンとなっています。

ダムル工房ポジャギ教室のなかで、チョガッポ課程ではなく閨房工芸課程で学ぶ幾つかの作品レシピが丁寧に書かれているとのこと。

お薦め本20130604-002
↑ 書籍裏(クリックで拡大)

新刊本なので、教保文庫などの大書店へ行けばまだ在庫はあると思います。

万一在庫がなかった場合は4日程の余裕を頂ければ、ダムル工房にて取り寄せることも可能ですのでご相談下さい。

さて本日は、かなり久々にゴーストライター「幽」の記事ではなく、李先生の記事です。(このブログでは1人称「私」は全て李先生を指すと考えて頂けると有り難いです。ゴーストライターが書いている時は「幽」という1人称を使っておりますので…。)

てまり出張教室in中学校20130604-001てまり出張教室in中学校20130604-002
↑ 今年4月から6ヶ月契約で要請を頂いた中学校てまり出張教室の様子です。

てまり出張教室in中学校20130604-003てまり出張教室in中学校20130604-004
↑ 中学校の課外授業のひとつとして行っております。他にも様々な文化教室があるそうですが、このてまり教室には25名の中学生が志願してくれました。

私一人では多人数の生徒に行き届いた指導ができないので、ダムル工房てまりクラスの生徒3名が手伝ってくれて助かっています。

てまり出張教室in中学校20130604-005てまり出張教室in中学校20130604-006
↑ 月1回2時間×5回=10時間という限られた時間のなかで、完全初心者の学生25名が全員作品を完成できるように…というのは、これまでの経験になかったことでした。

ダムル工房に通ってくる生徒さんたちは、1人1人全て作品が完成するまでの時間が違い、自分のペースでゆっくり確実に技術を教えていくからです。

そのため最初は戸惑いもありましたが、これもいい経験だと考え、この依頼をお引き受けしました。

てまり出張教室in中学校20130604-007てまり出張教室in中学校20130604-008
↑ 引き受けてみて興味深かったことは、25名の学生のうち、その大半が男子学生だったことです。

私の工房では男性の生徒さんはひとりもおりませんので、この点は非常に意外なものでした。

てまり出張教室in中学校20130604-009てまり出張教室in中学校20130604-010
↑ 教室は学生たちの他愛ないお喋りのためとても賑やかですが、作業を放棄するような学生は1人もおらず、思った以上に集中してくれているようです。

最近の学生は落ち着きがなく、集中力に乏しい…などというような話を聞くこともありますが、この教室に集まってくれた学生たちにはあてはまらないように思いました。

今回で2回目の教室が終了です。残り3回6時間で完成を目指します。



※ポジャギ展のご案内

ダムル工房の生徒さん、鹿児島K氏がこの度展示会をされることになりました!!

可能な方は是非足をお運び下さいね!!

<ポジャギ展in鹿児島>
チョガッポ展速報2013060105-0001
期間:2013年6月1日(土)~5日(水)
時間:10:00~16:00
場所:鹿児島市小野2丁目
(自宅の為メールでお問い合わせ下さい)
問い合わせ:上栗政代(かみくりまさよ)
massa5-pa10.ma1@ezweb.ne.jp

<体験教室>
チョガッポ展速報2013060105-0002 
期間中に携帯ストラップを作る体験教室をします。

所要時間:1時間~1時間半程度 
参加費:500円(材料費込み)
申し込み:ご希望の方はメールでお申し込み下さい。
(お名前、連絡先、希望日時をお知らせ下さい)

<教室のご案内>
6月から始まります!!(日時等ご相談下さい)
※詳細はお尋ね下さい。


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[ 2013/06/04 10:10 ] 手まり | TB(0) | CM(0)

てまり補修中

てまりキット修正中20130517-003
↑ 本日5月17日は旧暦4月8日にあたり、韓国では「釈迦誕生日:석가탄신일」!!

韓国の数少ない公休日となります!!それも今年は韓国で滅多にない金~日まで3連休!!

ヤッホィ~!!!!何シヨ…、何シヨ…??

てまりキット修正中20130517-002
↑ 韓国仏教界で蓮の花は「汚れのない清潔・純潔」のシンボルとされているので、仏像の前にお供えされています。

蓮の花って近くで見ると、結構大きくて迫力ありますね??

てまりキット修正中20130517-001
↑ 1ヶ月ほど前から、ソウルの街ではこの日のため、あちこちで提灯が飾られとっても華やかになるんですよ!!

そりゃ、クリスマスに比べれば地味ですが、それでも色とりどりの提灯で飾られる街を歩くとちょっとウキウキしてしまいます…。

てまりキット修正中20130517-004
↑ さて…話を工房に戻して。工房に顔を出すと珍しくてまり作業をしている李先生と延氏。

てまりキット修正中20130517-005
↑ そういえば、このブログではほとんどてまり記事がありませんね??

