ポジャギと伝統料理の文化散策

ソウルの大学路で伝統工芸工房・ダムル工房を経営し、韓国宮中飲食研究院の郷土料理講師でもある李賢淑先生が毎日の生活のなかで感じた徒然雑記を日本語で紹介します。(たまに…、いや最近は結構な頻度でゴーストライターのダムル工房日記になることも…苦笑)

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韓国の紙[韓紙](再録)

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

この回顧シリーズに際して、同じ記事の再録なんて読者さまに受け入れてもらえるだろうか??と、少々心配もしておりましたが、新規生徒さん方には概ね好評のようでホッとひと安心しております。

常連の生徒さんからもご理解頂いているようで本当に有難うございます。m(_ _)m

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓

韓紙20121115-01
↑ これはシルクに韓紙を混ぜて作られている布です。

宋時代の中国人は高麗紙と呼ばれた韓国の紙をとても丈夫なだけでなく、雪のように白くシルクのように滑らかだと賞賛していたそうです。

そのため当時の使節は必ず礼物として高麗紙を持っていくことが慣例だったそうですが、その秘密は紙に繭を仕込んでいたからなのだとか…。

韓紙20121115-02
↑ 現在、この布を使って窓枠模様のホッポ作品に挑戦中です。

その丈夫な韓紙を使って色々な工芸品を作るのが韓紙工芸と呼ばれるものですが、これは庶民の間で発達した室内文化でした。

当時の人々が紙一枚も捨てることなく大切に扱うなかで自然に生まれた生活文化のひとつといえます。

韓紙20121115-05
↑ これが図案。景福宮にある建物の窓枠です。

韓紙の特徴を最も生かすことができるものが裁縫道具入れといわれています。

道具入れの蓋を開けると立体的な区画に区切られ、小さくて可愛い引き出しひとつひとつに裁縫道具を入れることができるようになっています。

本当に美しい作品が多くて、眺めているとあれもこれも欲しい…となってしまう程です。

韓紙20121115-04
↑ 紙とシルクを混ぜて織ったことから生じる模様がいい味を出しています。

もちろん裁縫道具入れだけではなく、韓紙は傘、雨合羽、うちわ、紙靴などなど色々な作品がありますが、どれも実用に耐える優秀な材質と言えます。

韓紙20121115-03
↑ 実物の窓と同サイズにしたいと考えているので完成はまだまだ先ですね。

17世紀には韓紙を巡る上告記録も残っています。

それは肅宋9年(1683)に漢城判尹という職位にある人が訴えたという記録なのですが、当時閑良(한량)という上流階級の間で紙靴が大変流行りました。

そのため材料の韓紙が高く売れたことから士大夫の家にある書籍を盗み出そうとする泥棒が激増したのだとか…。

これを厳しく取り締まってくれ…と訴えた記録なんだそうですが、上流階級がこぞって買い求めようとするほどに紙靴の履心地は中々のものだったことが伺いしれるエピソードですね。

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[ 2014/01/16 10:16 ] ポジャギ 韓国の紋様 | TB(-) | CM(0)

丹青模様のてまり(再録)

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

この回顧シリーズに際して、同じ記事の再録なんて読者さまに受け入れてもらえるだろうか??と、少々心配もしておりましたが、新規生徒さん方には概ね好評のようでホッとひと安心しております。

常連の生徒さんからもご理解頂いているようで本当に有難うございます。m(_ _)m

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓

丹青模様の手まり03
↑ 丹青紋様を応用した手まり作品

丹青(タンチョン;단청)とは元々建築物に施された装飾紋様のことをいいます。

多彩な色を駆使して模様と絵を描きます。

彩色することで建築物や作品を装飾するだけでなく、風雨にさらされ傷むことから保護しました。

主に宮殿建築物の壁面や寺院の天井に描かれていることが多いものです。

孤雲寺の丹青
↑ 孤雲寺の丹青(2011年夏「慶尚北道ツアー」時撮影)