けれども最近のダムル工房は4月のドキュメンタリー放映後に視聴者の方から数名連絡があったりして、韓国人のてまり生徒さんが増えたんですよねぇ~。

なのでここのところ李先生の日常は、若干てまり教室の方が多いんだとか…。

単に幽が顔出す時に、李先生がてまりしてないダケ…のことなんですよネ!!!

てまりキット修正中20130517-006
↑ でもいつもポジャギの延氏がてまり作業をするのは、本当に珍しい…。

何でも最近忙しくなってきた李先生のアシスタントも兼ねて、てまりも新しく始めたんですって!!

てまりキット修正中20130517-008
↑ ちなみに現在は、4月から新しく招聘された中学校のてまりキットの補修中なんだとか。

女子中学校のチョガッポ教室とは別に、今度は共学中学校でてまり教室の要請を受けたのです。

てまりキット修正中20130517-009
↑ こちらは4月末に、第1回目の授業2時間で実際に男子学生が刺繍した手まり。

学生数は26名で、そのうち男子学生が17名なんだとか…。李先生にしては珍しく男子が多い教室だったそうです。

てまりキット修正中20130517-010
↑ こちらが延氏作の完成型。

てまりはまだ初歩の延氏ですが、手工芸歴長いだけあって初歩者とは思えない出来栄えですね??

てまりキット修正中20130517-011
↑ 今回の出張教室は全5回。1回2時間でてまり1個を完成させなければなりません。

てまりキット修正中20130517-007
↑ 全10時間で手工芸経験ゼロの中学生たちがてまりを完成させるのは中々難しい…。

なので毎回の授業後、作品を回収して刺繍の修正や難しいところを補修したりしているのだそうです。

てまりキット修正中20130517-012
↑ 延氏もその作業の手伝いをしているのですが、てまりは面白いですか??と聞いてみると…。

「チョガッポやヌビとは違うから、最初はちょっととまどうこともあるけど、新鮮で面白い。」とのこと。

てまりキット修正中20130517-013
↑ けれども分割式などの計算が出てくると、長らく計算なんかしたことなかったのでちょっと戸惑うこともあるそうです。

李先生「最近は電卓とかあるんだから、それを使えばいいじゃん。簡単だよ。」

…とはいいますが、幽は延氏の気持ち分かるけどなぁ~。もう分割式の数字が出た途端に及び腰になるんですよね(苦笑)!!

てまりは日本でもボケ防止に最適!!と言われているそうなので、もうちょっと年とったら挑戦してもいいかもしれナイケド…。

巾着づくし!!(その1)20130419-012
↑ さ、頭の体操もしたことですし(幽は何もしていませんが…)、お次は脳に栄養補給!!

今回はてまり補修作業が忙しいので、外に食べにいく時間がありません。

なので最近新しく出前メニューに加わった、大学路老舗の焼き魚店「コサムイ(고삼이)」で注文です。

てまりキット修正中20130517-014
↑ 李先生と延氏はアルパッ(알밥:とびこ飯)にしました。

てまりキット修正中20130517-015
↑ 幽はどっちにしようか迷いましたが、コンビジチゲ(콩비지찌개:おからスープ)にすることに…。

たまにこの優しい味を食べたくなるんですよねぇ~。

でも2人が食べているアルパッも最近食べてないから、次はそれにしてみようかな??

その後、幽はお仕事に行きましたが、2人のてまり作業は続きます。

お疲れさまぁ~、頑張って下さいネ!!

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[ 2013/05/17 10:07 ] 手まり | TB(0) | CM(0)

青葡萄(청포도)のてまり

青葡萄20121011-007
↑ 今日も青空快晴です!!気持ちいいよね!!

青葡萄20121011-006
↑ ちなみにすぐ近所に韓国でとても人気のある『殺してくれる話(죽여주는 이야기)』の上演劇場があります~。

休日になると劇場の前にズラァ~ッと観客が並ぶんですよ。よろしかったら是非観にいって下さい。

さて、久しぶりに李先生のブログ記事です~。お待たせしました…。すみません。

↓  ↓  ↓ 以下、李先生のブログ記事です~。

青葡萄20121011-003
↑ ダムル工房の生徒さんが作って来てくれました。

青葡萄20121011-004
↑ 8等分6面の葡萄粒を模した手まりです。

青葡萄20121011-002
↑ 彼女の手まりをつなげて葡萄を作りました。

青葡萄20121011-001
↑ これはモシで作った『亜字窓』です。上のオクサとはまた違った雰囲気です。

青葡萄20121011-005
↑ しばらくは工房に飾ってあるので是非見に来てくださいね。

そしてこの葡萄を作りながら李陸史の『青葡萄』という詩を思い出したので、皆さんにご紹介します。彼は第二次世界大戦終了直前に若くして死亡した詩人でした。

この詩は韓国ではとても有名な詩で、内容は希望を象徴する青い空に葡萄が光っている…、つまり未来に対して肯定的な姿勢を描いた抒情詩です。

青葡萄の香りで客を迎える喜びにずっとひたっていたいという望みを表現していると言われています。
(ちなみに日本語訳はただの直訳です。参考程度にお願いします。幽に詩心はありません。あしからず…苦笑)

『青葡萄(청포도)』 李陸史(이육사:1904~1944)

私の故郷の7月は 青葡萄が熟れていく季節
(내 고장 칠월은 청포도가 익어가는 시절)
この村の伝説が鈴なりに開いて
(이 마을 전설이 주저리 주저리 열리고)
遠くで空が夢見 葡萄の粒がびっしりと映える
(먼데 하늘이 꿈꾸며 알알이 들어와 박혀)
空の下 青い海が心を開き
(하늘밑 푸른 바다가 가슴을 열고)
白い帆を付けた船が 整然と並んでやってくれば
(흰 돛 단 배가 곱게 밀려서 오면)
私が待っていた来訪者は 疲れた体で
(내가 바라는 손님은 고달픈 몸으로)
青布を着て訪ねてきたという
(청포를 입고 찿아 온다고 했으니)
私は彼と向き合って葡萄を食べるが
(내 그를 맞아 이 포도를 따 먹으면)
2人の手がびっしょりと濡れてもいいように
(두 손은 함뿍 적셔도 좋으련)
そうだ 我々の食卓には銀盆に
(아이야 우리 식탁엔 은쟁반에)
白い荢麻の手ぬぐいを準備しておこう
(하이얀 모시 수건을 마련해 두렴)


※どなたか「この部分はこう訳す方がいいよ!」という方がいらしたら是非ご助言を!!m(_ _)m
詩は本当に難しい…、難しすぎます!!文学専門のプロなら絶対にこうは訳さないよなぁ~。


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[ 2012/10/11 10:08 ] 手まり | TB(0) | CM(0)

てまり作品いろいろ

てまり作品いろいろ0920-001
↑ 最近はチョガッポ作品制作に忙しかった李先生が久々に完成させたてまり作品「明けの明星」。

てまり作品いろいろ0920-002
↑ てまり教室の生徒さん、LU氏が神父さまへのプレゼントとして作った「木製十字」。

てまり作品いろいろ0920-003
↑ 公募展に出品したかったのに、時間切れになってしまったUJ氏の「孔雀」。最近の作品のなかで特にお気に入りなんだそうです。

てまり作品いろいろ0920-004
↑ これもまだ途中とのことで、完成したらお披露目してくれるそうです。

てまり作品いろいろ0920-005
↑ これは誰の作品なのでしょう??李先生のかな??日本語で題名が付けられています。「虹色の逆衣」。

何時も公募作品の書類を書くときに、皆「う~ん…」と唸りながら作品名をひねり出していらっしゃるようですが、手工芸の作品名って製作者のセンスを試されているようで、大変ですよねぇ~(苦笑)。

てまり作品いろいろ0920-006
↑ 講師資格を取るには沢山の作品を作らないとなりません。

あ、そうでした…。3日前に日本手工芸指導協会についてブログに書いたところ、「ポジャギ科の生徒さんは公募展に出品されないのですか?」という質問を受けました。

答えは簡単です。数名の日本人生徒さんがポジャギ科講師を目指して熱心に作品制作をされていますが、まだ皆さんが「高等科」取得までだからです。「初等科」「高等科」資格取得の場合は、師範や講師が作品を点検し、能力ありと認めて申請書類を出せば資格認定されます。

もちろん、講師や師範と違い規定年数の公募展への出品も義務付けられていません。なのでポジャギ科生徒さんたちは今年の公募展へ出品する必要がないのです。

…と書いていたら、sono氏のブログによるとsono氏が出品するようですね(爆)!!なのでポジャギ教室の生徒さんも1人ですが出品しています~(^0^)。ま、高等科までは「義務ではない」とだけ、理解して頂ければ結構です。

てまり作品いろいろ0920-009
↑ てまりの最初の過程、地割りと呼ばれる作業です。

ちなみに、これもよく質問を受けますが、講師資格を取得する年数は最低3年かかります。さらに師範資格を受けるためには講師資格取得後、最低4年間の継続的な活動が認定されなければ取得することができません。

てまり作品いろいろ0920-008
↑ てまり科の生徒さんたちは思い思いの小箱に刺繍糸を綺麗に入れて持って来ています。

てまり作品いろいろ0920-007
↑ わぁ~、綺麗!!