月精寺の丹青
↑ 月精寺の丹青(2010年夏「染色ツアー」五臺山月精寺にて)

月精寺の天井模様
↑ 寺院の天井に描かれた丹青紋様(同月精寺にて)

この素晴らしい韓国の伝統紋様を、何とか手まりにも応用できないだろうかと苦心しました。

思いのほか、美しい作品になったので、概ね満足しています。

丹青模様の手まり01
↑ 丹青手まり(中型1)

丹青模様の手まり02
↑ 丹青手まり(中型2)

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[ 2013/12/27 10:33 ] ポジャギ 韓国の紋様 | TB(-) | CM(0)

紋様について(再録)

李先生からの要請で以前一度載せた記事を再録させて頂きます。

この回顧シリーズに際して、同じ記事の再録なんて読者さまに受け入れてもらえるだろうか??と、少々心配もしておりましたが、新規生徒さん方には概ね好評のようでホッとひと安心しております。

常連の生徒さんからもご理解頂いているようで本当に有難うございます。m(_ _)m

以下、以前書いたものと同じ内容になります。

↓   ↓   ↓

十長生の刺繍作品
↑ 十長生の刺繍作品

韓服や閨房工芸(규방공예)[注1]などで太陽・山・雲など、その他多様な模様が刺繍されているのをみたことがあると思います。

それは当時の女性がそれを着る人、使う人に思いをはせ、願いを込めて刺繍したものでした。

その代表がシプチャンセン(십장생;十長生)と呼ばれる長寿や不死を表現する10個のシンボルです。

10個は太陽・山・水・岩・雲・松・不老草・亀・白鹿・白鶴です。

白鶴の巾着
↑ 白鶴の巾着

十長生は神仙思想に由来するもので、自然崇拝の対象物です。

昔は長く生きると考えられたものや、長く変わらないものを集めて、それに人間の健康と長寿を重ね祈願したのです。

もちろん、この10種以外にも色々なモチーフがあります。

閨房工芸でよく見かける模様の簡単な意味は以下の通りです。

壷と鳥の刺繍
↑ 壷と鳥と梅花の刺繍

竹(テナム;대나무)、菊花(クッカ;국화)、梅花(メファ;매화); 儒教の礼節・節義を象徴する模様です。

蝶のノリゲ
↑ 蝶のノリゲ

蝶(ナビ;나비)、鳥(セ;새)、蜂(ポル;벌);夫婦間の和合と子孫の繁栄を望む女性の心を表現したものです。

不老草と牡丹と梅花の作品
↑ 不老草と牡丹と梅花の作品

牡丹(モラン;모란);財産が多くなり、社会的な地位が上昇することを願う心を表現しました。

壷と蝶の刺繍
↑ 壷と蝶と梅花の刺繍

壷(ハンアリ;항아리);多くの福が入ってくることを願いました。

鳥と蝶と不老草
↑ 鳥と蝶と不老草の刺繍

不老草(プルロチョ;불로초);この草を食べれば老いることなく長く生きるという長寿への願いを込めました。

蓮の花(ヨンコッ;연꽃);仏教の清純な心と永遠の命の世界を表現しました。

石榴(ソンリュ;석류)、蝙蝠(パクチィ;박쥐);これらが多産の象徴だったため、子宝に恵まれるようにとの願いを込めています。

蝉(メミ;매미);露を食べて生きると考えられたため、「清貧」を意味しました。

虎(ホランイ;호랑이);知恵を持ちながら、同時に勇猛果敢な度量と気概をもつようにとの願いが込められています。

虎の足の爪が赤い場合は厄災を防ぐという意味も含まれています。

唐辛子(コチュ;고추);当時は男子を好む社会であったため、男の子が産まれますようにという願いが込められました。もちろん現代では女の子を好む親もかなり増えているように感じます。