流れとしては「初等科」→「高等科」→「講師」→「師範」となりますが…

「初等科」~「講師」までが順調なステップを踏んだと仮定して、年1回の資格申請であることから3年間必要になります。

その後師範資格を認定されるのに4年間、師範として実質的な活動できるようになるのに(=つまり「講師」資格を教室の生徒に授与できるようになること)、初等科から換算して約8年間といったところでしょうか??(「師範」取得年度には、まだ「講師」認定の権限が与えられず、次年度から可能になるからです。)

てまり作品いろいろ0920-012
↑ こちらの生徒さんの刺繍糸入れもいいですね。宝石みたい…。

ちなみに李先生は随分前から、日本手工芸指導協会のてまり科師範として活動されていますが、ここに新しく「ポジャギ科」を作ったのが、2009年と比較的新しいことなのです。

てまり作品いろいろ0920-011
↑ 糸を色別に巻きなおして整理するだけでも結構な時間がかかりそう…。

何故なら韓国でチョガッポ作家として活動するならば、免許や資格なんて必要なく公募展入賞経験などが認められれば活動できますからね。

韓国で日本手工芸指導協会から「ポジャギ科講師」として認定されたところで、あまり意味がないのです。ですからこれまでは「ポジャギ科講師」の資格認定はダムル工房に必要がありませんでした。

けれども2009年ごろに日本の生徒さん達の要望を受けて、新設することになったのです。

このようにまだ新しい課程であるため、「ポジャギ科講師」資格認定のために義務化されている公募展への出品者が多くないのです。ご理解していただけたでしょうか??(^^)

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[ 2012/09/21 10:46 ] 手まり | TB(0) | CM(0)

てまりの思い出

金賞受賞作品『傾慕』
↑ 1990年日本手工芸指導者協会にて金賞受賞作品『傾慕』

先日、机を整理していたら、昔の写真などが出てきました。1990年に日本手工芸指導者協会で金賞を頂いた時のことです。私がてまりを最初に始めたのは1986年ごろのことでした。当時住んでいたマンションに、日本でてまりを学んだという韓国人の方がいたのですが、いくらも教わらないうちに外国へ移住してしまい、そのままになってしまいました。

展示会場にて02
↑ 展示会場の李先生~。わ、若いぃぃぃ~!!!42歳くらいらしいけど??

そんな中、フランス旅行中、ドゴール空港で韓国のポジャギと一緒に置かれていた、小さくて美しい手まりを見たのです。それを見て、もう一度手まりをきちんと教えてもらいたいと考えるようになりました。

展示会場にて
↑ 受賞作品の前で…。隣に写っているのは、同じく金賞受賞の日本人の方だとか…。

そして韓国へ帰国し、色々情報を集めているうちに、明洞のロッテ百貨店に通じる地下商店街で、てまりを販売している店があることを知りました。早速その店へ行き、主人に手まりを教えてくれと頼み込み、ようやく本格的に習い始めることができました。私のてまりの師となる朴先生は、日本人の駐在員夫人からてまりを学んだそうです。

展示会場の前で
↑ 展示会場の前にて…

朴先生が日本手工芸指導協会に所属していたことから、私もそのまま協会員になり、1990年に資格証取得のため作品展に出品しました。すると協会から金賞受賞の連絡が来たのです。そして授賞式に出席するため日本を訪問することになりました。授賞式では当時、私も色々影響を受けた故尾崎千代子先生(注1)がいらして、一緒に写真を撮ってもらえたことも、とても光栄な体験でした。

尾崎千代子先生と
↑ 尊敬する尾崎千代子先生と…

この日本訪問では、もうひとつ忘れられない思い出があります。かなり年輩の女性が私の黄色いチマチョゴリを見て、触っていいかしら…とおっしゃりながら、昔韓半島に住んでいたことを話してくださったのです。大切そうに私の韓服を何度も何度も撫でながら、もう見ることもないだろうと思っていたチマチョゴリに、ここで思いがけず出会えて本当に嬉しい…と懐かしそうに話す姿を今でも忘れられません。

授賞式会場にて
↑ 授賞式の様子デス…

韓国へ帰国後は、さまざまな伝手を使って韓国で何故手まりが失われてしまったのか、韓国にもてまりのようなものがあったという話をたよりに、韓国てまりのルーツを探すため色々な文献にあたりました。するとある研究者の方からお守りの本に手まりの原型があるという話を聞き、韓国のお守りの勉強なども始めるようになりました。

韓国のお守り
↑ 韓国てまりの原型と言われる「お守り」

そんなことをしている間に、韓国内にほとんどいないてまりの専門家(?)などと、私を呼ぶ人も出てきて、雑誌やメディアにたまに取り上げられるようになりました。しかし、それに恥じないようにと、色々学べば学ぶほど、関心分野が広がってきてしまい、韓服作りやチョガッポ、宮中料理など随分忙しくなってしまいました。

李先生の写真01
↑ 宮中料理研究院の展示会にて、マスコミ取材を受ける李先生~

けれども、てまりを作る時、針の行く先が全て決まっているように、その時その時やらなければならないことを迷ってしまうと、結局作品が台無しになってしまいます。迷いや雑念、心配があれば、作品を完成させることもできないでしょう。私たち手工芸家は、行かなければいけない道を黙々と進んで行きさえすれば、いつかは美しい作品が仕上がることを知っています。だからこそ自分の人生もこうありたいと、いつも心かけています。