他にもまだまだ沢山あります。

紋様に対する研究書も色々あるので、そういったものを見てもらえれば、それぞれの意味をより詳しく知ることができます。

(幽の補足説明)
注1; 閨房工芸(キュバンコンエ;규방공예)とは朝鮮王朝時代、男性の生活空間であるサランバン(舎廊房;사랑방)に対して、女性の生活空間であるアンバン(闺房;안방)の別名、閨房に女性が集まって作った工芸作品の総称です。

儒教社会で社会的な活動が制限されていた女性たちは、その不満を針仕事を通じて解消、さらに自己表現していたといえ、実に多様な作品があります。

なので、針と糸を使って作られた生活用品全般を指す言葉と考えて下されば結構です。

結論として韓国においてポジャギやチョガッポはあくまでも閨房工芸の一部…ということになります。

日本と違ってチョガッポなど、パッチワーク作品だけ作る人というのは、韓国の閨房工芸家として認められないのだそうです。

何処の世界でも本家は大変ですねぇ~(苦笑)。


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[ 2013/12/26 10:26 ] ポジャギ 韓国の紋様 | TB(-) | CM(0)

韓国の紙(韓紙)

韓紙20121115-01
↑ これはシルクに韓紙を混ぜて作られている布です。

宋時代の中国人は高麗紙と呼ばれた韓国の紙をとても丈夫なだけでなく、雪のように白くシルクのように滑らかだと賞賛していたそうです。そのため当時の使節は必ず礼物として高麗紙を持っていくことが慣例だったそうですが、その秘密は紙に繭を仕込んでいたからなのだとか…。

韓紙20121115-02
↑ 現在、この布を使って窓枠模様のホッポ作品に挑戦中です。

その丈夫な韓紙を使って色々な工芸品を作るのが韓紙工芸と呼ばれるものですが、これは庶民の間で発達した室内文化でした。当時の人々が紙一枚も捨てることなく大切に扱うなかで自然に生まれた生活文化のひとつといえます。

韓紙20121115-05
↑ これが図案。景福宮にある建物の窓枠です。

韓紙の特徴を最も生かすことができるものが裁縫道具入れといわれています。道具入れの蓋を開けると立体的な区画に区切られ、小さくて可愛い引き出しひとつひとつに裁縫道具を入れることができるようになっています。本当に美しい作品が多くて、眺めているとあれもこれも欲しい…となってしまう程です。

韓紙20121115-04
↑ 紙とシルクを混ぜて織ったことから生じる模様がいい味を出しています。

もちろん裁縫道具入れだけではなく、韓紙は傘、雨合羽、うちわ、紙靴などなど色々な作品がありますが、どれも実用に耐える優秀な材質と言えます。

韓紙20121115-03
↑ 実物の窓と同サイズにしたいと考えているので完成はまだまだ先ですね。

17世紀には韓紙を巡る上告記録も残っています。それは肅宋9年(1683)に漢城判尹という職位にある人が訴えたという記録なのですが、当時閑良(한량)という上流階級の間で紙靴が大変流行りました。そのため材料の韓紙が高く売れたことから士大夫の家にある書籍を盗み出そうとする泥棒が激増したのだとか…。これを厳しく取り締まってくれ…と訴えた記録なんだそうですが、上流階級がこぞって買い求めようとするほどに紙靴の履心地は中々のものだったことが伺いしれるエピソードですね。

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[ 2012/11/15 10:06 ] ポジャギ 韓国の紋様 | TB(0) | CM(4)

比べてみると…

比べてみると0914-005
↑ 昨日午後6時まで頑張った大宰府のK氏は、たった1日でここまで完成させたそうです~。さすがですね!!

きっともう日本に到着しているのでしょうね??お疲れ様です。展示会の成功も祈っています~。

ところで最終日の朝は李先生宅で会食会があったとのこと…。幽は参加できなくて残念でした。

比べてみると0914-010
↑ こちらが朝食会のメニューだったそうです~。朝から豪華ですねぇ~。

比べてみると0914-001
↑ 李先生からコメントが届いています。「どうも有難う。赤い箱に入ったお菓子は食べるのが惜しいくらい可愛いですね。」

比べてみると0914-003比べてみると0914-004
↑ こちらは福岡ぱらんまだんのkana氏からだそうです。李先生「これは天然染色の糸なのですか?とても綺麗に染まっていますね?」

比べてみると0914-002
↑ 李先生「これは袋ですね??色合いがとてもいい作品です。」

比べてみると0914-008
↑ 本当に皆さんにはいつもいつも感謝しています。

けれどもどうかあまり韓国へ来る時に手土産をお気になさいませんように。ダムル工房へいらっしゃる時は手ぶらでも構いません。気軽な気持ちで立ち寄って、お茶でも飲みながらお話しましょう。

…とのことです(笑)。

ところで話は変わりますが…(苦笑)

最近ダムル工房の生徒さん、数名が挑戦されている韓国伝統紋様30種類なのですが、同じ紋様なのに色合いで随分感じが変わるのに驚いています!!

比べてみると0914-009
↑ こちらはharu氏の作品~。最初のうちは抵抗あったのだそうですが、最近は韓国の伝統五方色に新しい魅力を感じているそうです~。

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↑ こちらは鳥取Jun氏が今年の夏に作った作品です。本当に色の配色の違いで随分感じが変わりますね??

比べてみると0914-006
↑ これも今年の夏に修行された兵庫のshiba氏の作品。shiba氏はピンクが一番好きな色だとかで、同じピンク系でもやはりJun氏とは全然違います。

比べてみると0914-011比べてみると0914-012
↑ 左は鳥取Jun氏、右はharu氏の作品拡大写真です~。

同じレシピで同じように作っているのに、チョガッポ作品って随分個性が表れるものなんだな…と驚いています。

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[ 2012/09/14 10:02 ] ポジャギ 韓国の紋様 | TB(0) | CM(0)

韓国伝統紋様30種

韓国伝統紋様30種0816-05
↑ 昨日は朝から晩まで久しぶりの大雨が降り続き、気温も最高気温が26度、冷房も扇風機も必要ないまでに涼しくなってしまいました…。

そんな中、約1週間のチョガッポ修行を終えて帰国されたshiba氏~。何と約5日間で、最近ダムル工房のチョガッポ班が取り組む伝統紋様30種シリーズのうち、19種を完成させました…。脱帽です…。

韓国伝統紋様30種0816-10
↑ 大抵の生徒さんは伝統紋様を1個ずつ装丁して、それを自由自在に並べ替えて飾ったり、李先生のように額縁に入れる人も多いのですが…。

韓国伝統紋様30種0816-06
↑ shiba氏はこの30種類の紋様を5×6でつなぎ合わせ、ひとつの大きな作品に仕上げる構想なんだとか!!これは何も考えず完成の19種類を並べて写しただけなのですが、それだけでも壮観です…。

これ実際に30種をつなげる時、どの作品を何処に配置するかで無限の可能性が広がるし、ものすごいバリエーションの可能性に満ちていて、素晴らしい作品になりますよ??きっと!!

韓国伝統紋様30種0816-07
↑ 何としてでも20種を完成させて帰国したい…とのことから、朝6時半から頑張っていたのですが…。

韓国伝統紋様30種0816-09
↑ 最後の20種目、斜めにつなぐのがどうしても上手く行かないとのこと…。時間との闘い…ということもあり、焦る気持ちがあるからなのか、中々2つのピースがピッタリ合わないため、朝から何度もほどいてはつなげ…を繰り返しているそうです~。

韓国伝統紋様30種0816-08
↑ 一番の問題はスコサのような薄い布を使う時には、細い針を使わないといけないのですが、気に入って使っている糸が若干太めのため、ちょっと太い針を使っているそうなんです。そのため縫い続けていると、最後に斜線がズレテしまうとのこと…。