(幽の補足説明)
注1) 尾崎千代子先生とは、現在の日本てまり界の基礎を作ったと言われるほどの重要な先生です。現日本てまり協会の会長でいらっしゃる尾崎敬子先生のお母様にあたる方です。それまでも日本全国に手まりはあったのですが、それは母から娘へ、あるいは姑から嫁へと、内々に伝えられるだけのものでした。

そんなてまりも急激な生活環境の変化のため、慣習自体が風化していきました。そのようななかで、消えゆく運命にあった日本全国の手まりを収集し、それぞれの作り方を体系的に記録し、出版しはじめたのが尾崎千代子先生だったのです。もし千代子先生の努力がなければ、多くの手まりがその存在を知られることなく、韓国のように消えていったのでしょうね…。

尾崎敬子先生と
↑ 現在の日本てまり協会会長でいらっしゃる尾崎敬子先生(着物の方です)。確か2008年に韓国人のお弟子さんたちと訪問し、世田谷区にある「てまり文庫」を訪問した時の写真です。このてまり文庫も本当に素敵な空間です。もしこちら方面へ行かれる機会がありましたら、是非とも訪問してみてください~。


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[ 2012/04/14 10:15 ] 手まり | TB(1) | CM(0)

韓国糸の手まり

インドの糸で作った手まり01
インドの糸で作った手まり02
↑ インド製自然染色の絹糸で作った手まり「三羽根」と「菊花」

手まりを習っている生徒さんの一人、崔ウンスク氏にインド製の染色絹糸を頂いたため、この糸で手まりを作ってみました。普段使っている糸と違い、太さが均一ではないので少々骨が折れましたが、いつもとは味わいが違う手まりを作ることができました。

インドの絹糸
↑ 崔氏が3年前、コエックスで開かれた『世界染色展示会』で購入したインドの絹糸

日本でよく使われる手まり絹糸
↑ 日本の手まり作家が多用する織手縫糸

私は約40年間、手まりを作る時の糸はフランス製の刺繍糸か、日本のリリアン糸を使って来ました。何故なら、この2つは色数がとても多くて自分のイメージどおりの手まりが作りやすいという特徴があったためです。

よく使うリリアン糸
↑ 今まで一番多用した日本のリリアン糸

リリアン糸ほどいて使用
↑ ほどいて使います…

もちろんフランス製の刺繍糸はとても細くて、その分沢山かがらなくてはならない…という欠点もありますが、仕上がりの決め細やかさには群を抜いたものがあります。またリリアン糸はその独特な光沢が華やかな仕上がりの手まりになります。
(↑以前幽は、日本手まり作家の第一人者である尾崎敬子先生にお会いできる機会がありました。その時に糸の選択についてお伺いしたことがあったのですが、尾崎先生の流派ではフランス刺繍糸やリリアン糸をほとんど使わないとのこと…。不思議に思って理由を聞くと、フランス刺繍糸やリリアン糸では100年以上経つと色が変わってしまうから…とのこと。100年単位で考えるスケールの大きさに本当に驚き、手まり世界の奥深さに感心した経験があります…。)

フランス刺繍糸
↑ フランス刺繍糸

けれども、昨年あたりから、より韓国らしい手まりができないだろうかと思案して、韓国の明紬糸を使った手まりに挑戦しています。いくつか試作品を作っていますが、今までのフランス刺繍糸やリリアン糸で作ったものとはまた違う、韓国の天然色が持つ独特の風合いを持った手まりが出来ました。

韓国の糸
↑ 韓国の明紬糸

ただ目下の悩みとして、韓国の明紬糸は天候や湿度に非常に左右されやすく、全く同じ色の糸を安定的に購入することができません。同じ色を注文しても毎回微妙にその色合いが違うのです。韓国の糸で作品をつくり始め、途中で糸がなくなってしまった場合に、他の糸のように完全に同じ色の糸を手に入れるのが非常に難しいという最大の欠点のため、今までどうしても使うことが出来なかったのです。

韓国のまゆ
↑ 韓国の絹糸を作る繭

けれども長く手まりを作ってきて、次第にこのような弱点を克服、あるいは最大限に利用することで、何か新しい韓国の手まりが生まれないだろうか…と考えるようになりました。これからは、この最大の短所を克服する方法を探すためにも、韓国の明紬糸を積極的に使って作品づくりをしていきたいと思います。

(幽のつぶやき)
李先生にインドの自然染色糸をプレゼントした崔ウンスク氏が、かわいいポジャギ製品を沢山つくって見せてくれました!!ダムル工房では最近手まりばかり作っているのに、いつこんなにポジャギ製品を作る時間があるのでしょう??ビックリです…。

崔氏がつくったミニ針山
↑ ミニ針山(?)がたっくさん!!