韓国伝統紋様30種0816-04
↑ 李先生が「気持ちはよく分かるけど、焦った気持ちがあっては何度繰り返してもピースが上手く合わさることはない。後は日本での宿題にしたほうが良い。やっぱりチョガッポは心に余裕がないとよい作品はできないよ…」と助言したことで、shiba氏も納得…。19種類の完成で帰国と相成りました…。う~ん、何かチョガッポの話だけど人生を感じる…。

韓国伝統紋様30種0816-02
↑ しっかり来年訪問するまでの宿題も…。これ、難しい斜線合わせばっかりなんですけど…。

韓国伝統紋様30種0816-03
↑ 材料も購入して、今回のチョガッポ修行の終了です~。

韓国伝統紋様30種0816-11
↑ 最終日ということもあったので、最後に三清洞と仁寺洞の散策へ~。こちらは「恋する雑貨」で野村佑香さんが訪問した伝統婚礼式の店~。チョガッポも素晴らしい作品が多く、お値段も素敵に50万ウォン以上~。やっぱり踏十里とは色々な面で違いますね…。

韓国伝統紋様30種0816-12
↑ キョンアートのショーウィンドウにも素敵な作品が飾られています~。

韓国伝統紋様30種0816-15
韓国伝統紋様30種0816-13
↑ 本日最終日なので、最後にshiba氏お気に入り、鐘路5街のバターバンズの店「ロティボーイ」に行って、明日の朝ご飯も買いました。知らずに行きましたが、この店はドラマ『Style』で使用された店なんだとか…。どんな話か、幽は全然知らないのですが…(苦笑)。

1~2年前はこのバンズの店、何処へ行ってもあったけど、最近はめっきり数を減らしました…。ソウルって本当に流行りすたりが速いよなぁ~。

韓国伝統紋様30種0816-14
↑ 1週間、本当にお疲れ様でした。また来年会いましょう~。それまで李先生からいっぱい宿題が出されているみたいですが(苦笑)、素敵な作品を作ってくださいねぇ~。

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[ 2012/08/16 10:45 ] ポジャギ 韓国の紋様 | TB(0) | CM(2)

韓国伝統紋様①

韓国伝統紋様0712-01
↑ 韓国伝統紋様のひとつ風車型(바람개비형)

前回、女子中学校でのワークショップに韓国伝統紋様10種類を選んでキット製作中だとして、幾つか完成紋様を紹介しました。現在ダムル工房では韓国伝統紋様30種類を選び、20cm程度の壁掛け作品に仕上げています。

韓国伝統紋様0712-02
↑ 同じモチーフでも色合いで雰囲気が変わります。

この作品は以前ご紹介したように、それぞれ単独で壁掛けにしてもいいですし、幾つかを並べても可愛い作品です。9つ程度を額装しても面白い作品になります。そもそもこの30種類のモチーフは慶尚北道大邱市にある啓明大学衣類学科で発表された「チョガッポの構成様式」という論文資料を土台に作ってみました。

韓国伝統紋様0712-03
↑ ホッポ(一重)技法でもこの型があります。

論文の詳しい内容はまたいつか書きたいと思っています。

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[ 2012/07/12 10:28 ] ポジャギ 韓国の紋様 | TB(0) | CM(0)

蓮の花(연꽃)

蓮の花001
↑ 10等分12面に分け、蓮の花を描いてみました。

蓮の花をモチーフにした手まりを作りました。蓮の花はインドが原産地というところからも分かるように、仏教思想とともに韓国に入ってきたと言われています。そして韓国の仏教界では、蓮の花が泥水の中から生じていながらも、清浄な美しい花を咲かせることから仏の智慧や慈悲を象徴するものとされて来ました。

蓮の花002
↑ こちらは20等分に分けたうえに蓮の花を描いています。蓮の花のモチーフは子どもの成長を祈願して作られています。

しかし時代がくだるにつれて世俗的な観念と結びつき、幸福や夫婦和睦の美徳などを象徴するものに転じ、民画や閨房工芸など生活文化のモチーフとして広く使われるようになりました。

蓮の花003
↑ これは8等分に分けたうえで蓮の花を描いています。直径が8cm程しかない小さな手まりのため作るのが難しく、これを作ると指が痛くなります…

よく知られることとして、蓮の地下茎は日本とおなじく蓮根(연뿌리)と呼び食されますね。けれどもそれ以外に蓮の種も食用として食べられるのですよ。韓国ではどちらかといえば蓮の種を婦人病や鎮静作用、滋養強壮などに効果がある韓薬として使うことが多いのですが、中国や東南アジアでは日常的に生食しているといいます。

蓮の花004
↑ 眼鏡入れにも蓮の花の刺繍があります。昔の韓半島の人々は見た目と体面を重視していたため、このような小物にも豪華な刺繍を施し装飾品として愛用したのです。

蓮の種は緑色のどんぐりに似た形状をしていて、甘みと苦味があり生トウモロコシを食べたような味がします。中国では蓮の実を使って餡子を作り月餅や最中菓子によく加工するそうですが、その時に芯にあたる苦味のある部分を取り除き、それを集めて蓮芯茶というお茶も作るそうです。

蓮の花005
↑ こちらは針入れです。

韓国では蓮芯茶はあまり日常的に飲まれるお茶ではありません。けれども蓮根茶という蓮根を煮出したお茶は、便秘やコレステロール低下、あるいは胆石を除去するのに効果があるとしてよく飲まれる薬茶になっています。

蓮の花006
↑ 鍵入れにも蓮の花が描かれています。このように蓮の花は様々なところでモチーフとされて来たのです。

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[ 2012/05/30 10:10 ] ポジャギ 韓国の紋様 | TB(0) | CM(0)

丹青模様の手まり

丹青模様の手まり03
↑ 丹青紋様を応用した手まり作品

丹青(タンチョン;단청)とは元々建築物に施された装飾紋様のことをいいます。多彩な色を駆使して模様と絵を描きます。彩色することで建築物や作品を装飾するだけでなく、風雨にさらされ傷むことから保護しました。

主に宮殿建築物の壁面や寺院の天井に描かれていることが多いものです。

孤雲寺の丹青
↑ 孤雲寺の丹青(2011年夏「慶尚北道ツアー」時撮影)

月精寺の丹青
↑ 月精寺の丹青(2010年夏「染色ツアー」五臺山月精寺にて)

月精寺の天井模様
↑ 寺院の天井に描かれた丹青紋様(同月精寺にて)

この素晴らしい韓国の伝統紋様を、何とか手まりにも応用できないだろうかと苦心しました。思いのほか、美しい作品になったので、概ね満足しています。

丹青模様の手まり01
↑ 丹青手まり(中型1)

丹青模様の手まり02
↑ 丹青手まり(中型2)

(幽のつぶやき)
ダムル工房の日本人弟子Haru氏からの情報ですが、何と日本のTVで大学路が放送されるそうです!!大学路をこよなく愛する幽としては、もう絶対見なくては!!っと、独自ルートを駆使して何とか録画してもらえることになりました!!(sono氏、コマウォ~!(^0^)/~)

日本にいらっしゃる皆さんor韓国在住でも衛星テレビを見られる環境がある皆さんは、幽ほど苦もなく観ることができると思います!!是非ともダムル工房がある大学路の別の顔、見てみて下さい!!!

番組は3月8日(木)夜21:00~NHK BSプレミアム放送『世界ふれあい街歩き』という番組だそうです。リンク貼っておきました。

↓ ↓ ↓ ここをクリック!!!
NHK『世界ふれあい街歩き』放送予定HP


ウフフ…。NHKの番組スタッフの皆さん、大学路在住10年目を誇り、大学路をこよなく愛する私をうならせる番組を!!!是非是非期待しております!!