崔氏のキーホルダー01
↑ 大体1.5~3cm程度で小さくてキュートです!!

このミニ針山(?)は大きいものでも、直径3センチ、小さいものは1.5センチくらいで、モビールの装飾品やヘアピン、冷蔵庫のマグネットなどに加工できそうだね??と、他の生徒さんと話していましたぁ~。

崔氏の作ったキーホルダー03
↑ チョガッポ・アクセサリーも沢山!!一体どれくらいの時間が??

こちらのチョガッポ・アクセサリーもシックな色合いが素敵…。色合い的には日本人好みじゃないんだろうか??最近スマートフォンが台頭して来た結果、携帯ストラップやキーホルダーが売れなくなってきているそうですが、このアクセサリーは鞄などに付けてもいいかもしれないですよね…。

崔氏のキーホルダー02
↑ 端切れでつくったキーホルダー

洋服や小物を作った残りの端切れを余すことなく使ったら、こんなに大量にできてしまったそうで、まさに閨房工芸の精神!!って感じですかね…。しかし、俗物の私はこんなに沢山作ってしまったら、後は売るだけ??フリーマーケットで出店できそう…、そしたら1個いくらくらいで売れるのかなぁ~などと考えてしまいました。

崔氏の作ったキーホルダー04
↑ こんな形もありますよ…。

崔氏が弘大のフリマに出店したら、楽しそうなので売り子として手伝うのにぃぃ~!!と思ったら、土日は仕事だった…。く、くやしい…(苦笑)。


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[ 2012/03/28 10:16 ] 手まり | TB(0) | CM(4)

クリスタル模様の手まり

クリスタル
↑ クリスタル模様の手まり

最近色々忙しかったこともあり、3ヶ月かかって、ようやく本日、展示会へ出品するために作っていた新作手まりを完成させました。しかし手まり作品としてはかなり大型の作品だったこともあり、思ったより時間がかかってしまいました。結果、締め切りに10日程足りず、予定していた展示会への出品は断念することに…。秋ごろに、もう少し小品を作りためて、一緒に別の展示会に出品しようと思います。
(幽談)まさか、このブログ始めて忙しすぎて出品できなかった…、なんてことあるのかな??う~ん??ま、まさかねぇ~(+_+;;)。

クムチュル
↑ クムチュル(禁紐)

韓国における手まりの歴史は、お守り(부적)として始まりました。韓国では子どもが生まれると禁紐(금줄)と呼ばれる、大門の前にしめ縄のようなもの渡します。これがある家には子どもが誕生してから21日間、誰も家に入ってはなりません。理由は黒死病(ペスト菌)などの伝染病を持つ人から、産まれたての免疫力のない子どもを守るためだったと言われています。

お守り
↑ 佩用符籍(球型のお守り)
(新年を迎えて、その役割を終えると燃やしてしまったため、ほとんど残っていません。)

また韓国の風俗画を見ると、子どもの手足や腰、胸に何かが巻かれていたり、下げられていたり、縫い付けられていることがあります。これは佩用符籍(패용부적)といって、雑鬼が子どもに接近できないようにするためのお守りなのです。形は色々あり、名札のようなものや、勲章のようなもの、リボンのような形態もありました。

薔薇の手まり
↑ 薔薇の手まり

現在でも中国のとある地方では端午の節句に手首や足首に手まりのようなお守りを結ぶという風習が残っているといわれています。残念ながら韓国ではそのような風習はなくなってしまいましたが、今でも韓国人にとってのお守りは、それを付けている人の寿福康寧(수복강녕)や富貴多男(부귀다남)を願ったものであることは変わりありません。

梨の花
↑ 梨の花の手まり

手まりの作り方は以前も少し紹介しましたが、先ずはスチロールなどの芯に綿を巻きつけ、何重にも綿糸を巻き、下地を作ることから始めます。そして、その上に金糸や銀糸を使って何等分かに分けた後、様々な色糸で多様な模様を作っていくのです。

梅の花
↑ 梅の花の手まり

三角形、四角形、五角形、六角形など、球形の空間をどのように区分するかを精密に設計する必要があります。この作業によって、現れ出てくる紋様の精巧さも違ってきます。色の組み合わせまで考えれば、ひとつとして同じものは生まれません。

青の薔薇
↑ 青の薔薇手まり

今日写真で紹介しているのは全て同じ五角形の下地によって作られていますが、糸の選び方やかがり方で多彩な手まりを無限に作り出すことができます。そこが手まりの魅力といえ、幾つ作っても飽きないものとなっています。日本は韓国よりもずっと手まり人口が多いので、比較的気軽に始められるのではないでしょうか。機会があれば是非一度作ってみてください。

全て五角形
↑ 全部五角形の地割から作られた手まり

(幽のつぶやき)
既に過ぎてしまいましたが、3月9日(金)は李先生のお誕生日でした!!けれども幽は完全に忘れておりまして(爆)、当日の夜、一番弟子のkana氏から連絡があって初めて思い出しました(苦笑)。でも言い訳させて頂くと、正式には陰暦の3月9日らしくて、韓国人の誕生日は本当に覚えにくいんです…。あ、でも計算が面倒だとかで、ご家族は陽暦でお祝いしてるそうですぅ~。

プレゼント01
↑ 4名からの誕生日プレゼントです!

…という訳で(?)、昨日kana氏から依頼を受けて花束を届けるという提案に、haru氏、延氏、そして幽も便乗させて頂いて、4名でプレゼントを買いました!4名も出資者が集まったので結構豪華なプレゼントになったなぁ~っと…。

プレゼント02
↑ ipad2の付属品色々

本当は何にするのか皆でさんざん悩んだのですが、最近の李先生はブログの記事作成のため、かなりのipad2ヘビーユーザーのようなので、その付属品を買うことにしました。これでかなりブログ記事が書きやすくなるねぇ~っと、皆で自画自賛してたら、今日の記事でいきなり展示会への出品の中止…。何だか非常に複雑な気分ですが(苦笑)、李先生は一応喜んでくれたようです…。

プレゼント03
↑ 始めはこっちを買ったんだけど、このタッチペンの反応が悪くて返品&交換しました…。

kana氏、連絡、ありがとうございました!花束、こんなもんで良かったでしょうか??さすが一番弟子の称号は伊達じゃないなぁ~っとビックリです!!

プレゼント04
↑ 昨日の延氏のランチ~!!やっぱり美味しい…。いつもご馳走さまです!!


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[ 2012/03/13 10:37 ] 手まり | TB(0) | CM(3)

薔薇模様の手まり

薔薇の写真
韓国語で薔薇のことをチャンミ(장미)といいます。最近の韓国の若者たちは付き合って100日目の記念日に100本の薔薇の花束を贈るそうですが、薔薇の花は韓国でも老若男女に愛されている花といえます。

今日は初心者にも比較的簡単にできる薔薇模様の手まりを紹介したいと思います。

(薔薇模様の手まり)
材料;スチロールの球 1個、綿、虫ピン、刺繍針、巻尺、各種好みの色のリリアン糸、綿糸

1、8等分の地割りを作ります。
薔薇模様のてまり01

2、地割りをした手まりに色糸で薔薇の花を描いていきます。
薔薇模様のてまり02

薔薇模様のてまり03

薔薇模様のてまり04

薔薇模様のてまり05

薔薇模様のてまり06

3、赤い下地が出来上がったら金糸で薔薇模様をつけて1面に薔薇の花が完成します。裏側にも同じことを繰り返して、2輪の薔薇を刺繍すれば完成です。
薔薇模様のてまり07

薔薇の刺繍をしながら思い出した韓国の詩があったので紹介したいと思います。

「名前のない女性になって」
(이름 없는 여인이되어)

ノチョンミョン(노천명)

ある小さな山里に入り
(어느 조그만산골로 들어가)
私は名前のない女性になりたい
(나는 이름없는 여인이 되고 싶소)
草家の屋根に瓜の蔦をからませて
(초가지붕엔 박넝쿨 올리고)
畑にはきゅうりやかぼちゃをおいて
(삼밭엔 오이랑 호박을 놓고)
野ばらで垣根をかこって
(들장미로 울타리를 엮어)
庭には空を欲張って持ち込んで
(마당엔 하늘을 욕심껏 들여놓고)
夜には星を存分に抱き
(밤이면 별을 실컷안고)
ミミズクがなく夜も淋しくないでしょう
(부엉이가 우는 밤도 외롭지 않겟오)

汽車が過ぎ去る村
(기차가 지나가 버리는 마을)
器にもろこし飴をとかして食べて
(놋양푼에 수수엿을 녹여 먹으며)
私の好きな人と夜遅くまで
(내 좋은 사람과 밤이 늦도록)
狐が出る山里の話をすれば
(여우나는 산골얘기를 하면)
むく毛の犬は月に吠え
(삽살개는 달을 짓고)
私は女王様より幸せだ
(나는 여왕보다 더 행복하겠소)


(幽のつぶやき)
詩や文学作品は翻訳者の力量がもっとも試されるもので、ただ韓国語の意味が理解できればいいというものではありません。なので今日の記事には正直ギョッとしました…( ̄▽ ̄;;;)。

私は文学的素養が怪しい人間なので、日本語翻訳はあくまでも韓国語の意味を拾っただけです。私には詩人の才能は皆無なので、あとは皆さんで美しい日本語に変換して下さい(´∀`;;)。先日、韓国語ができるからという理由だけで小説翻訳の仕事のお話が舞い込みましたが、文学的才能と時間を天秤にかけて断念しました…。