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[ 2012/02/29 10:04 ] ポジャギ 韓国の紋様 | TB(0) | CM(2)

紋様(문양)について

十長生の刺繍作品
↑ 十長生の刺繍作品

韓服や閨房工芸(규방공예)[注1]などで太陽・山・雲など、その他多様な模様が刺繍されているのをみたことがあると思います。それは当時の女性がそれを着る人、使う人に思いをはせ、願いを込めて刺繍したものでした。

その代表がシプチャンセン(십장생;十長生)と呼ばれる長寿や不死を表現する10個のシンボルです。10個は太陽・山・水・岩・雲・松・不老草・亀・白鹿・白鶴です。

白鶴の巾着
↑ 白鶴の巾着

十長生は神仙思想に由来するもので、自然崇拝の対象物です。昔は長く生きると考えられたものや、長く変わらないものを集めて、それに人間の健康と長寿を重ね祈願したのです。

もちろん、この10種以外にも色々なモチーフがあります。閨房工芸でよく見かける模様の簡単な意味は以下の通りです。

壷と鳥の刺繍
↑ 壷と鳥と梅花の刺繍

竹(テナム;대나무)、菊花(クッカ;국화)、梅花(メファ;매화); 儒教の礼節・節義を象徴する模様です。

蝶のノリゲ
↑ 蝶のノリゲ

蝶(ナビ;나비)、鳥(セ;새)、蜂(ポル;벌);夫婦間の和合と子孫の繁栄を望む女性の心を表現したものです。

不老草と牡丹と梅花の作品
↑ 不老草と牡丹と梅花の作品

牡丹(モラン;모란);財産が多くなり、社会的な地位が上昇することを願う心を表現しました。

壷と蝶の刺繍
↑ 壷と蝶と梅花の刺繍

壷(ハンアリ;항아리);多くの福が入ってくることを願いました。

鳥と蝶と不老草
↑ 鳥と蝶と不老草の刺繍

不老草(プルロチョ;불로초);この草を食べれば老いることなく長く生きるという長寿への願いを込めました。

蓮の花(ヨンコッ;연꽃);仏教の清純な心と永遠の命の世界を表現しました。

石榴(ソンリュ;석류)、蝙蝠(パクチィ;박쥐);これらが多産の象徴だったため、子宝に恵まれるようにとの願いを込めています。

蝉(メミ;매미);露を食べて生きると考えられたため、「清貧」を意味しました。

虎(ホランイ;호랑이);知恵を持ちながら、同時に勇猛果敢な度量と気概をもつようにとの願いが込められています。虎の足の爪が赤い場合は厄災を防ぐという意味も含まれています。

唐辛子(コチュ;고추);当時は男子を好む社会であったため、男の子が産まれますようにという願いが込められました。もちろん現代では女の子を好む親もかなり増えているように感じます。

他にもまだまだ沢山あります。紋様に対する研究書も色々あるので、そういったものを見てもらえれば、それぞれの意味をより詳しく知ることができます。

(幽の補足説明)
注1; 閨房工芸(キュバンコンエ;규방공예)とは朝鮮王朝時代、男性の生活空間であるサランバン(舎廊房;사랑방)に対して、女性の生活空間であるアンバン(闺房;안방)の別名、閨房に女性が集まって作った工芸作品の総称です。

儒教社会で社会的な活動が制限されていた女性たちは、その不満を針仕事を通じて解消、さらに自己表現していたといえ、実に多様な作品があります。なので、針と糸を使って作られた生活用品全般を指す言葉と考えて下されば結構です。

結論として韓国においてポジャギやチョガッポはあくまでも閨房工芸の一部…ということになります。日本と違ってチョガッポなど、パッチワーク作品だけ作る人というのは、韓国の閨房工芸家として認められないのだそうです。何処の世界でも本家は大変ですねぇ~(苦笑)。


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[ 2012/02/24 10:14 ] ポジャギ 韓国の紋様 | TB(0) | CM(0)
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ダムル工房

Author:ダムル工房
日本人ゴーストライターが書く李賢淑先生の徒然雑記。

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