確かSMAPの草薙くんでしたっけ??彼が小説を翻訳したという話を聞いて「仕事で忙しいだろうにスゴイなぁ~」っと感心したものです。李先生がこれからあまり文学的方面に走らないといいケドなぁ~(^-^;;;;)。


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[ 2012/03/03 10:02 ] 手まり | TB(0) | CM(0)

手まりについて

てまり完成品写真

手まりは日本でもそうでしょうが、昔は新年に1年の福を願って作られたものでした。また婚礼や出産の時に祝福の意味を込めて送りあったともいわれています。

三国時代(注1)には綿糸で手まりを作り、遊んでいたと伝えられています。

針を進める場所が全て決まっているので、ちょっとでもボケッとしていたりすると作品が台無しになることもあります。

他のことを考えず、ただ黙々と針が進む先だけを見ていなければ作り出せない手まりの美の世界を考えると、自分の人生もこうありたいな…と思うことがあります。

そして丸い玉をいつも扱いながら長い時間を過ごして来たことで、昔は角張っていた性格も少しは穏やかになったような気がします。

これは色使いにも表れていると思います。以前は好きな色と嫌いな色を分けることが多かったのですが、最近ではどんな色でも選ばないように心がけています。それよりも「どうしたら調和させることができるのかを考えること」が最も重要なことなのだと考えるようになりました。

自然が作り出した色は全て美しいと思います。沢山の色を調和させるように、色糸がいつもまっすぐに1つの道だけを行くように、全ての人がお互いを思いやれるようにと願いながら、いつも手まりを作っています。

(手まりの作り方)
材料:スチロール芯、綿、針、綿糸、各種色糸

てまり作成法01
1) スチロール芯に綿をつけ、綿糸を幾重も巻きつけて綺麗な球体を作ります。
(幽談:これ李一家の男性方も上手いですよねぇ~。初めて見たときビックリしました!綺麗な球体にするのが初心者には難しいんですけどね…。)

てまり作成法02
2) 球体に巻尺で8等分に分けた後、さらに6等分します。

てまり作成法03
てまり作成法04
てまり作成法05
てまり作成法06
3) 8面に色糸でY字を作るように糸を配置すれば出来上がり。

あとはそれぞれの色糸を組み合わせて刺繍して行けば色とりどりの手まりを作ることができます。参考として、手まりの基本となる8等分6面を作る方法が、ダムル工房のカフェに詳しく掲載されているのでご覧下さい。
(幽談:右側にダムル工房のカフェがリンクされています。)

(幽の補足説明)
注1;三国時代(삼국시대)とは紀元前1世紀から紀元後7世紀ころまで、北の高句麗、南の新羅、百済という3つの国が並存した時代のことをいいます。(但し、日本の朝鮮史学会では4世紀から7世紀ごろまでの時期を指します。)

百済は日本史にも登場する国なので、ご存知の方も多いと思います。特に中学校の日本史テストでよく出題される663年の白村江の戦いは有名ですよね。この戦いで新羅に敗れた百済人の多くは日本に渡来人としてやって来て、日本古代国家の建設に大きな役割を果たすことになります。

有名な話では、日本語の「くだらん」という言葉は「百済にないものは大したことではない(つまらない)」というところから生まれたと言いますもんね。

昔から日本と朝鮮半島はとても深い繋がりがあったことを教えてくれる史実です。


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[ 2012/02/11 10:02 ] 手まり | TB(0) | CM(5)

手まり教室

てまり01
↑ 2月22日(水)が〆切日となる漢陽工芸展に出品予定の作品。

手まり作品としては大作のため、まだ完成していません。

今日は近所にあるソウル大学附属女子中学校に冬休み自由活動の授業で呼ばれた時のことを書きます。

てまり02
↑ 1月26日に行われました。

ソウル大学附属女子中学校は名門中学として、優秀な学生が集まる女子校です。

勉強が得意な女学生ばかりのはずですが、参加生徒は全部で33名にものぼり、韓国でも手まりに関心を持つ学生が増えているようです。

てまり03
↑ ダムル工房の末っ子として可愛がられているイェスル(16歳)も助っ人で参加し、指導の手伝いをしてもらいました。

イェスルはまだ高校1年生なのに、手まりやポジャギなどの伝統工芸をはじめて、もう3年目に入ります。

日本手工芸指導協会の正会員でもあり、そこで手まりの高級資格も取得し、若いうちから熱心に作品づくりに励んでいます。

ダムル工房の期待の新人です。

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[ 2012/02/08 16:56 ] 手まり | TB(0) | CM(0)
プロフィール

ダムル工房

Author:ダムル工房
日本人ゴーストライターが書く李賢淑先生の徒然雑記。

問い合わせメール先
damurukobo.pojagi0309@gmail.com
※「docome.ne.jp」のメールアドレスでは、何故かこちらから返信ができません。申し訳ありませんが他のメルアドから問い合わせして下さい。ご協力宜しくお願いします。
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